原作の総発行部数1億部を突破した大人気の中国歴史アクションシリーズ第3弾。
中国春秋戦国時代。
戦国七国のひとつ、秦は大国魏の侵攻を蛇甘平原にて打ち破り、その影響力を高めつつあった。
初陣を飾り、見事な活躍をみせた信は蛇甘平原での王騎やヒョウ公らの圧倒的な大将軍の気と武に魅せられ、自ら大将軍の道を切り開くべく仲間の渕と共に大将軍王騎のもとに弟子入りを志願する。
信の才能と将来性を感じ取っていた王騎は彼を一流の将とするため様々な試練を与えて彼の成長を見守る。
それからしばらくして、秦の境界線にある都市関水に大国『趙』の大軍が侵攻してくる。
秦に積年の恨みをもつ趙軍は関水を攻め落とすとそこに住む住民たちを捕虜にし残忍な将軍、万極の手により皆殺しにされてしまう。
突然の趙軍の侵攻に慌てふためく秦の陣営。
丞相である呂不偉はこの期を逃さんと政をさしおいて軍の陣頭指揮をとろうと腹心の蒙武を大将軍として対抗させようとするが、政の腹心である昌文君はこれに反対し、陣営は大いに揉める。
そんな中、政は今回の戦の指揮に相応しい人間を用意したと呂らに告げる。
政に呼ばれ御前にやってきたのはかつての秦最強の将軍と呼ばれた王騎であった。
これには呂不偉陣営の昌平君も関わっており、呂との間に微妙な空気感を漂わせる。
軍の総指揮を拝命する式典のなかで、王騎は他の人たちを外へと出し、二人だけとなった状況で政になぜ中華統一を目指すのか?というその覚悟をきく。
政は静かにそして自身の想いを伝えるように自らの過去の話を始める。
かつて政は父である先代の王と共に趙に人質にとられており、政自身は趙国民から凄惨な虐待を日常的にうけていて、痛みなどの感覚や感情というものを失っていた。
そんなある日、秦の昭王が亡くなり、父が王として迎え入れられる。
これにより次代の王候補となった政は敵国にいることで更なる命の危険にさらされることとなり、秦国への脱出しなければならなかった。
趙国内にそんな彼を脱出させる協力者などいないと思われたが、かねてより政の姿を見守っていた趙の闇商人紫夏が仲間たちと共にその危険な任務を請け負う。
趙の都、甘鄲から脱出するまで誰一人信用せず、途中門番に槍で腕を刺されても声一つ上げない政は王族として命を狙われることに深い絶望と喪失感をもっていたが、共に逃亡の旅をしていくにつれて紫夏の優しさそして人間性の強さに触れ、その心境の変化に目覚めつつあった。
だが秦国との国境間近になって政の存在が趙にバレてしまい、彼を追って趙の軍勢が追いかけてくる。
逃走の中で王としての心に目覚めた政は必死で指揮をとるのだが、そんな彼をかばって紫夏の仲間たちは次々と趙の追撃に命を落としていく。
そして昌文君の軍勢が駆けつける国境を超えるなかで紫夏も追手の手によって致命傷をおってしまう。
政は間際の紫夏からの王としての成すべきことをの願いを受け、彼女らとの約束を果たすため『中華統一』を目指すのだと王騎に語るのだった。
その確かな覚悟を聞いた王騎は改めて政に忠誠を誓い、趙軍の打倒のための総大将として指揮を率いることを決意するのだった。
そして傍らで聞いていた信も決意を新たにするのであった。
趙の軍勢は秦の重要地である『馬陽』に迫っていた。
王騎を総大将とする秦軍は馬陽の外にある山あいの場所へと向かい趙軍との野戦を展開する。
趙軍の総大将である趙荘はこれにのり、全軍を率いて王騎を迎えいれる布陣をしく。
それは趙の軍師的立場にある馮忌の策でもあった。
早速王騎軍は右翼1万、そして左翼を趙軍へとぶつける。
その短絡的なやり方に趙軍は王騎の愚策を笑っていた。
中央に位置していた信たち百人の部隊は動き出した両翼の展開を前に今か今かと突撃の機運を高めていたが、そこに突然総大将の王騎が現れる。
