(『青春対話 Ⅱ 』 より)
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「人間は、なぜ生きているんだろう」「どうして死ぬんだろう」「死んだら、どうなるのだろう」。
だれもが一度は考える問題です。
そうやって「死」を考えること自体が尊い。「人間」である証明です。
大人になると、忙しさにまぎれて、だんだん、そういう根本的なことを考えなくなる。
しかし、「生と死」というテーマは、一生かけて、自分自身が探求していくべき重大問題です。
木で言えば、根っこのようなものだ。
人生には、さまざまな悩みや課題があるように見えるが、それらは枝であり葉であり、すべて根本の「生死」という課題につながっている。