こんにちは!
心理カウンセラー あずあずです
私のアダルトチルドレン脱出記を綴っているシリーズ、久々の更新となってしまいました
私はどうも昔から、
自分が大事にしたいものほど、大事にしすぎて手がつけられなくなる
という傾向があり・・・
完璧を求めすぎて、身動きがとれなくなってしまうんですよね。
でも先日、とあるきっかけがあって、こう思ったんです。
「私だっていつ死ぬか分からないし、いちばん書きたいことから真っ先に書いていくべきでは!?」
というわけで、今日はまず、私が一番伝えたいことを書いちゃおうと思います!
私がこのブログを通じて皆さまに最も伝えたいメッセージ。それは・・
みんな、早く親の呪縛から抜け出そうよ!!!
ということ。
私は長年の間、親に支配されコントロールされ、苦しみながら生きてきました。
やっとこさそこから抜け出して、周りを見渡してみると、ホント・・・
親のせいで苦しんでる人が多すぎる!
と思います。
アダルトチルドレンを生みだす機能不全家族があまりにも多い。
そして、それは代々連鎖していってしまうもの。
毒親に育てられた子供が大人になってまた毒親になる、というように。
その連鎖を断ち切るためには、まず自分がAC(アダルトチルドレン)であることを自覚して、「絶対に抜け出すんだ!」という強い意志を持つことです。
私は40歳近くになって、ようやく親の呪縛から抜け出しました。
就職先、人間関係、自分のしてきた行動・・などなど、今になって思い返すと、
「あれは、親から認めてもらうための選択だった」
「あの行動も、親に影響されていた」
ということがたくさんあります。
40年近くも、自分の人生を生きていなかったなんて・・・
キラキラしたエネルギーに満ちて、やりたいことがたくさんあって、自分のことが大好きな子供たち。
それが、親に自尊心を傷つけられ、罪悪感、無力感を植え付けられ、自己肯定感を下げ、自分軸を見失っていく、、、
せっかくキラキラした個性とエネルギーをもっていた人が、いつまでも自分の人生を歩めないなんて・・・
本当にもったいない!!!
と思います。
いま、生きづらさを抱えている皆さんが、自分の人生を取り戻していくためのきっかけになれば、という思いでこのシリーズを書いています。
過去記事はこちら↓
前置きが長くなりましたが、やっと本編に入ります
*
(前回までのあらすじ)
酒を飲むたびに彼氏に暴力を振るうようになった私。
病院に行ってもまったく治る気配がなく、途方に暮れていたとき、ふとひらめいて心理カウンセラー根本裕幸先生の電話カウンセリングを受けることに。
そこで、「幼少期の経験が原因では」と指摘され、自分がアダルトチルドレンであることを自覚。
そこから様々な本を読んで勉強したものの、彼氏に対する暴力は一向に収まらず。。
そんなとき『毒になる親』という本に出会い、著者のスーザン・フォワードが勧める「親との対決」を実行することを決意したのでした。
*
父との対決にあたり、まず私は、当日読み上げる文章を書きました。
いざ対面したら、きっと緊張してしまって、言いたいことが言えなくなってしまうと思ったからです。
文章はA4用紙にびっしり2枚分。
内容はこんな感じです。
まず、私がこれまで付き合ってきた彼氏と毎回修羅場になってしまっていたこと。
彼氏を自殺寸前まで追い詰めたことや、私自身も何度も死にかけたこと。
そして、今の彼氏ともうまくいかず、私が酒を飲むたびに暴れてしまうこと。
それをカウンセラーに相談して、幼少期に受けたあなた(父)からの暴力が原因らしい、と分かったこと。
実際に私は、あなたから殴られるたびに傷つき、「いつか仕返ししてやる」と心に誓い、憎悪をためていたこと。
でも、一緒に遊んでもらったり、楽しい思い出もたくさんあるし、これまでしてきてくれた様々なことに対して感謝もしていること。
私は今でも、両親に対する素直な気持ちを表現することができなくなってしまっていること。
今の困難な状況から抜け出すためには、これらのことをあなたにどうしても告げる必要があった、ということ。
そして、スーザン・フォワードの本を何度も読み返し、準備を万端に整えたところで、私は両親を呼び出しました。
*
対決の日、両親は揃って、私の当時住んでいたマンションへやってきました。
父だけではなく、母にも同席してもらうこと、親の家ではなくて自分の家で行うこと、はスーザン・フォワードのアドバイス通りです。
