ふんわりシフォン -199ページ目

お礼

四季咲きの薔薇

アブラムシの被害で、葉っぱを落として

枯れちゃうかと心配しきり

咲いてくれたお礼に

牛肥を入れてあげたら



葉っぱをつけ

蕾をつけ

花を開かせた




したことに対して

ダイレクトな反応を返してくれる



けなげな姿が

とても かわいい









写真を添付したメールは送れませんでした。時々こんなことがあります(^_^;)

FULL MOON 30

いつしか言葉が少なくなっていた。

黒猫は、文句も言わずに俺について来る。
いつもなら、文句が出ておかしくないのに、愚痴ひとつこぼさない。



カチカチと携帯を漁って知る事実に腹をたて、泣くのを堪えた。

同情や憐れみだと思われたくなかった

理解したいし、知りたかった




時折、まぶたの裏の光点がすっと消える。殺処分された瞬間だ。

ぎりぎりと歯がみして、堪える。

地上の者は俺の眷属になる、離れているのに恐怖に震える牛や豚が見える時がある。啜り泣く声や、逃げようとする悲鳴。



体を蝕む疲労だけでなく、精神もかなり追い詰められようとしていた。

楠の木にもたれて休んでいると、木が話しかけてきた。

『モウスグヨ』

『もうすぐ?』

歩いて結界を張っていることについてかと思った。確かにもう少しで囲いこみができそうだった。

囲いこみが出来たら、少なくとも野生生物には感染が及ぶことがなくなる。

『ワタシタチ チカラニ ナル』

まだ若木な楠の木は、繰り返し チカラニナル と伝えてくれる。

『俺の味方は、お前たちだね』

野宿でぎしぎし言う体も、楠の木が癒そうと芳香が強くなる。

『チョウロウ タノンダ ミンナ テツダウ』

仕舞ってある服から香る、芳香…楠の木は防虫剤が出来る。




あっと息を呑んだ。

『封じこんで、無力化できる?』

『ミンナ テツダウ』













『俺はひとりなんかじゃなかった』

不意に携帯が鳴った。着信を伝える明かりがまたたく。

「お前、何処にいんのよ」

バイト先の先輩だった。初めて飲食店のバイトをする俺に、一から指導してくれた先輩だ。

「何があったか知らねぇけど、シフト休むなら言えよ。替わりに俺が入ってやっからさ」

「…はいもう一日、休んだら復帰します」

心配してくれる声。そういえば、家にも連絡してなかった。着信やメールも来ていたのに…

自分のことで、いっぱいで…



あと少しで

歩いた道が繋がる

少しだけ

少しだけ

丁寧に紅茶をいれる



ガス台にかけた

小鍋に少しお湯を沸かして
ふつふつ泡が浮かんだら

ティーパックを揺らして

砂糖とミルクを足す



忙しい日常が始まったから

気持ちをリセットして

ニュートラルに



想うことは

変わらないけど

また時を刻む