(『青春対話 Ⅱ 』 より)
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しかも、その「死」は、いつくるかわからないわけですね。少しも時を無駄にはできません。
無駄にできない。
私は「一日を一週間に!」が毎日の習慣になっている。
だから、百年たらずの人生でも「何百年分の価値」をつくってきたつもりです。
そうやって、毎日を真剣勝負で生きれば、「悔い」がないですね。
使命感です。使命感ほど強いものはない。
フィリピンの独立の英雄、ホセ・リサール博士は、自分の使命に殉じて、銃殺された。
しかし博士は、遺言にこう書いた。
「私は、自分のしてきたことを後悔していません。もし、もう一度初めからやり直すとしても、同じ道を歩むでしょう。なぜなら、それが私の使命なのですから」