=第186回= 9がつく年の名作映画集 | 3110 - 映画研究会

3110 - 映画研究会

映画の紹介、感想、雑談など。ネタバレは控えます。

あけましておめでとうございます!

 

会長の3110です。

いつも年末に書いてある記事が、昨年末には書けていなかったので、今回書きたいと思います。

(ネタがないとも言う)

 

     ―=ΞΣ((( / ・ω・)/

 

 

1929年 『ゆすり』 (第104回

  

  83分 監督:アルフレッド・ヒッチコック

 

ヒッチコック初となるトーキー映画。

途中までサイレント映画として撮影していたため、サイレント特有の演出が随所に見られます。

光と陰を有効に利用した演出や、重要なところをあえて映さない「見せない魅せ方」がどれも秀逸。

そして初のトーキーということで監督も気合いが入ったのか、音声の使い方も素晴らしいです。

本作を観る時は、目と耳をフルに活用しましょう。

 

 

 

1939年 『オズの魔法使』 (第78回

  

  101分 監督:ヴィクター・フレミング

 

ミュージカル映画としてはもちろん良作なんですが、特筆すべきはやはり画面の美しさでしょう。

約80年も前に本作が作られたというのは驚くべきことだと思います。

セピア色のカンザスからカラフルなオズの国への移り変わりは、まだカラーが当たり前ではなかった頃ならではの演出ですね。

話の内容は子ども向けではありますが、決して子ども騙しではなく、大人が観ても楽しめる作品です。

 

 

 

1949年 『第三の男』

  

  105分 監督:キャロル・リード

 

私が昔のミステリー作品を観て思うのは、「ややこしい」ということ。

本作も例外ではなく、観たのがだいぶ前ということもあって話の内容をほとんど覚えておりません。

そんな映画紹介してもいいのか悩みますが、一応面白かったことは覚えているのと、1949年の映画で知っているのがこれだけなので、どうか許してください。

 

 

 

1959年 『北北西に進路を取れ』 (第147回

  

  136分 監督:アルフレッド・ヒッチコック

 

ヒッチコックの集大成とでも言うべき作品でしょうか。

数々の巻き込まれ型サスペンスを撮ってきたヒッチコックが、それまでのノウハウをつぎ込んだ1作です。

あっちへこっちへと繰り広げられる逃走劇のボリューム感は、ヒッチコック作品の中でもトップクラスだと思います。

電車に美女、そして不憫な主人公。「ヒッチコックと言えば」が詰まった作品です。

 

 

 

1969年 『明日に向って撃て!』

  

  112分 監督:ジョージ・ロイ・ヒル

 

アメリカンニューシネマの代表的作品。

一見西部劇っぽいですが、どちらかと言うと時代に取り残された男たちの苦悩に重きを置いた作品です。

やっていることは明らかに悪いことなのですが、例え取り残されても自分の生き様を貫こうとする彼らは、とてもカッコよく思えてしまいます。

 

 

 

1979年 『エイリアン』 (第8回

  

  117分 監督:リドリー・スコット

 

SF開に革命をもたらした名作。

本作の影響で、「外来種,外国人」の意味だったALIENという単語に、新たに「異星人」の意味が追加されました。

たどり着いた星で謎の生物と遭遇し、襲われる。今となっては定番となったSFホラーのストーリーですが、本作の雰囲気と得体の知れなさは、後続のどんな作品にも劣らないと思います。

何と言ってもエイリアンのデザインが素晴らしいですよね。グロテスクと美しさが見事に両立しています。

劇場公開版とディレクターズカット版では、細かい描写はもちろん、作品全体の雰囲気も結構異なるので、両方観ることをお勧めします。

 

 

 

1989年 『魔女の宅急便』

  

  112分 監督:宮崎駿

 

今でこそ、スタジオジブリはその名を知らない人はいないほど有名ですが、その知名度と人気は本作によって確立されました。

子どもの頃に何度も観ても、大人になってから観るとまったく違った感想を持つ作品だと思います。

キキとウルスラの2役を演じた高山みなみの演じ分けにも注目。

 

 

 

1999年 『シックス・センス』 (第47回

  

  107分 監督:M・ナイト・シャラマン

 

衝撃のラストが話題になったホラー映画。未視聴の人は、絶対にあらすじを調べてはいけません。

幽霊が見える少年コールと、小児精神科医マルコムの関係を描いた作品。

誰にも理解されない悩みを抱えたコールと、そんなコールになかなか歩み寄れず、妻と会話もできないマルコムの様子が交互に描かれています。

伏線がとても丁寧に張られた作品なので、2回観ることをお勧めします。

 

 

 

2009年 『エスター』

  

  123分 監督:ジャウム・コレット=セラ

 

3人目の子供を流産した夫婦が、孤児院からエスターという1人の少女を引き取るお話。

私は本作を観て、やはり幽霊より人間を描いたホラーの方が断然怖いと思いました。

人間の狂気がこれでもかと詰まった作品です。リアルな恐怖に飢えて

人には本作をお勧めします。

 

 

 

2019年 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』 (第180回

  

  132分 監督:マイケル・ドハティ

 

2014年に公開されたハリウッド版ゴジラの続編です。

本作ではゴジラに加え、モスラ,ラドン,キングギドラといった日本でも有名な怪獣が登場。CGで蘇る日本の怪獣に大興奮です。

人間ドラマがいまいちだとか、監督の認識がややずれているとか言われていますが、そんなのは怪獣映画を楽しむのには不要。

最新の技術を駆使して暴れ回る怪獣が観られるというだけで、本作には観る価値があります。

 

 

     ―=ΞΣ((( / ・ω・)/

 

今回はおそらく過去最高の10作品を紹介しました。

観たことない作品があったら、ぜひ。

 

というわけで、かなり挨拶が遅れてしまいましたが、改めましてあけましておめでとうございます。

今月中はおそらくもう更新できないと思いますが、これからもブログは続けていきます。

 

新年度になって、新しい生活に慣れれば、毎月更新できると思いますので、今年もよろしくお願いします。

 

 

続く……