トーア復元研究所へのご依頼は
今日までのフォロワー様:15092名
今日は残念ながら1名のフォロワー様が減ってしまいました。 年明けから連日フォロワー様が減っていますが、その減少ペースはだいぶ緩やかになってきました。 増加まであと少しという期待を持って、今日もブログ執筆頑張ります!
-------------
私が、「お客さんの衣類を見つけるなど、途方もないこと」と思っていたのには理由があります。 今回のお話しは菊川店のお客さんと社長から、こっぴどく怒られて、しかも自分の力ではどうすることも出来なかった入社一週間目の私の経験談ですが、ここでちょっとお話のバックグラウンドとして、「当時、どれくらい洗濯物が多かったか」についてご説明したいと思います。
当時、バブル景気真っ最中の日本において、どれほどクリーニング業界が忙しかったかについては、以前の記事でご説明しました(その記事についてはこちら)。 一日に入荷する洗濯物をその日のうちに洗うなど、到底無理・・・ そこで当時は、洗濯物を溜めておく倉庫を春の時期4か月だけ専用に借りていました。
洗濯物のお預かり品は当時、「特急」と「通常」の納期に分けられていました。 これはお客さんにご希望を聞いて、急ぐなら特急、急がないなら通常という風に受け付け方を変えていまして、特急は通常、翌日に出来上がりますが、通常だと入荷状況に左右され、春の忙しい時期だと3日、4日・・・とだんだん遅れていきます。
ここで問題なのは、「何日遅れるか?」ということが、受け付けた時点でははっきり分からないことです。 何しろ、春の時期はただでさえ入荷が多いので、春の始め頃は通常は3日後には出来て来たとしても、それが5日、6日と遅れだすと、3日後でも良かったお客さんでも「そんなに遅いなら特急で・・・」と頼むようになり、結果、だんだん特急が増えてきます。 そして最も仕上がりが滞納する時期には、一日中、特急の品物ばかりを洗っている状態になるのです。
今回の菊川店のお客さんも「通常」という指定をしていたところが、一週間経っても自分の洗濯物の順番が回ってきていなかった、とは夢にも思っていなかったでしょう。 そして実際は、このお客さんの洗濯物は倉庫の奥の方で順番待ちをしていたのです・・・・
(つづく)
---
トーア復元研究所では、いろいろな衣類のお困りを解決してきました。 関心のあるものをクリックすると関連ページへ飛べます
〇プリントが剥離した衣類のプリント復元→関連ページはこちら
〇無くなった袖ベルト、腰ベルトの作成→関連ページはこちら
〇メッキのやり直し→関連ページはこちら
〇剥離した合皮を直す(合皮交換)→関連ページはこちら
〇セーターなどのニット製品の穴、糸引きを直す→関連ページはこちら
〇背広の芯地を交換する→関連ページはこちら
〇間違って洗ってしまったネクタイを直す→関連ページはこちら
〇火災に遭った衣類のスス・臭い除去→関連ページはこちら
〇消えてしまったプリーツスカートの折り目付け→関連ページはこちら
〇剥離したゴアテックスの復元→関連ページはこちら
(2023.2.23)