ピタゴラ装置
企画者でもある慶応大学教授の佐藤雅彦さん作品のファンなので、新聞で「ピタゴラ装置」の広告を見てAmazonで衝動買い。先週末に届いた。
NHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」で放映されている、ビー玉などがレールや紙コップなどを経由してゴールするまでの仕掛けをDVDと本で解説したもの。見たことのない人にはこの説明だと全く意味がわからないかもしれないが、おもちゃのスロープ遊びを身近な素材でより高度に組み合わせたものだと思って欲しい(よりわかりにくくなったかも)。
この装置が本当によくできており、傾斜や磁力の使い方が絶妙で毎回感心させられる。子供達も以前からこの番組が大好きだったので、予想通りの食いつきのよさ。1日5回は見ている。特に次男(もうすぐ2歳)のリアクションはわかりやすく、毎回「うおー」と感嘆の声を上げてくれる。さすがに僕は飽きてきて、新聞を読みながら付き合っているので、長男(4歳)からは、「真剣に見ろ」とお叱りを受けている。
僕のお気に入りの装置は緩急の差が大きいもの。ゆっくりと落下したビー玉がハンマーを起動させて、勢いよく打ち上げられる様子や吸盤つきの吹き矢を発射させる様子を見ていると気持ちがよくてとても楽しい。すごく緻密な計算と試行錯誤が必要なのだと思うが、文系でかつ手先が不器用、大雑把な僕には絶対作れない。感心しきりである。
子ども達のお気に入りはゴールの「ピタゴラスイッチ」の旗などの表示がきれいに決まるところ。タイミングを見計らって「ピタゴラスイッチ」と声を合わせる。次男も片言ながら「スイッチ!スイッチ!」と叫んでいる。「慶応大学に入ると、ずっとピタゴラスイッチを実験できるよ!」とそれとなく、教育パパぶりをアピールしてみたが、長男の反応は「見ているだけでいい」とつれないものでした。
- エデュテ
- アイムトイ 22070 組立てスライダー
- ポニーキャニオン
- ピタゴラ装置DVDブック1
グラミー賞予想
たまにはベタに今週末に発表されるグラミー賞の予想をしてみたい。
全体的に見て本命Mary J. Blige、対抗James Blunt、大穴Corinne Bailey Raeという気がしている。ただ、Corinne Bailey Raeはいいアルバムだが、以前のAlicia Keysやnorah jonesほどのインパクトはないので、主要3部門の受賞はないと思う。
Record Of The Yearは”Be Without You”。楽曲としては”You're Beautiful”も強力だが、この曲の完成度も高く、今年はやはり前評判どおりMary J. Bligeが強いと思う。
Album Of The Yearは唯一のロックからのノミネートのRed Hot Chili Peppersと言いたいところだが、反戦の機運に乗ってDixie Chicksの”Taking The Long Way”と予想する。個人的にはNelly Furtadoの”loose”が昨年のアメリカを代表するアルバムだと思うがノミネートされていないので。Mary J. Bligeが選ばれていないのもなぜだろう。
Song Of The Yearは”You're Beautiful”。純粋に曲自体のインパクトは昨年の中ではこの曲が一番。Mary J. Bligeは曲だけではなく彼女のキャラクターも含めた全体の総合力で評価されている気がするので、この部門だけは勝てないと思う。
Best New ArtistはCorinne Bailey Rae。アルバム全体のクオリティではJames Bluntを含む他の新人アーチストを圧倒している。次作くらいでグラミーを総なめするかも。
その他の気になるところではBest Rock AlbumはRed Hot Chili Peppers の”Stadium Arcadium”、 Best Alternative Music AlbumはThom Yorke の”The Eraser”、Best Pop Performance By A Duo Or Group With VocalはKeane の“Is It Any Wonder?“。
結局、Mary J. BligeはU2とコラボした曲も含めて5、6部門を受賞してこの日の主役になるだろう。さて予想はどの程度当たるだろうか。
- Mary J. Blige
- The Breakthrough
- Corinne Bailey Rae
- Corinne Bailey Rae
- Red Hot Chili Peppers
- Stadium Arcadium
逆上がり
僕は未だに鉄棒の逆上がりができない。小学生時代はともかく、高校2年のときに居残りさせられたときはさすがに辛かった。他には、登り棒にも登れないし、平泳ぎもできない。他の人が当たり前にできることをできないことは、たぶん優秀な人から圧倒的な能力の差を見せつけられるよりも辛いことだと思う。
それでも逆上がりができないくらいであれば、大人になってから社会で披露することがほとんどないのでまだましだ。電車に乗るのが苦痛だとか、人前で話すことができないとか(僕もその傾向は多分にあるが)、社会生活を営む上で避けて通りにくいことができないともっと苦痛だと思う。「女性は産む機械」発言に見られるように、社会の大多数の人が当たり前に(実際にはかなり苦労しているのかもしれないのだが)できているとされていることができない人に対して、いわゆる成功して権力を手にした人達の態度はすごく冷たい。
高2の時に僕を居残りさせた体育教師の目もひどく冷たかった。
映画では時に「当たり前」のことができない人たちが温かい目で描かれる。ただ、あまり温かすぎると逆にその監督の「私は少数派の気持ちもわかる善人です」という押し付けがましさが鼻につくことがあるので難しい。日本人監督にこのタイプが多い気がする。
ラース・フォン・トリアーはこのあたりのバランス感覚に優れた監督だと思う。知的障害者を演じる「正常者」集団を描いた「イディオッツ」は奇妙な滑稽ささえ感じられ、日本ではたぶん作品化できないきわどい内容。半身不随になった夫の頼みで多数の男性と関係を持つ女性を描いた「奇跡の海」はクライマックスではありえない奇跡が起こるが、それまでは結構淡々と悲劇を描いていてべたべたしない。話はそれるが、「奇跡の海」に収録されている曲はどれも僕のつぼで何回も聴いている。サントラだけでも是非聴いてほしい。
- アミューズソフトエンタテインメント
- 奇跡の海
- パイソン・リー・ジャクソン, ロッド・スチュワート, T-レックス, ディープ・パープル, レナード・コーエン, ロキシー・ミュージック, モット・ザ・フープル, ジョン・コンゴス, シン・リジィ, プロコル・ハルム
- 奇跡の海