(『新・人間革命』第11巻より編集)
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〈開墾〉 18
・・・そこで、正確な勤行を教えるために、幹部が勤行の仕方を互いに試験し合い、それに合格した人だけが、新しいメンバーに教える資格をもつという方法がとられたのである。
仏法用語の翻訳や勤行指導をどうするかは、ペルーに限らず、世界各国の広宣流布の先駆けとなった人びとの、共通の課題であり、悩みであった。
しかし、いずれの国でも、試行錯誤を重ね、そうした問題を一つ一つ乗り越えていった。そして、仏法が、その国に定着し、人びとの生活に根差していったからこそ、今日の世界広宣流布の大潮流がつくられたのである。
これほどの世界広布への苦労を、宗門はどれだけ知っていたか。わが同志が苦しみ抜いて世界広布を断行してきた努力に、最大の敬意を表すべきではなかったか。
山本伸一は、知名正義やキシベ夫妻をはじめ、ホテルに集まって来た尊き先駆けの友に、敬愛の思いを込めて、視線を注いだ。
男子部の凛々しく澄んだ瞳が輝き、女子部のさわやかな笑顔の花が咲いた。
彼は、包み込むような口調で、微笑を浮かべて語り始めた。
「今日は、千七百人も集まったと聞きました。厳しい条件にもかかわらず、すばらしい結集です。日本の活動をはるかにしのぐものでしょう。
日本の弱い支部は、このペルーに指導を受けに来るように、伝えておきます。
開墾した人がいるからこそ、作物を育てることができる。偉大なのは、原野を開いた人です。ゆえに、先駆者の功徳というのは、一番大きい。
私は、皆さんのことは、一部始終、聞いて知っています。八百キロ、九百キロと離れた友の家に、バスに乗って、何日もかかって激励に行かれている方がいることも、知っております。
日々、皆さんが、どれほどご苦労されているかと思うと、頭が下がります。感動を覚えます。敬意を表します。
皆さんの姿を拝見して、まさに、経文の通りに、御書に仰せの通りに、地涌の菩薩が世界に出現していることを、強く、強く、確信する次第であります」
