「ちいさなハーモニー」
どひたかこです。
マズローの欲求5段階説をもとにお話をした前回。
安心安全でいたいという欲求が満たされて、
初めてその社会に所属したいと思うようになります。
だから、とにかく学校に引っ張っていけばよいのではないと言うことをわかっていただけたと思います。
不登校になった時に、まず見直したい事として、4つを考えます。
①その子の心の中に、家庭・家族から満たされるべきものが満タンになっているか?
②学級担任とその子の間に、安心感を得られる繋がりがあるか?
③学級の友達とその子の間に、仲間意識が生まれているかどうか?
④どうしても身体と心が動きにくい症状を起こしている原因として、
病気や栄養状態が考えられないか?
まず、①について
子どもはひとりひとり育っていく過程が違います。
私のように、フルタイムで仕事をし子ども達と触れ合う時間が極端に少なくなってしまう場合。
たまたま、家族や実家の両親が病気になってしまい、その看護で親が手を取られてしまい、子どもに関わる余裕がなくなってしまう場合。
お母さんに甘えたいと思っていた時に、下の子が産まれ、お兄ちゃんだからお姉ちゃんだからと言われて、我慢して譲ることが多かった場合。
両親のけんかが多く、その声を聴くことが日常になってしまっている場合。
おとなしく過ごすことが多い子が、「この子は手がかからないから、助かる。」と、そぉっとしておかれることが多かった場合。また、下の子がやんちゃで手がかかる時、知らず知らずのうちに自分がおとなしくすることで、家庭の平穏を守ってきた場合など、ひとりひとり違います。
これらは、私の家庭でもあったことですし、今まで関わったご家庭でもあったことです。
でも、これは正しいとか間違いとか、そんな問題じゃないんです。
その時その時家族の中の状況を観て、一番良いと思われる方法を取りながら過ごされてきたわけです。
全ては、お子さんや家族を互いが思いやりながら進めてきたことです。
だから、もし、
①その子の心の中に、家庭・家族から満たされるべきものが満タンになっていないかも知れない…と感じられたら、満たしてあげるといいんです。
そのお子さんと過ごす時間、触れ合う時間を取ることを第一に考える、
下の子がいて手が取られるのなら、上の子とだけ触れ合える時間をつくる工夫をする。
いつも下の子に譲ってばかりなら、「今日は、お兄ちゃんが先ね。」と下の子に待たせる場面をつくる。
もう少し大きい子なら、ママやパパとの「交換日記」もおすすめです。
表に見えないところで、私とママはちゃーんと繋がっていると感じられたら、
ぐっと安心感が増します。
6年生の男の子でも、ハグしてあげたら嬉しいんですよ。
「もうー、やめろやー!」とか言いながら、実はまたハグしてくれるかな?なんて思っています。
ハグする、背中をさする、手のひらをさする、手をもむ、
頭をなでる、肩をさする…
こんなスキンシップは、幸せホルモンのオキシトシンを分泌させるので、
脳の発達、心の育ちに大きく関係しています。
ママやパパ、家族との心の繋がりは、一番の根っこになる部分ですから、
満タンにしてあげるというのは、本当に重要です。
続く・・・
「ちいさなハーモニー」