16位!
日曜日はセレッソ大阪戦のTV中継がなかったので、テレビでガンバ対ジェフ戦を見つつ、ネットでセレッソ公式サイトの途中経過をリロードしながら応援していた。
古橋、大久保とFWができる選手がただでさえ多く、なおかつ、名波という絶対的なMFがいるチーム状況で、結果の出ていない柿本を先発起用したことがまず理解できなかった。グラウンドコンディションが悪い中空中戦をねらったのかもしれないが、勝たないといけないチームなのに同点での最後の交代のカードにFWの選手を投入できないという、ちぐはぐな状況に陥った原因にもなった。結果論で恐縮だが、名波が先発、柿本は起用するにしてもいつも通り最後の一点を取りに行く局面がふさわしかったと思う。
とはいえ、引き分けで勝ち点1を追加。福岡、京都が破れたので、本当に久しぶりに自動降格圏から逃れることができた。11月12日時点では今節は3チームとも引き分けと僕は予想していたのでうれしい誤算だ。浦和が破れたことにより、福岡、京都との対戦が残っているガンバにも優勝の可能性が残った。ガンバのモチベーションが高いこともセレッソにとっては追い風。さらに、次節でセレッソが対戦する名古屋は出場停止の選手が多い。下位3チームではセレッソがもっとも有利な状況だといえる。
有利な状況であっても安心できないのが、セレッソの魅力のひとつであるが、残り3試合(+入れ替え戦2試合)は、是非このチャンスを生かして流れに乗って欲しい。セレッソの選手のみなさまには、スティーブ・ウインウッドの「While You See A Chance」を送りたい。ここまできたら、チャンスをつかんで是非J1に残留して欲しい。僕もこの曲を聴きながら23日に長居第2へ応援に行くつもりだ。素人が偉そうな指摘をして恐縮だが、塚田監督には奇策を弄せずに選手が持ち味をきちんと出せるような采配を期待したい。
- Steve Winwood
- Chronicles
泣きたいとき
落ち込んだときにはアッパー目の音楽を聴いたり、能天気なコメディ映画を見たりしてテンションを上げるのもいいが、時には泣いてすっきりした方がいいときもある。
こんなときにはキャロル・キングの「Tapestry」を聴くのがお勧め。特に、深夜にお酒でも飲みながらヘッドホンで聴くとかなりしみてくる。僕の場合は、2曲目の「So Far Away」を延々とリピート再生する。すると、「遠いところまで来たなあ」とかわけのわからない感慨に浸れて次の日にはすっきりできる。
学生時代はTHE THEの「Dusk」を聴いて落ち込むことが多かった。他のアルバムはそうでもないのだが、このアルバムのマット・ジョンソンの声は世界中の苦痛を全て背負ったような絶望に満ちた声に聞こえた。そんな声で「Love Is Stronger Than Death」なんて歌われるとすごく逆説的な気がした。今、聴いてみると若干の希望が含まれているような気もするが、当時は(かなりの名盤だが)なんて暗いアルバムだろうと思った。
社会人になりたてのころ仕事がうまくいかないときは、決まってベックの「Loser」を繰り返し聴いていた。「I'm a loser baby So why don't kill me」という歌詞が、古臭くブルージーだけれども当時最新のサンプリング技術を駆使した曲に乗せて歌われる。ヴォーカルも気だるげで焼酎でもあおりながら聴くといい感じに落ち込める。もっとも、本当に死にたくなる可能性もあるので、擬似的に落ち込みたいときの方がいいかもしれない。
時間のあるときは、「ベティ・ブルー」を観て欲しい。僕にとっては、観るたびに百発百中で泣ける特別な映画だ。主人公のゾルグが恋人のベティに語りかけるラストシーンでかならず泣いてしまう。あまりに影響を受けたので、ときどき夜中に目覚めると、隣で寝ている奥さんに枕を押し付けたくなる衝動に駆られて困ってしまう。
- Carole King
- Tapestry
- The The
- Dusk
- Beck
- Mellow Gold
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- ベティ・ブルー インテグラル リニューアル完全版
読むべき時期
恩田陸さんの「夜のピクニック」の中で主人公の友人が本の読むべき時期について語る場面がある。高校生になってから読んだ「ナルニア国ものがたり」の感想を「しまった、タイミング外した」と表現している。十代の入口で読んでいれば、今の自分を作るための何かになったはずなのに、とひどく後悔している。
このように、ある特定の時期に読むべき本があると思う。僕にとって、時期を逃したなあと思うのが、ポール・オースターの「ムーン・パレス」と沢木 耕太郎さんの「深夜特急」。どちらも、二十代中盤で読んだが、大学生時代に読んでいれば旅というものが僕にとってもっと違う意味になっていたのにと思う。観光や人との出会いよりも、自分自身との対話に重点を置いていたのにと感じた。もっとも「深夜特急」については学生時代に友人から勧められていたが、読むと長期の放浪の旅に出てしまいそうで、自重した面もある。
逆にいい時期に読んだなあと思うのが、村上春樹さんの「ノルウェイの森」と庄野潤三さんの「静物」。「ノルウェイの森」は一浪が決まった直後に読んだ。人生にはもっともっと辛いことが今後あるんだなあ、という心構えができた気がする。あと、東京の大学に行こうというモチベーションが上がった。「静物」は結婚する直前に読んだ。すごく淡々と日常を描いた小説なのだが、不思議な凄みがあり、結婚することや子どもを持つことへの覚悟をある程度持てた気がする。結婚生活に対するへんな幻想も持たなくなった。
三十代も半ばになって、今読むべき本はどんなものなのかとふと考える。ドストエフスキーの「罪と罰」は三十代のうちに読んでおきたいという目標はなんとなくある。あと、渡辺淳一さんの「失楽園」を読むような大人にはなりたくない。読んだこともないのに決めつけるのはフェアじゃないと思うが、読むと精神的にも加齢臭が出そうな気がする。
- 恩田 陸
- 夜のピクニック
- ポール・オースター, 柴田 元幸, Paul Auster
- ムーン・パレス
- 沢木 耕太郎
- 深夜特急〈1〉香港・マカオ
- 村上 春樹
- ノルウェイの森〈上〉
- 庄野 潤三
- プールサイド小景・静物