また、想定し得る親の反応、言い分、対決の結末なども『毒になる親』に一通り載っているので、シミュレーション済。
詳しい内容は告げていませんでしたが、「大事な話がある」という感じで呼び出したので、両親もそこそこ緊張していたと思います。
彼らをソファーに座らせて、落ち着いたところで、私は用意していた用紙を取り出しました。
そして、「ちゃんと話せるようにまとめておいたから、読みます」と言って、文章を読み始めました。
緊張して声が震えていたと思いますが、泣いたりはせずに、なんとか最後まで読むことができました。
父は、私が読んでいる間、ソファーにもたれかかり、目を閉じて聞いていました。
そして、私が読み終えると、しばらく間をおいて、語り始めました。
まるで、幼い子供を諭すような、柔和な口調で。
詳細は記憶にないのですが、だいたいこんな内容だったと思います。
「あずさ、お前はね、とっても狭い世界に生きているんだよ。だからそうやってすぐに人に影響されるんだ。もっと視野を広く持ちなさい。世界にはお前の知らないことがたくさんあるんだ・・」
緊張していた私は、これを聞いた途端に、激しい怒りがこみ上げてました。
「この人はこうやって、いつも私を子供扱いしてきたんだ。いつも私を見下して、私の言うことを認めてこなかった・・」
私は怒りを抑えながらも、やや感情的になって反論しました。
そしてやり取りしているうちに、最初は優しい口調だった父も、徐々に感情的になっていき、最後は口論になり・・
私が、「あなたが私たち兄妹にしてきた暴力について、間違いだったと認めてほしい」、と言うと、父は、
「俺は間違ったことはしていない。兄は俺に感謝している。そんなことを言っているのはお前だけだ。育ててもらった親にどうしてそんなことが言えるのか。」
と言うと、母を置いて一人でさっさと部屋を出ていってしまいました。
隣に座っていた母親は、終始、泣いていました。
部屋には、泣き続ける母親と、怒りが収まらない私が取り残されました。
部屋に残された母親は、泣きながら、「あなたは今まで、そんなに大変な思いをしてきたの?知らなかった。」と、言ってくれました。
その一方で、「パパは、あなたにそんなことを言われて、いま、ものすごくショックを受けていると思うよ」と、私の罪悪感を刺激するようなことも・・
でも、対決を終えた私は、後悔はしていませんでした。
話し合いが決裂することも、父が出て行ってしまうこともシミュレーション済です。
そもそも、対決の目的は、「親に改心してもらうこと」ではないのです。
スーザン・フォワードは、繰り返しこう述べています。
「いつかは親も理解して変わってくれるだろう」 という幻想は捨てるべきだ
この話し合いで、父が「申し訳なかった」と言って謝ってくれることを、まったく期待していなかったわけではありません。
でも、目的は、私が親から背負わされたものを、親へ返す、というところにありました。
![滝汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/039.png)
![滝汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/039.png)
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/050.png)
この、“対決”による魔法のような効果には、私自身がめちゃくちゃ驚きました。
そして、「人間の心って面白い」と興味が沸いてきて、その後、心理学を学ぶようになったのです。
繰り返しになりますが、“対決”をする目的は、次のようなことではありません。(『毒になる親』より引用)
・親に復讐するため
・親を罰するため
・親をけなすため
・自分の怒りをぶちまけるため
・親から何かを引き出すため
“対決”の真の目的は、次のようなことです。
・親と正面から向き合い、はっきりと話をすること
・そのことへの恐怖心を、これを最初で最後のこととして勇気を出して乗り越えること
・親に真実を語ること
・親と今後どのような形の関係を維持することが可能かを判断すること
今になって私が思うのは、“対決”とは、
親から自分の人生の主導権を取り返すことを宣言する儀式
のようなものだったんだなぁ~ということです。
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