王騎が信たちに下した作戦とは、なんと山岳地帯を登って敵本陣の横をつき、指揮をする大将馮忌を討てという指令。
にわかには自殺行為としか思えないこの作戦だが、これこそ王騎が狙う戦いの流れを大きく左右する局面の一手であった。
王騎の狙いをきいた信たちは早速その作戦準備にとりかかると、そんな彼らに対して王騎は信たちの部隊に特別遊軍となる『飛信隊』と名付ける。
一方、馬陽の向かい側の山で戦局を見つめていた蒙毅と河了貂のもとには一人の若者が従者らしき女兵士と共に現れる。
飄々とした感じで戦局をみようとするこの男に二人は畏怖感を感じとるのだった。
その頃、戦局は王騎軍が次第に劣勢の形をとるなかで、飛信隊は山岳地帯を抜け、隊員の犠牲を払いながらも何とか馮忌の本陣が位置する場所の近くまで迫っていた。
互いを鼓舞しながら、強固な布陣と兵たちがひしめく馮忌の真横の陣に突撃する飛信隊。
圧倒的に数に利がある馮忌はその騒ぎにすぐに迎撃命令をだし、その大軍勢は次々に飛信隊へと襲いかかる。
しかしそこで馮忌は違和感を感じ始める。
王騎の動かした陣によって自分もそれを封じ込める策を講じた。
その結果本陣が動かされ、結果として知らない間に飛信隊の突撃を許してしまった。
全ては王騎が描いた絵図の通りに動かされたと気づいた馮忌は慌てて本陣の撤退を命令し動き出すのだが、そこへ襲いかかる趙軍の集団を抜け出した信が飛び出し、馮忌に電光石火の一撃を与え見事に討ち取る。
突然の出来事に止まる趙軍。
そして駆けつけた王騎軍の干央によって信が敵大将馮忌を討ち取ったことが全軍に知らされ、秦軍は見事大軍の趙に対して勝利を納める。
勝利にわく秦軍であったが、ひとり王騎は撤退していく趙軍の動きに総大将の趙荘以外の人物がいるという違和感を感じ始める。
その夜、多大な犠牲を払いながらも勝利をおさめ、活躍した飛信隊の面々は戦勝の宴に酔っていた。
信も姜カイもそして残った仲間たちも皆が勝利にわき、浮かれるなかで予想だにしない事態が飛信隊に起ころうとしていた…
春秋戦国時代のドラマティックな歴史絵巻を壮大なスケールで描いた人気歴史アクション漫画実写化第3弾。
週刊ヤングジャンプで好評連載中の原作『キングダム』。
スケールの大きなアクションと魅力的なキャラクターたちのドラマが話題となり累計部数が1億部を突破する大ヒットとなっているが、その実写化に至っては、原作を踏襲したスケールの大きさと個性的キャラクターをまさかの大俳優たちが演じるサプライズ的要素が話題となっていた。
第3弾となる本作では原作の前半最大のクライマックスとなる人気エピソード『馬陽の戦い』編をもとに主人公の信がいよいよ『飛信隊』を率いて活躍する姿が描かれている。
そしてこれまで存在感こそ強かったもののベールに包まれていた人気キャラ『王騎』が本格的に動き出すエピソードでもある。
原作を知っている人はこのエピソードがかなりエモーショナルなものとなることは既知であるが、その人気エピソードを実写化でどう再現してくれるのか期待値が高まるところだろう。
しかしふたを開けてみるとどうやら直接の続編ありきの設定で作られた感じで、この夏公開されたシリーズ最新作とのいわゆる前後編という感じである。
まあ原作でも屈指の盛り上がりを見せていた王騎の最期の戦いでもあるため、そのボリュームと面白さを描くにはどんなに削ったとしてもこの前後編になるのだろう。
それほどこのエピソード自体がドラマチックなものかというのが推測される。
本作では馬陽の戦いの前半戦であり、原作主人公の信と彼が率いる『飛信隊』の活躍をメインとした作りとなっている。
