最期の記録② | さん♪にぃ♪壱!

さん♪にぃ♪壱!

富士野荘出身。
2014年12月30日生まれ♂
「壱」の成長記録です。
ぼちぼち更新していきます。

10月21日

二回目の腹膜炎の手術で
腸壁を縫合したので
(その時のブログ→)
それ以降、絶飲、絶食。

でも、家ではサプリメントで
こまめに口を濡らしていました。
(サプリメントの紹介→)

その効果もあってか
朝には前夜より元気になっていました。
一晩、車のクレートの中で過ごしました。


アルブミンの点滴をするために病院へ。
腸壁が破けたらダメなので
抱っこせず車のクレートに入ったまま
先生に預けます。

先生に預けようとしたら立ったびっくり拍手拍手拍手
自ら行こうとしてる。

先生曰く昨日の病院での様子より
しっかりしているとのこと。

家に帰ることが
回復につながっているのかもしれない。


…と淡い期待をしましたが
現実はそんなに甘くないショボーン


夜迎えに行くとスタッフさんから

「ゆっくりお話させていただきたいので
お待ちいただけますか?」

と、相談がありました。

 
今の状況でこれって。
決していい話ではない。


先生から受けた説明は


腹水を出す管はそろそろ限界なので
抜いたのですが膿が一緒にできてきました。

(管をずっとつけてると感染症を起こすので術後5日以内には外します。
管を抜くとに一緒に出てきた膿等を見せてくださいました。)

この状態、血液検査の結果から
「腹膜炎の悪化、もしくは腸壁が破れている」
と推測できます。

治療としては開腹手術しかありません。

でも、壱ちゃんにはもう開腹手術する
体力は残っていません。
腹膜炎の薬も効いていない状態です。

管の傷口を縫合しましたが
皮膚がかなり薄くなっているため
(ステロイドの副作用)
縫合が外れないように
注意しなければいけない状態です。

点滴も限界なので外しました。
どの足もむくんでいるので
足からは点滴できません。

内科的治療、外科的治療も限界が来ました。
残念ながら幹細胞療法もできる状態ではありません。

これからは壱ちゃんが大好きなお家で
大好きなご家族様と一緒に過ごす時間を
作ってあげませんか?

最後まで治療をご希望されるのであれば
入院で治療をさせていただきます。

でも、その治療は治すための治療ではなく
痛みを軽減するための治療です。


ゆっくり丁寧にわかりやすく
説明してくださる先生の表情は
とても辛そうで涙ぐんでいました。


先生からの説明を受けて父ちゃんが

治療をお願いしたとしたら
あとどれくらいなのか聞きました。

1週間もたないとのこと。

病院で亡くなるのは避けたい。
できれば家で家族が見守る中で旅立たせたい。

壱が最期の時間を
少しでも幸せに過ごせるように…

家で家族と過ごすことにしました。

ただ…痛み止めの注射をしないと
かなり痛い状態なので通院は必要。
(でも、2回目の手術以降
壱は痛がることはありませんでした)

夜に痛み止めの注射で通院することに。

出来るだけ待ち時間を少なくするように
優先的に対応していただくことになりました。


今後かなり苦しむことになるかもしれない。
その時は決断する必要もある。

と説明を受けました。

・・・安楽死です。

これだけは避けたい。


 
家での過ごし方の注意点

低体温になっているので暖房をつけて温かくする。
お腹の傷口が開かないように保護する。
腸は全く動いていないので
お水、ご飯をあげると嘔吐する。

でも、食べたそうにするなら
少しだけあげても…
ホントに最後の時にあげることにしました。


帰り道の車の中で
明日からどう過ごしていくか話しました。

壱母は23日以降、仕事を休む手配をすることに。

帰ったら
「もう頑張らなくていいよ」
と壱に言うことにしました。



つづく