■勝汰章の著作刊行本
「笑顔になるための246のことば」
悲しみを乗り越える時に・・・
夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/
2030年までの運勢鑑定付
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その時間に大変な事件が起きていたとは知らないままに家路についた。
「茂さん、新しい街長に会えるなら、そっちのほうがいいじゃない?前の街長に会っても仕方ないと思うよ。すぐに会えるようなことを助役さんも言っていたし・・・」
「そうだな。来週まで待ってみるか・・・」
家に着き、今日は、順子と順子のお母さんと外で食事をしようと思い捜したのだが、どうやら外出しているらしい。携帯電話にもかけてみたのだが反応はない。
「お母さんがいないわ。どこに行ったのかしら?」
「おかしいな。普通なら家にいる時間だけど・・・もしかして、署長さんと?」
「それなら携帯に出ると思うわ。何か嫌な予感が・・・」
「おいおい、お母さんに何かあったってことなのかい?そんなことはないだろう?」
「でも、誰かに殺されて・・・」
「そんなことを考えるなよ。絶対にないから・・・」
僕は署長に電話をした。警察にはいないようだ。何かの用事で外出していると告げられた。携帯にも出ない。
順子の言うように何か胸騒ぎがしていた。
一時間たっても、二人に連絡はつかない。お母さんにとって、こんなことは初めてだ。
順子は、苛立っている。とにかく、捜してみることにした。
お母さんは街に来て日も浅いから知り合いもいない。唯一、署長だけである。
警察へ再度電話しても署長からの連絡はないということだ。
警察も署長と連絡が取れないということで大騒ぎになっていた。
警官も総動員で署長を捜すことになり、街は大変なことになっていた。
携帯電話の呼び出しはあるのだが、反応はない。
警察が住民登録カードナンバーで居場所を調べてみたが、お母さんのカードは家に置いたままであった。持ち歩いていないのだ。
署長のカードも警察署内に置いたままである。
カードを持っていたなら居場所は特定出来るのだが・・・
とうとう、夜になった。何の進展もない。
順子は不安で何も手につかないままである。
僕の携帯が鳴った。署長からだ。
「山田君・・・終わったよ。順子のお母さんも一緒にいる。皆に迷惑をかけたと思う。これから署に戻る。順子と二人で来てくれないか?」
僕たちは急いで警察署へ向かった。
そこには、順子のお母さんもいた。
「お母さん、心配したのよ。どこにいたの?」
「ごめんね。詳しいことは署長さんから聞いてね」
「何があったのですか?終わったという意味は?」僕が尋ねた。
「これから新しい街になる。今までは、あの女に振り回されていた。それが今日で終わった。皆も知っている女だ。俺は、その女にいいように利用されていたのだろう。俺が利用していたと思っていたが、それは大きな間違いだった。もっと早く気づくべきだったな」
「女?誰ですか?」
「女将だよ。幸福屋の・・・あの女だ」
「えっ、どういうことですか?女将が何をしていたのですか?」
「女将が街長だったんだよ。この街は俺の権限で街長になる女を決めていた。俺が十年前に署長になったからのことだ。今までの街長は何も出来ない能無しばかりだった。財政も逼迫し財政再建団体へ落ちるところまできていた。それで、俺は考えた。街のシステムを完全に変えるということだ。中東のある国の保険会社と契約して住民全員に保険に入ってもらう。掛け金は街が負担するが、保険金の支払いは街が受け取り、その一部を住民に還元する。人が死なないと街は金にならない。だから、殺人でも何でもいいから人を殺していかないといけないというシステムだ。このシステムは予想していたよりも順調だった。街の財政も黒字になり住民は喜ぶが、この街のシステムは絶対に口外してはならない」
「やはりそうでしたか?でも、女将が街長になってから何があったのですか?」
「あの女は、俺の言うとおりにしていたふりをしていた。それで、街の公金を横領していたのだ。俺もバカだったよ。付き合っていることをいいことに隠れて横領していたんだ。さらに、月に何度かは他の町に行き男と遊び、金を渡していた。他の町から人が引っ越してくるようにしむけるということを指示していたんだが、それが裏目になってしまった。莫大な金を何人もの男に貢いでいた」
「そうでしたか。それで初めて分かりました。今まで街長が誰で何をしていたのかということが・・・その街長というのは女将だったということですね。君が誰なのかが分かったよ・・・ということです」
「あぁ、街の住民を増やすことが第一だった。それで、女の色香で他の町から老人を越してこさせていた。それが街長の本当の仕事なんだよ。若い奴ら・・・特に、人生に疲れたり、自殺しようとしている奴らは自然とこの街に寄ってくるが、年寄りは勧誘しないと来ない。女将には大事な仕事を任せていたが、若い男と遊びほうけてしまった。俺の唯一のミスだ。だから、女将には・・・」
「殺したのですか?」
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