もちろん前作で見せていた信役の山?賢人や羌カイ役の清野菜名といったアクションに定評ある彼らを中心とした集団アクションの迫力は健在。
襲いかかる敵集団相手に驚異の身体能力を見せる主要キャラ二人は流石の一言。
そしてシリーズの醍醐味の一つとなった原作キャラの実写化であるが、今回の敵役となる趙国の将軍として、かなり豪華な俳優たちがこんな役でという感じで出演している。
前作でも豊川悦司や敵が小澤征悦とベテラン俳優の熱演が話題を呼んだが、今回は敵大将の趙荘に山本耕史、残虐非道な万極に山田裕貴、そして知将馮忌には歌舞伎俳優の片岡愛之助といった話題性高い俳優たちが起用されたほか、政の回想シーンにでてくるエピソードで政を導く存在紫夏役には女優の杏が好演している。
そして本作でついにこれからの原作における重要人物となる趙の三大天の李牧と龐煖が登場。
出番こそ少ないものの意外な俳優が演じていて、その存在感は嫌が上でも続編への期待値を高めてくれる。
個人的に見所としては大きくは2つ。
前半では趙に人質にとられていた政が秦に脱出するシーンでの闇商人紫夏らの殉死、そして後半は壮大なスケールで繰り広げられる馬陽の戦い初日の攻防戦。
単にその物量や大集団戦の迫力自体もスゴいのだが、ここは原作をある程度知っているとその再現度も含めてより楽しめるだろう。
ただ本作では非常にむず痒いところでラストを迎えてしまうので、公開当時だとすれば幾分消化不良感も残っていたかもしれない。
現在最新作も公開され、その直接の繋がりから描かれているが、最新作がソフト化されたらぜひ本作と連続して観てもらい『スターウォーズ』のように壮大な前後編アンセムを楽しむと共に壮大な実写化キングダムサーガを楽しんでいきたいものである。
評価…★★★★
(内容的には最新作のための長い長い前フリ。それでも迫力でみせますよ)
中国春秋戦国時代。
戦国七国のひとつ、秦は大国魏の侵攻を蛇甘平原にて打ち破り、その影響力を高めつつあった。
初陣を飾り、見事な活躍をみせた信は蛇甘平原での王騎やヒョウ公らの圧倒的な大将軍の気と武に魅せられ、自ら大将軍の道を切り開くべく仲間の渕と共に大将軍王騎のもとに弟子入りを志願する。
信の才能と将来性を感じ取っていた王騎は彼を一流の将とするため様々な試練を与えて彼の成長を見守る。
それからしばらくして、秦の境界線にある都市関水に大国『趙』の大軍が侵攻してくる。
秦に積年の恨みをもつ趙軍は関水を攻め落とすとそこに住む住民たちを捕虜にし残忍な将軍、万極の手により皆殺しにされてしまう。
突然の趙軍の侵攻に慌てふためく秦の陣営。
丞相である呂不偉はこの期を逃さんと政をさしおいて軍の陣頭指揮をとろうと腹心の蒙武を大将軍として対抗させようとするが、政の腹心である昌文君はこれに反対し、陣営は大いに揉める。
そんな中、政は今回の戦の指揮に相応しい人間を用意したと呂らに告げる。
政に呼ばれ御前にやってきたのはかつての秦最強の将軍と呼ばれた王騎であった。
これには呂不偉陣営の昌平君も関わっており、呂との間に微妙な空気感を漂わせる。
軍の総指揮を拝命する式典のなかで、王騎は他の人たちを外へと出し、二人だけとなった状況で政になぜ中華統一を目指すのか?というその覚悟をきく。
政は静かにそして自身の想いを伝えるように自らの過去の話を始める。
かつて政は父である先代の王と共に趙に人質にとられており、政自身は趙国民から凄惨な虐待を日常的にうけていて、痛みなどの感覚や感情というものを失っていた。
そんなある日、秦の昭王が亡くなり、父が王として迎え入れられる。
これにより次代の王候補となった政は敵国にいることで更なる命の危険にさらされることとなり、秦国への脱出しなければならなかった。
