タイムスリップ喫茶店
天気の良い日曜の午後であった。このところ近場をブラブラするのが好きになり、今日はどこへ行こうかなと考えていた。どーせならゆったり落ち着く所へ行きたいと思い、何かがあるかもというひらめきという名のカンで古き町大船へ行ってみることにした。どうせ天気の良い午後である。柏尾川沿いにのんびりと大船まで歩いて向かうことにした。
河川敷はすっかり春を知らせてくれた。葉桜に生い茂った草のにおいが完全に冬を追いやっていた。
春だな~と鳩や水鳥、鯉等を見ながら気持ちよく歩いているとあっという間に大船へ着いてしまった。
大船に行くと必ず行くのが仲通り商店街だ。かなり活気があり品物も良くて安い。いつも人がワンサカトヤドヤといる所だが今日もやはり人がワンサカドヤドヤだった。
1時間程歩いてきたのでどこかでコーヒーでも飲もうかと思い喫茶店を探して路地を入って行くと珈琲庵という喫茶店を発見した。
うーんどうしようか??失礼ながらかなり古い建物であり、入るのには少し勇気がいる。古い町大船だものと思い切ってドアを開けて店内へ入ってみた。
雰囲気が嬉しくてたまらなくなった。幼い時母親に連れていかれていた頃の喫茶店がズガンと目の前に飛び込んできた。マスターらしき人はビシッと蝶ネクタイに黒ベストである。
ブレンドコーヒーを注文し店内の雰囲気を満喫していたらフラスコに入ったコーヒーをテーブルまで持ってきてくれて目の前で入れてくれるのだ。私には新鮮なこのサービスがより一層この純喫茶を満喫している気持ちで一杯になった。
当然ながらコーヒーも美味い。雑味が一切なくそこらへんにある全国チェーン店のコーヒーとはまるっきりわけが違った。この古い佇まいと一流の技を持つ独特なお店に心から虜になってしまいそうであった。今度は本でも読みながらコーヒーを飲みに来ようと固く心に誓ったのであった。
徒歩1時間でのタイムスリップ純喫茶。帰りに茂蔵豆腐という豆腐屋さんで豆腐を買い、どっぷり昭和に浸って家路についた。まだまだ近場には色々なものがありそうだとワクワクしながら・・・
今日も楽しい休日であった。
逗子特選コース(4)を行く
キンシオというTVKの番組がある。
キンシオタニというイラストレーターがなんとなくブラブラし、見ていると30分があっという間に過ぎてしまう番組である。
海岸線を行くというテーマで逗子をブラブラしていた放送を見ていたら、披露山公園という場所が紹介されていた。
なんとな~く行きたいなと思っていた場所であり、天気が良かったので放送から数日後ふらっと出かけてみた。
12:30逗子駅に到着。披露山公園はどっちかなと駅にある周辺地図を眺めていたら、制服を着たおばちゃんが声をかけてきた。披露山公園に行きたいと伝えると20円で観光案内をすると言われた。20円をケチることもなく支払い「逗子とっても小さな旅シリーズ」というしおりをもらった。しおりには地図や名所紹介が詳しく掲載されており、20円でブラリ散歩に厚みが増した気がしてちょっと気分が良くなった。
駅前に「さのや」というコロッケ屋さんがあったので逗っしりコロッケと塩コロッケを買った。
あまりにもうまそうなコロッケなので我慢できず、近くの酒屋でキリンラガービールを買った。
塩コロッケはハッシュドポテトのような感じで、逗っしりコロッケはいもがぎっしり詰まっていてうまかった。
コロッケと共にビールをグインと一気に飲み干してしまった。青空の下でのビールはやっぱりうまい!!
134号線に出ると海がまぶしかった。鎌倉方面に歩くと披露山公園ハイキングコース入口に着いた。もちろん20円の地図に載っている。
ズンズンとプチ山登り気分を味わい人気のない自然を体でじんわりと味わった。
15分も歩くと披露山公園に到着。鳥小屋、猿山を過ぎて標高94mの展望台から絶対に綺麗なはずの景色を眺めた。江の島、逗子マリーナ、そして富士山とやはり申し分ない眺めであった。ふ~っと一息つき、ちょっとした満足感を味わった。童心に戻り望遠鏡で遠くを見ようとおもったら壊れていて見れなかった。
披露山公園
ビバリーヒルズという高級住宅街に行ったことはない。だがなんとなくでっかい家が立ち並んで優雅であるようなイメージは持っていた。
披露山公園から大崎公園という場所に向かうことに決めた。泉鏡花句碑があるという案内がしおりに書いてあったのがきっかけである。
山を下り大崎公園を目指す私の目に信じられない光景が・・・
ここは日本なのか?空が広い。家がでかい。道が広い。行ったことは無いがビバリーヒルズとはこんなところなのかもなと心の中で沸々と興奮してきた。
しおりを見た。披露山庭園住宅と書いてあった。
まさかの光景に散歩気分から旅行気分にグルリと変わってしまった。すげ~ すげ~ 思わずつぶやいてしまった。空が広いのは電柱、電線がないからであった。どうやら地中にうまっているらしい。だだっ広い道路は軽い上り坂になっており坂の向こう側に何が出てくるかワクワクした。小学校の時に教科書で読んだ「あの坂を登れば海が見える」が心のなかでグルングルンと回っていた。
少し歩くと大崎公園に到着した。
人は披露山公園より断然少ないが高台からマリーナや江の島が見える景色はさほど変わらない。落ち着きがありこちらのほうが好きだと感じた。
ベンチで横になるとトンビが飛んでいた。飛んでいるトンビまで品が良く見えてしまう。
ちょっとした散歩で意外な発見があるとすごく得した気分になってしまう。今日は大当たりだ。
そんな事を頭の中でぼ~っと思いながら今回も良い散歩だったなあと大満足であった。





