今日も平穏な一日だったが、わたしの気分は落ち込み気味なので、論文や図書を読んでいた。わたしが椅子に座りジッとした時間をすごしていると、犬鹿たちは安心感を得ている様子で落ち着いて寝たり休んだりしている。

 

先日、熊森協会にベアドッグ導入について問い合わせしてから、他の国の熊との共存方法が気になり検索していた。

 

ベアドッグの採用は熊に嫌な思いをさせて、人間の活動域に来ないよう、熊を教育する(学習させる)ものだが、その方法が最適なのか疑問である。

 

熊に対しての嫌悪条件付けを検索していると、人間の食べ物を食べた個体や人間の活動域で採食した個体には効果があまりないという。嫌悪条件付けは、あくまでも一時的方法であり、力をそそぐべきなのは、人間の教育であると書かれていた(参考文献)。

 

わたしは熊を教育する点や、熊に恐怖や驚き、痛みなどを与える嫌悪条件付け放獣には反対だ。熊(他者)を変えようとするところがなんとも人間的だと思う。熊に恐怖や痛みなどをネガティブな経験をさせるのは動物福祉に反し、動物権侵害にあたる。

 

熊にわざわざ「人間の怖さを」思い知らせなくても、熊は十分に人間を警戒している。しかし、動物は食べ物を求め歩くので警戒している領域であっても、そこに食べ物があれば熊はそこに行くだろう。

 

熊との共存を検索していると、強調されているのは熊を寄せ付ける「誘引物」の扱いであった。

 

食べ物や食べた後のゴミの扱いを徹底することが大事ということだ。そのためには、熊が食べ物に寄り付かない、寄り付けないよう工夫が必要だ。

 

たとえば、ゴミ箱を熊が開けられない物にしたり、倉庫などは必ず鍵をかけて熊が入れないようにしたり。

 

「熊を遠ざける方法」という記事があり、対応方法を詳しく書かれていたので以下にまとめる。

 

  1. クマに強いゴミ箱でゴミを隠す。
  2. 夏の間は庭から鳥の餌箱を外してください。
  3. 果樹を家から遠ざける。
  4. 特に夜間は、ペットフードを屋外に置いたままにしない。
  5. 堆肥の山や薪の山は敷地の一番奥に置く。堆肥の山に置いた食べ物が熊を引き寄せる可能性がある。薪の山は昆虫や小動物を引き寄せることがあり、それらもクマが食べてしまいます[。香りの強い果物を堆肥置き場に置くと、クマが寄ってくるので、避けるようにする。
  6. バーベキューを使用した後は、(バーベキューセットを)毎回清掃する。
  7. 家の近くに食べ物を置かないようにする
  8. 蜂の巣や鶏舎を電気フェンスで囲う。
  9. 家や庭にクマ除けグッズを設置する(センサーライトや柵など)。
  10. 冬場はデッキやポーチの下を閉め切る。
  11. クマが出没しそうな場所から離れたキャンプ場を選ぶ。
  12. テントから100ヤード(91m)以上離れた場所に調理場を設置する。
  13. 缶詰やドライフードを食べることで、食べ物の匂いをカットする。
  14. 食料はクマ用の容器に保管する(食料の匂いが漏れない容器)。
  15. クマが寄ってきそうな香りのあるものは隠す。★熊を引き寄せるのは食べ物だけではありません。香水や石鹸など、ほとんど の強い匂いは熊を誘い、物色させることができま す。石鹸、デオドラント、虫除け、歯磨き粉などのアイテムは、食べ物を置いている場所と同じ場所に置くようにしましょう[17]。
    また、香りのあるものはなるべく家に置かないようにし、無香料のものを選ぶとよいでしょう。
  16. 食事が終わったら調理場を片付ける。
  17. 寝る前に生ゴミをキャンプ場から持ち出す。
  18. お菓子を入れるベアバッグを購入する。熊の嗅覚は非常に鋭く、夏から秋にかけては常に採食しています。クマ袋を使えば、食べ物の匂いを隠すことができ、クマを寄せ付けないことができます。
  19. ハイキングに出かけたら、話したり、歌ったり、騒いだりしましょう。
  20. 熊の侵入を防ぐため、他の人と一緒にハイキングする。
  21. 遠くにクマが見えたら、反対側に戻ってください。クマに出会ったら、ゆっくりと後ずさりしましょう。別の道を歩くか、来た道を戻ればよい。もしあなたが熊を放っておいたら、熊もおそらくあなたを 放っておくでしょう。
    しかし、熊を見かけたらその場所に入るのは決して安全ではありません。もし熊を見つけたら、その場から離れましょう。
  22. 熊に襲われたら立ち上がる。ただし、クマを脅威と見なす可能性があるため、クマを目で見ないでください。木に登ろうとしないでください。
  23. 熊が襲ってきたらベアスプレーを使用する。
  24. 熊に襲われたら死んだふりをする。万が一、熊が襲ってきたら、胎児のような姿勢で体を丸めてぐったりしてください。この体勢をとると、内臓が保護され、あなたが脅威でないことを理解すると諦めるかもしれない。
  25. クマに襲われ続けたら、反撃してください。
というものだが、詳細はこちらのサイトを見てほしい。

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サイトに書かれている、「熊に襲われたら立ち上がる」とクマに「襲われ続けたら反撃する」というのは、わたしは避けた方がいいと思っている。

 

熊と出会ったら熊に刺激を与えず、(熊との距離があれば、落ち着いて静かにその場から離れ、熊がすぐ側にいた場合で熊が人間に気が付いたら防衛姿勢(地面にうつむきしゃがんで首や頭を手で守りじっとしている)を取るのがよいと思う(これが熊に不必要な刺激を与えない方法でもある)。サイトにある「死んだふり」は体を守る防御姿勢のことかもしれない。

 

●他の国の熊用ゴミ箱はこのようなものがあった。

↓↓↓

 

 

 

 

 

フロリダ州魚類野生生物保護委員会は、コリアー郡に45,000ドルを授与し、そこに住む人々のために熊対策用のゴミ箱を購入しました。これは、リック・スコット知事がFWCに与えた50万ドルの一部で、人間と熊の衝突を減らすためにフロリダ州の10の郡に分配されたものです。

 

野生動物との共生とは、野生動物に配慮した私たちの行動を示す。

 

熊が人里に来るのはなぜか?その正確な原因を知り、対処方法を模索しながら人間同士協力して対処しなくてはいけない。

 

動物は食糧のある場所に移動する。中国で「ゾウの食堂プロジェクト」が行われているが、日本も、熊やその他の野生動物の食堂プロジェクトを行ってほしい。

 

自然環境破壊を伴い、野生動物の生息地を破壊する太陽光発電所や風力発電所、リゾート施設など建設している場合ではない。

 

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