趙国内にそんな彼を脱出させる協力者などいないと思われたが、かねてより政の姿を見守っていた趙の闇商人紫夏が仲間たちと共にその危険な任務を請け負う。
趙の都、甘鄲から脱出するまで誰一人信用せず、途中門番に槍で腕を刺されても声一つ上げない政は王族として命を狙われることに深い絶望と喪失感をもっていたが、共に逃亡の旅をしていくにつれて紫夏の優しさそして人間性の強さに触れ、その心境の変化に目覚めつつあった。
だが秦国との国境間近になって政の存在が趙にバレてしまい、彼を追って趙の軍勢が追いかけてくる。
逃走の中で王としての心に目覚めた政は必死で指揮をとるのだが、そんな彼をかばって紫夏の仲間たちは次々と趙の追撃に命を落としていく。
そして昌文君の軍勢が駆けつける国境を超えるなかで紫夏も追手の手によって致命傷をおってしまう。
政は間際の紫夏からの王としての成すべきことをの願いを受け、彼女らとの約束を果たすため『中華統一』を目指すのだと王騎に語るのだった。
その確かな覚悟を聞いた王騎は改めて政に忠誠を誓い、趙軍の打倒のための総大将として指揮を率いることを決意するのだった。
そして傍らで聞いていた信も決意を新たにするのであった。
趙の軍勢は秦の重要地である『馬陽』に迫っていた。
王騎を総大将とする秦軍は馬陽の外にある山あいの場所へと向かい趙軍との野戦を展開する。
趙軍の総大将である趙荘はこれにのり、全軍を率いて王騎を迎えいれる布陣をしく。
それは趙の軍師的立場にある馮忌の策でもあった。
早速王騎軍は右翼1万、そして左翼を趙軍へとぶつける。
その短絡的なやり方に趙軍は王騎の愚策を笑っていた。
中央に位置していた信たち百人の部隊は動き出した両翼の展開を前に今か今かと突撃の機運を高めていたが、そこに突然総大将の王騎が現れる。
王騎が信たちに下した作戦とは、なんと山岳地帯を登って敵本陣の横をつき、指揮をする大将馮忌を討てという指令。
にわかには自殺行為としか思えないこの作戦だが、これこそ王騎が狙う戦いの流れを大きく左右する局面の一手であった。
王騎の狙いをきいた信たちは早速その作戦準備にとりかかると、そんな彼らに対して王騎は信たちの部隊に特別遊軍となる『飛信隊』と名付ける。
一方、馬陽の向かい側の山で戦局を見つめていた蒙毅と河了貂のもとには一人の若者が従者らしき女兵士と共に現れる。
飄々とした感じで戦局をみようとするこの男に二人は畏怖感を感じとるのだった。
その頃、戦局は王騎軍が次第に劣勢の形をとるなかで、飛信隊は山岳地帯を抜け、隊員の犠牲を払いながらも何とか馮忌の本陣が位置する場所の近くまで迫っていた。
互いを鼓舞しながら、強固な布陣と兵たちがひしめく馮忌の真横の陣に突撃する飛信隊。
圧倒的に数に利がある馮忌はその騒ぎにすぐに迎撃命令をだし、その大軍勢は次々に飛信隊へと襲いかかる。
しかしそこで馮忌は違和感を感じ始める。
王騎の動かした陣によって自分もそれを封じ込める策を講じた。
その結果本陣が動かされ、結果として知らない間に飛信隊の突撃を許してしまった。
全ては王騎が描いた絵図の通りに動かされたと気づいた馮忌は慌てて本陣の撤退を命令し動き出すのだが、そこへ襲いかかる趙軍の集団を抜け出した信が飛び出し、馮忌に電光石火の一撃を与え見事に討ち取る。
突然の出来事に止まる趙軍。
そして駆けつけた王騎軍の干央によって信が敵大将馮忌を討ち取ったことが全軍に知らされ、秦軍は見事大軍の趙に対して勝利を納める。
勝利にわく秦軍であったが、ひとり王騎は撤退していく趙軍の動きに総大将の趙荘以外の人物がいるという違和感を感じ始める。
その夜、多大な犠牲を払いながらも勝利をおさめ、活躍した飛信隊の面々は戦勝の宴に酔っていた。
