東北一のノッポビル、トラストタワー1階にあるセガフレード・ザネッティ・トラストシティー店。
イタリアっぽいこの店は、南欧生まれの人にコーヒーが一番美味しいと勧められたカフェです。



南欧でコーヒーと言えばエスプレッソ。その本場の人が、ご夫婦で仙台に滞在したとき(去年と今年の各1か月)に、街のあちこちのカフェに行きやっと巡り会えた店だそう。

正直に言って、ビターなエスプレッソを普段飲まない私は、ご夫婦が親指を立てて賞賛してもピントきません。
言われたとおり少量の砂糖を入れて飲んでみました。
すると、苦味とシャープで濃厚な風味は残るものの、強い酸味が弱まったようでとても美味しく感じます。

また、泡立てたミルクを入れるラテやカプチーノは、まろやかで香り豊か。


妻の分と2杯でも1000円でおつりがきます。

シアトル系も好きですが、このイタリア系には親指が立ちます。

先週末、ラグビー日本代表の応援を楽しんできました。
国立競技場で日本代表が対戦するのはイングランド代表。

両国が認める、初めての日本開催テストマッチ(国代表チーム同士の真剣勝負)です。

 

さくら色に染まる国立競技場

結果は残念ながら完敗です。
ラグビーの母国イングランドの強さと巧みさに圧倒されました。


ただ、フォワードの前5人(スクラムで核となる背番号1番~5番)は若く、彼らの頑張りに一筋の希望の光が見えたように思います。(オールドファンのたわ言です、お許しください)
私が目を見張ったのは、5番のワーナー・ディアンズ(流経大柏高校出身の22歳)です。


マイケル・リーチ主将と同じく、フル出場できるスタミナと体を張ったプレーは、とても魅力です。

出身地のニュージーランド代表より日本代表への道を選んでくれました。


レフリーが右手を挙げノーサイド(試合終了)を告げると、4万4千人を超える観客は惜しみない拍手で両国の選手たちの真剣勝負を讃えました。

試合中、面白い応援が呼びかけられ、大勢が声を張り上げましたよ。

Oh Say Nippon! 押せ押せニッポン!


「オウ、セイ、ニッポン おせ、おせ、にっぽん」とスクラムの時に声をそろえるのです。

「Oh Say」は「さあ言って」という意味でしょう。そうすると、

「さあ言ってニッポン、押せ押せニッポン」ってくらいの意味になって、日本語を母語にしない人たちも応援しやすいと感じました。

それに、思わずクスッとするような言葉あそびがあり、私は好きです。

長刀(なぎなた)とは、長い柄の先に反り返った長い刃をつけた刀。弁慶が持っているアレです。
仙台では、長刀のような道路の形から付けられた通りの名前が、歴史的な地名として残されています。

 

長刀丁通り(なぎなたちょうどおり)の西端から撮った写真

同じ交差点を東側から撮った写真


道路が、長刀の穂(ほ:刃の部分)のように曲がった様子がお分かりになるでしょう。

長い柄の部分も撮りました。


長刀の柄の部分にあたる直線道路

途中いくつかの十字路を直進


石突(いしづき:柄の端)にあたる東の突き当たりは、T字路になっています。

通りの周囲は名前に反して閑静な、なんとも昭和を感じさせる住宅街。戸建てがたくさんあります。
途中、オシャレなエリアを発見しました。



余談ですが、なぎなたは「薙刀」とも書きますよね。
長刀は徒歩の侍向けで、薙刀は女性や僧侶が使うことを目的として生まれたとか。
戦後は武道の1つとして、「なぎなた」と表記されることが多いようです。

アジサイの季節がやってきました。
レインシーズンの杜の都も悪くありません。

二日町の村境榎稲荷大明神で見かけたガクアジサイ


ガクアジサイは、小さな花の集まりを装飾花が取り囲む様子を「額」になぞらえ、その名が付けられたそうです。

珍しい八重咲きのジョウガサキアジサイ(城ヶ崎紫陽花)

東二番丁小学校近くの歩道から見えました。

花にボリュームがあって花色も豊富な西洋種のアジサイが多いなか、このガクアジサイは和の趣がありますね。

タイフェスティバルが開かれています。(6月16日まで)
会場はいつもの勾当台公園市民広場。
東京・名古屋・大阪・福岡の国内5カ所でしか開催されていない、タイ王国公認のイベントだそうです。
ちょうど昼どきたったので、良い匂いのする食べ物やビールの屋台は、長い行列ができています。

