Little Friends -630ページ目

フェリーで北海道に行こう(6)

(続き)簡単に荷物を整理し、ベッドに横になってみる。

枕とキルケットだけの簡素なベッドだが、空調も効いていて、列車のB寝台みたいに暑くて寝つけないということもなさそうだ。

まだ外洋には出ていないのか、1万㌧クラスの大きな船だからか、揺れは全く感じない。船底からかすかにエンジンの震動が伝わってくるだけ。

このまま寝てはいけないので、ジャージに着替え大浴場に向かう。今度こそ風呂に入ろう。

他に人がいたから写真は撮れなかったが、大浴場というほど広くはない。サウナもある。一応展望風呂だが、窓の外はあいにく薄暮の海。

この風呂は、入港時以外いつでも入浴できる。

おもしろいのは、浴槽の湯がゆっくりと波打つこと。船ならではの現象だ。揺れを相殺する装置がついているらしいから、人間は揺れを感じないものの、水までは制御できないのだろう。(続く)

フェリーで北海道に行こう(5)

(続き)苫小牧19時出港(名古屋は20時)。アナウンスは流れるけど、列車や飛行機のように劇的に動き出すわけではない。

デッキに出て、出港の様子を見る。名残惜しげに、ゆっくりと岸壁を離れるのは船ならでは。さすがに、テープを投げてる人などはいなかった。

船内では、出港1時間前からレストランが営業中だが、僕は展望通路のソファで持参の弁当の包みを開いた。同じような人もけっこういる。

フェリーの食事は高いし、おいしくないとよく言われる。特に二晩も航行する長距離航路だから、他に競争相手のいない独占状態だ。

でも、本当に高くてマズいのでは船そのものの利用率にも影響するだろうし、いずれにせよ、まる二日も乗るのだから、船内レストランを利用しないわけにはいかない。

明日の晩はレストランで食べるつもりだ。三食ともバイキングだというから、意地汚い僕にとっては、まさに「飛んで火に入る夏の虫」だ(笑)。

値段のわりに、味も量もたいしたことないデパ地下弁当を平らげ、いったん自室(二段ベッドの下段)に戻る。

僕のいる区画は定員が20人くらい、二段ベッドにはさまれた幅1㍍ほどの通路に我物顔で荷物を置いている馬鹿者もいる(続く)。

フェリーで北海道に行こう(4)

(続き)「きたかみ」の場合、相部屋なら、ゴロ寝の桟敷席からA寝台まで、個室なら一等からスイートまで、さまざまな設備がある。

まずは自分のベッドに行き、荷物を置く。荷物棚はあるけど鍵はないから、不安な場合は別の場所にあるコインロッカーを使おう。

船の長旅の楽しみと言えば、食うか寝るかだけど、初日の夕食は、札幌のデパ地下でおいしそうなお弁当を用意してきた。

まずは、船内の散策。何がどこにあるか確認する。なるほど、列車とは大違い、いろんな設備がある。ショボい二段ベッドでも、それなりに楽しめそうだ。

7月下旬で、この日は北海道も暑かった。大浴場を見つけたので、まずはひと風呂浴びようとお風呂セットを取りに戻る。だが、同じような考えのヤツらで大浴場は満員。あらためて出直そう。

とりあえず、船の左舷側にある展望通路でくつろぐ。(続く)