「ちいさなハーモニー」
どひたかこです。
「不登校・登校しぶり」についての5回目です。
1回目
2回目
3回目
4回目
不登校になった時に、まず見直したい事として、4つ
①その子の心の中に、家庭・家族から満たされるべきものが満タンになっているか?
②学級担任とその子の間に、安心感を得られる繋がりがあるか?
③学級の友達とその子の間に、仲間意識が生まれているかどうか?
④どうしても身体と心が動きにくい症状を起こしている原因として、
病気や栄養状態が考えられないか?
今回は、「④どうしても身体と心が動きにくい症状を起こしている原因として、
病気や栄養状態が考えられないか?」について
「起立性調節障害」って、聞いたことありますか?
(以下 社会福祉法人恩賜財団済生会「子どもに起こりやすい起立性調節障害」の記事からお借りしました。)
自律神経系の異常で、循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患です。
立ち上がった時に血圧が低下したり、心拍数が上がりすぎたり、調節に時間がかかりすぎたりします。
この疾患は自律神経疾患なので身体的要素以外に、精神的、環境的要素も関わって起こると考えられています。
身体的要因の一つとして、自律神経系が不安定になることが挙げられます。‥‥中略
注意しなければいけないのは、あくまでも身体の病気であり、本人が頑張ればどうにかなるということではありません。
‥‥中略
典型的な症状は、「立ちくらみ」「疲れやすい」「長時間立っていられない」などです。また、朝起きられないことから不登校になる割合が多いことが知られています。起立性調節障害小児の3分の2が不登校で、不登校小児の約半数が起立性調節障害を合併していたというデータもあります。
私が担任した児童も起立性調節障害でしばらく学校に来れなかったり、3時間目から登校したりを繰り返していました。
昼からはとても元気に過ごすことが出来るので、
「サボってるんじゃない?」と誤解されることもあります。
本人にとったら、とてもつらい事ですよね。
だから、どうしても動きにくい、しんどさが続いているという様子ならば、受診してみるのも大事だと思います。
また、病気でないとしても身体と心の調子がすぐれない…という場合があります。
その時は、栄養状態を見直してみることをお勧めします。
それは‥‥ミネラル不足になっていないか?ということです。
「新型栄養失調」というのがあるんですよ。
学校で学習する5大栄養素。
タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、そして、無機質。
この無機質がミネラルです。
ミネラルは、100種類くらいあって、その中でも必須ミネラルと言われるものは、以下の16種類。
ナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素
けれど、実際に人間の身体が必要なのは、30種類以上と言われています。
他にも聞いたことがないようなミネラルがたくさんあるということです。
ミネラルは、
ほんのちょっとだけ必要なんです。
しかも、バランスよく必要なんです。
ミネラルはお互い助け合って、健康な身体になるために働きます。
このミネラル不足というのが、結構深刻なんです。
しっかり食べている、だからカロリーは足りている、
だけど、必要最低限のミネラルはとれていない。
これが「新型栄養失調」です。
いろんな書籍に載っている事例を見てみると、
ミネラルをバランスよく摂取するのは、子どもの発育発達にとって重要だと書かれています。
発達障害のような症状もミネラルをしっかりとることで少しずつ改善してきたという事例もたくさんあります。
写真のような出汁を取り入れるのは、バランスのよいミネラルの摂取にかなり有効です。
ミネラルバランスのよい水を取り入れるというのも、良い方法です。
全5回にわたって「不登校・登校しぶり」について書きました。
悩んでらっしゃる方や、学校の先生方の参考になれば、幸いです。
「ちいさなハーモニー」