エスニック調の衣類や雑貨のテントも人だかり。

ステージではちょうど、ムエタイ(タイ式ボクシング)とタイ舞踊が披露されていました。

甘辛いけど多彩な味のタイ料理。
薄めだけどしっかりした味のビール。
静々と優雅な舞踊とムエタイ選手の炸裂するキック。

微笑みだけじゃない、多様なタイの奥深さを知る機会になりました。

お祭りはノドが渇き、お腹もすきます!
観光都市仙台は慣れたもので、溢れるほど観光客が来ると分かっていても大騒ぎになりません。
食べ物のブースと飲食スペースが、あちこちでササッと出来上がっていました。例えば、

 

錦町公園で撮影


西公園南側広場で撮影


仙台駅前で撮影

これでノドは潤い、お腹も満たされたのでは?
そして忘れられないのがお土産です。

 

仙台駅ナカで撮影

至れり尽くせりです。

お祭りに参加してくれた57万人の方々は、きっと満足してくれたことでしょう。

6月8日・9日仙台市の中心部で、東北絆まつりが行われました。
鎮魂と復興を願う東北六魂祭を引き継ぐもので、「多彩な東北が、熱い絆で1つに」なるお祭りです。
メインとなるパレードの様子をお伝えします。(運行順)
説明は不要ですよね。


秋田市の竿燈まつり

 

仙台市のすずめ踊り(七夕まつり)

 

山形市の花笠まつり

 

福島市のわらじまつり

 

盛岡市のさんさ踊り

 

青森市のねぶた祭

 

祭りのテーマは東北人としての心を1つにです。
奇しくも6竿の竿燈が集結。

 

そしてハネトは、希望をもたらす笑顔をみせてくれました。

午後のある日、クリスロード入口の信号で空を見上げると、水晶堂ビルに面白い看板があるのを見つけました。


私の年齢から、ビルの壁に掛けられている「補聴器の無料体験」の垂れ幕を見つけたのだと思われたかもしれませんが、違います。


四方が田んぼの農村で生まれた私は、遠くの山々を見て育ったせいか視力だけは褒められていました。
もちろんこの視力表は、今でもわけなく見えます。

見るといえば、6月2日(日)までの仙台は「歩きスマホ」のゲームで人が溢れました。
ほとんどの人は手元の小さい画面を見るのに夢中。

顔を上げるだけで、杜の都の鮮やかな青葉や碧い空が見え、信号で立ち止まったら視力表も見えるのに…。


6月1日(土)からお目見えした七夕飾り
来仙する人たちを歓迎する、七夕の飾りに気づかなかった人がいたかもしれません(笑)。
バーチャルではないリアルな吹き流しだから、いろいろ感じてもらえるはずなんだけどなぁ。

東二番丁通り(勾当台通り)のベンチに座っていると、目の前のバス停から降りてくる人やバス待ちの人が、私と同じように木陰のベンチを利用していることがわかりました。


メットライフ仙台本町ビル
反対側のバス停にも、車道とビルの間に植え込みやベンチがあるようです。

仙台第一生命タワービルディング
植栽に囲まれたベンチで、ゆっくり昼ごはんを食べている人もいました。



ビルの敷地なのに通行中の人でも自由に利用できる場所が、仙台の中心部には結構あります。
調べてみると、「公開空地(こうかいくうち)」という建築基準法で定められた場所でした。

これを設けると容積率や各種の高さ制限が緩和されるそう。

市民サイドからみると街に開放感をもたらし、ビルやマンションの所有者サイドには容積率などのメリットがあるようです。


愛宕上杉通りのドコモ東北ビル
上の写真の公開空地は、鎮守の森のように整備されています。


仙台本町三井ビルディング

この公開空地はライトアップされ、街にしっとり感を与えてくれます。
 

サンモール一番町では「完璧なビール」の味体験が、西公園では「全国38蔵の日本酒」の試飲が、ともに6月2日(日)まで開かれています。

ビールのアロマが漂う方へどうしても鼻が向いてしまいました。

日本酒の 花のように繊細な香りに包まれ、気分はほろ酔いでした。