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スナフキン

 中学校から大学生まで尊敬する人物を書く欄には「スナフキン」と書き続けていた(さすがに就職活動のエントリーシートには書かなかったが)。群れることを嫌い、旅と自然と音楽を愛する態度にすごく憧れた。吟遊詩人という生き方にも。さすがにそのように生きる度胸がなかったので、代わりにファイナルファンタジーの初期の作品では、必ずジョブとして吟遊詩人を選ぶようにしていた。おかげでひどく苦戦した気がするが。

 スナフキン好きが高じて、学生時代にフィンランドに旅行した。目的はタンペレという都市にあるムーミン博物館。原画や、物語の場面を精巧に再現したミニチュアが充実していて楽しかった。当時は今ほどムーミングッズが日本には入っていなかったのでTシャツなどのグッズが買えたのもうれしかった。それほど大きいスペースではないので、あまり期待しすぎると失望するかもしれない。でも、ムーミン、スナフキン好きの人にはお勧め。

 フィンランドを含む北欧4国を9月中旬ごろに独りで旅行した。すでに日本で言うと晩秋の趣で観光客がほどんといなかった。フィンランドはサウナも名物なのだが、独りで入るのはいろんな意味で怖くて、結局、街をうろうろと散策することが多かった。夏季限定で開園されるのか、すでに閉園されて人気のない遊園地もあり、寂しさが一層増した。

 鴻上尚史さんの戯曲に「スナフキンの手紙」という作品がある。「スナフキンの手紙」とは旅先で気力をなくし日本に帰ってくることのなかった旅人の間で伝わるノートで、それぞれの旅人の今まで語らなかった思いや言葉が書き綴られている。僕の場合は3週間程度の旅行だったので、そこまで深く自分と向き合うには時間が足りなかったが、自分に向き合いすぎて、気力をなくす人の気持ちも少しわかった気がする。スナフキンは春になると一人旅を終え、ムーミン谷に戻ってくるが彼も旅の間に寂しさを感じていたのだろうか。



スクウェア・エニックス
ファイナルファンタジーIII
鴻上 尚史
スナフキンの手紙

初めて聴いた洋楽

初めて聴いた洋楽を覚えているだろうか?僕の場合は小学生のときに初めての一人旅で聞いたクリストファー・クロスの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」。釣り列車と呼ばれる大阪から和歌山方面に向かう夜行列車の中で学生の一団が持ち込んだラジカセから繰り返し流れていた。その旅でどこに向かい、何を見たのかは覚えていないが、その曲と長時間電車の席に座りっぱなしでお尻がすごく痛かったという記憶だけは残っている。

小学生なので当然歌詞はわからなかったが、サビの部分の「なんとかかんとかニューヨーク・シ~ティ」というところだけはわかった。おかげで後に曲を特定することができ(不思議なことだが、FM番組表で「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」というタイトルを見てすぐにあの時聴いた曲だとわかった)、エアチェックしてテープで繰り返し聞いた。

ハイトーンなすごくきれいな声なので、すごくハンサムな人を想像していた。しかし、実物は小太りのはげたおっさんだったので、始めは結構ショックだった。だが、そのギャップにかえって洋楽の奥深さを感じた。当時、邦楽は大川栄作さんとか五輪真弓さんとか、ドスの効いた声の人ははそれなりにドスの効いた顔をされていたし、田原俊彦さんや松田聖子さんのようなはかなげな声の人ははかなげな顔をしていた。ところが、このクリストファー・クロスとかフィル・コリンズはあんな顔であんなに甘い声を出し、しかも、大ヒットしているというところが、ある意味健全な感じがして好感がもてた。

以降、大学生になるまで洋楽だけを聴き続けたが、あるとき、岡村靖幸さんのビデオを見て衝撃を受けた。さして男前でもない人が甘い歌詞を歌っている。それも、変なダンス付きで。この時に日本の音楽業界も健全になったなあと思い、以後、日本の音楽も聴くようになった。早く活動を再開して、不健全な人が歌う健全な曲を聴かせて欲しい。


Christopher Cross
Christopher Cross: Greatest Hits Live
岡村靖幸, 西平彰, 清水信之
早熟


あと一試合!

あと一節を残すのみとなりいよいよ佳境となってきたJリーグ。昨日はテレビでガンバ大阪対京都パープルサンガ戦を見ていた。京都は残留に向け気合の入ったとてもよい試合をしていたが、最後はガンバの個人技に屈した感じ。マグノアウベスの決定力は言うまでもないが、ロスタイムで時間がない中、落ちついたパスを出した家永選手もすごいと思った。得失点差を考えるとほぼ優勝は無理だが、最終節まで可能性を残し消化試合を減らしたという意味でJリーグ全体を考えれば昨日のガンバの勝ちは非常に有意義だと思う。

一方、昨年この段階で首位にいたはずのセレッソは昨日も負けて入れ替え戦進出は最終節まで持ち越し。残留争いに関する興味を最終節まで残したという意味では、この敗戦も意義のあるものなのかもしれないが、ファンとしてはそれどころではない。

11月21日時点の私の予想では、今日の時点で勝ち点5を積み重ねている予定だったが、結果は2分1敗で勝ち点2の上積みのみ。新潟との引き分けは評価できるが、ホームの名古屋で勝てなかったのと、不調の大宮に負けたことが痛すぎる。福岡はガンバに対する引き分けこそ予想外なものの、その間1分2敗で勝ち点1の上積みに留まっているのだから、これだけ勝てなくてもまだ自動降格圏にいないことを素直に喜ぶべきなのかもしれない。

 勝ち点1つ分優位にあると言っても、昨年も同じ勝ち点1の優位を生かせず優勝できなかったのだから不安が大きい。さらに対戦相手を考えるとセレッソの方がむしろ不利。福岡はホームで甲府なら勝てる可能性はかなり高いがセレッソはホームで川崎。終盤まで優勝争いを演じた川崎の攻撃力にセレッソ守備陣が耐えられる可能性は低い。勝てるとすれば先制点を取った上での打ち合い。昨年、最終節にいなかった大久保の爆発に期待するしかない。J1昇格を決めた2002年や最終節で残留を決めた2004年のように。

日活
セレッソ大阪オフィシャルDVD 2002シーズンレビュー J1復帰への激闘録