信も姜カイもそして残った仲間たちも皆が勝利にわき、浮かれるなかで予想だにしない事態が飛信隊に起ころうとしていた…
春秋戦国時代のドラマティックな歴史絵巻を壮大なスケールで描いた人気歴史アクション漫画実写化第3弾。
週刊ヤングジャンプで好評連載中の原作『キングダム』。
スケールの大きなアクションと魅力的なキャラクターたちのドラマが話題となり累計部数が1億部を突破する大ヒットとなっているが、その実写化に至っては、原作を踏襲したスケールの大きさと個性的キャラクターをまさかの大俳優たちが演じるサプライズ的要素が話題となっていた。
第3弾となる本作では原作の前半最大のクライマックスとなる人気エピソード『馬陽の戦い』編をもとに主人公の信がいよいよ『飛信隊』を率いて活躍する姿が描かれている。
そしてこれまで存在感こそ強かったもののベールに包まれていた人気キャラ『王騎』が本格的に動き出すエピソードでもある。
原作を知っている人はこのエピソードがかなりエモーショナルなものとなることは既知であるが、その人気エピソードを実写化でどう再現してくれるのか期待値が高まるところだろう。
しかしふたを開けてみるとどうやら直接の続編ありきの設定で作られた感じで、この夏公開されたシリーズ最新作とのいわゆる前後編という感じである。
まあ原作でも屈指の盛り上がりを見せていた王騎の最期の戦いでもあるため、そのボリュームと面白さを描くにはどんなに削ったとしてもこの前後編になるのだろう。
それほどこのエピソード自体がドラマチックなものかというのが推測される。
本作では馬陽の戦いの前半戦であり、原作主人公の信と彼が率いる『飛信隊』の活躍をメインとした作りとなっている。
もちろん前作で見せていた信役の山?賢人や羌カイ役の清野菜名といったアクションに定評ある彼らを中心とした集団アクションの迫力は健在。
襲いかかる敵集団相手に驚異の身体能力を見せる主要キャラ二人は流石の一言。
そしてシリーズの醍醐味の一つとなった原作キャラの実写化であるが、今回の敵役となる趙国の将軍として、かなり豪華な俳優たちがこんな役でという感じで出演している。
前作でも豊川悦司や敵が小澤征悦とベテラン俳優の熱演が話題を呼んだが、今回は敵大将の趙荘に山本耕史、残虐非道な万極に山田裕貴、そして知将馮忌には歌舞伎俳優の片岡愛之助といった話題性高い俳優たちが起用されたほか、政の回想シーンにでてくるエピソードで政を導く存在紫夏役には女優の杏が好演している。
そして本作でついにこれからの原作における重要人物となる趙の三大天の李牧と龐煖が登場。
出番こそ少ないものの意外な俳優が演じていて、その存在感は嫌が上でも続編への期待値を高めてくれる。
個人的に見所としては大きくは2つ。
前半では趙に人質にとられていた政が秦に脱出するシーンでの闇商人紫夏らの殉死、そして後半は壮大なスケールで繰り広げられる馬陽の戦い初日の攻防戦。
単にその物量や大集団戦の迫力自体もスゴいのだが、ここは原作をある程度知っているとその再現度も含めてより楽しめるだろう。
ただ本作では非常にむず痒いところでラストを迎えてしまうので、公開当時だとすれば幾分消化不良感も残っていたかもしれない。
現在最新作も公開され、その直接の繋がりから描かれているが、最新作がソフト化されたらぜひ本作と連続して観てもらい『スターウォーズ』のように壮大な前後編アンセムを楽しむと共に壮大な実写化キングダムサーガを楽しんでいきたいものである。
評価…★★★★
(内容的には最新作のための長い長い前フリ。それでも迫力でみせますよ)
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