シカのすぐるちゃん(♂4歳)が午前中に「ピィッ!!」と警戒鳴きをした。
その後、正午になっても警戒したままだった。
15時頃には部屋で寝はじめたすぐるちゃん。
警戒をして走った時に脚をくじいたのか、すぐるちゃんは左後脚をかばいながら歩いている。
すぐるちゃんは、時折、後脚をかばいながら歩く時があり、それは1時間以上座って休んだ後に多くみられていた。
その時は、少し時間がたつとすぐるちゃんは普通に歩くようになっていた。
今日は、そうではなく、時間がたってもすぐるちゃんは脚をかばって歩いており、痛む脚を舐めている。
明日も脚をかばっているなら獣医師に相談してみようと思う。
今朝、熊森協会のHP記事を見ると、北海道支部結成祝賀会の様子が書かれていた。
●記事はこちら↓↓↓
そこに、「クマ対策犬(ベアドッグ)導入も視野に」と画像に書かれている。
わたしは以前、熊森協会にベアドッグの導入・育成・育成施設反対を訴え、その後、会長から「ベアドッグ導入案を取り下げる」とメールがあった。
しかし、先日、ベアドッグ導入案取り下げを否定するメールが届いた。
ベアドッグについての問題は、以前記事に書いた。
●ベアドックの問題について書いた過去の記事はこちら↓↓↓
熊森協会の記事には祝賀会の様子がアップされているが、会場の画像が自民党の資金集めパーティみたいと思ったら、ゲストに自民党の丸岩浩二道議会議員の名があった。
熊森協会は「熊森をもっと大きくしなくてはいけない」と言っていたが、ベアドッグ育成施設を建設したり、御立派な会場で祝賀会を行うことが熊森協会の言う「熊森を大きくする」ということなのだろうか?
その資金を本質的な活動に使ってほしいと思った。
ブログで何度も書いているように、ベアドッグはクマを守るためや、野生動物との共存の本質ではなく、根本的解決策ではない。
このことは、国内外の専門家たちも指摘をしている。
根本的解決策ではないベアドッグを育成して広げるというのは自然環境・野生動物保護団体として認識が非常にあまいように思う。
クマを守るためには、クマはなぜ、街や人里に脚を運ぶのか?を把握しなくてはいけない(研究者よる綿密な科学的調査研究が必要・この件については熊森協会に問い合わせ中)。
それが判明していないと適切な対策を行えない。
熊森協会は度々批判されたり、指摘されたりしているが、わたしは熊森協会を応援したいと思っていた。
しかし、熊森協会とやり取りをしたり、熊森協会にとても詳しい方と話をしたりするうちに考えが変わってきた。
熊森協会を知ることで見えてきたのは、自然環境保護団体であるにもかかわらず、環境意識が低いということだ。
そして、野生動物保護団体でありながら、動物福祉の意識が著しく低いのだ(このことは熊森協会に伝えてある)。
さらなる問題は、熊森協会内である種差別である。
ベアドッグ導入の発想は種差別に基づくものである。
ベアドッグ以外にも、熊森協会が山に植えた苗木をシカが食べることによるシカへの憎悪も、熊森協会をよく知る方から聞いた。
その他に、熊森協会の体質として、他の意見を一顧しないという面がある。このことは、熊森協会をよく知る人も同じことを言っていた。
団体が他の意見に耳を傾けない体質ということから、団体は勉強不足になったり、意識不足だったりして本質に向けた活動から遠のくというのは往々にしてある。
熊森協会を応援したいと思うが、活動内容が本質からそれたことだったり、種差別があったりすると応援はできない。
熊森協会は森林を購入するなどの活動を行っている。この活動はもちろん大事なことだと思う。
しかし、本質的に野生動物や自然環境を守る社会を目指すに最も大事なことは「お金で買えない活動」であるとわたしは思っている。
ここに住んでいる人びとが自然環境や野生動物について正確な知識を得られるよう、自然保護団体や野生動物保護団体や活動者は人びとに啓蒙いていかなくてはいけない。
それと同時に、行政への働きかけや問題の対策の研究など行う。
団体が住民や行政と問題解決に向け取り組むことが社会を動かすひとつではなかろうか。
スペインの野生動物保護団体は「森を深く知る(理解する)絵本」をチャリティに出していた。絵がとても素敵な絵本だ。
●スペインの野生動物保護団体のインスタグラム↓↓↓
このような活動も必要だと思う。
チャリティが森や野生動物を知ってもらうものであるのはすばらしい活動だと思う。
他の国の環境保護や動物保護活動は、環境意識が高く動物福祉・権利意識も高いので、活動内容が明確なのだ。
その活動内容が世論を動かしていることから、わたしたちも意識を高く持つ必要があるだろう。
自分たちの団体を大きくすることだけが目的になってしまうと、本質ではない活動が行われるようになることを今まで見てきている。
そうなってしまうと、いつまでたっても動物たちの苦しみを減らすことはできない。
わたしは熊森協会とは別の考え、別の立場で自然環境保護・野生動物保護運動を展開していくが、常に動物たちの立場でありつづけることを忘れないようにやっていきたいし、本質に目を向け続けたい(地味な活動を続けます)。
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