言葉でしかその存在を知らなかった。
ほとんど面識らしい面識もないその方の職業を聞いたとき、
ためらいもなく「お仕事を拝見したい!!」と飛びついていました。
その人の職業は、
「ピアノ調律師」さん。
数ヵ月後、誠実にもその方は調律現場を拝見できる機会をくださったのでした。
マルセイユタロット リーディングをしながら、
靴のお仕事を続けるHARUでございます。
暑苦しい無節操なブログへお越しいただき、誠にありがとうございます。
フリーのピアノ調律師 Maikoさん。
ふんわりした優しい雰囲気の方。
調律作業の前に自己紹介的なお話をしていたら・・・・
話が弾んで弾んで、止まらない!!
同じ8月生まれ、肌の色がブルべのウインターという共通点まで発見!
しかも、
私がずーーーーっと食べたくて食べたくて心より願っていた豚汁、
炊き込みご飯、山芋と水菜の和え物、
おいしいおいしい手作りのランチまでごちそうになり!!
いけないいけない、お仕事を拝見しなくちゃ。
漆黒の深い輝きが美しすぎるアップライトピアノ。
半端レベルのグランドピアノを軽く凌駕する素晴らしい音色だとか。
音の狂っている(らしい)状態のそのピアノで
小品をいくつか弾いてくださいましたが、
鳥肌!!
最後に聴いたのがいつか思い出せない生ピアノ、
調律前の音色ですら、
これほどまでにダイレクトに細胞を刺激するものだとは!!
天空を貫くような高い透明感があって
それでいて地球の中心へ落下するようなどーんとした重み。
ピアノ自体が波動で震える様を手のひらに感じながら
ただ圧倒され声も出ない私。
そして調律のための解体作業。
蓋を外しあれも外しこれも外し―
釘のようなもの(チューニングピン)、
太いワイヤーのようなもの(弦)、
木のスティックのようなもの(ハンマー)がみっしりはめ込まれた内部。
その部品や板の美しい白木にうっとりするMaikoさん。
まるで生まれたてのような白さ。
すっかり露出されたピアノを再び弾いてくださったところ
何にも妨げられない音色が皮膚や鼓膜ばかりか
体そのものを押し倒すようにはじき出されてきました!!!
目の前で巨大な鉱物が砕けながら、
光を反射しながら
その中心に闇を閉じこめたまま急降下していくみたいに!!
ところで、「調律する」って?
正しい「ド」の音に戻す、修正することでしょう?
しかし、Maikoさんによるとそれは違うのだそうです。
(つづく)
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