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「北斗星」の旅路~食堂車「グランシャリオ」⑭

(続き)「グランシャリオ」も、ディナータイムに空席があれば、以前のように車内でビーフシチューのコースの予約を受け付けるとか、函館から新鮮なイカを積込んで、「イカ刺し定食」を予約制で販売するとか、「攻めの営業」も必要だと思う。

オリエント急行もそうだが、食堂車は豪華列車の大事なセールスポイントだ。「北斗星」に乗って「グランシャリオ」で食事がしてみたい!と思われなければ、列車そのものの人気にも響く。

これはNREだけの責任ではなく、東日本と北海道のJR2社の責任でもある。

車両の老朽化が進み、後発の「カシオペア」という列車との棲み分けが曖昧になってしまった「北斗星」を、今後どうしてゆくのか?

「カシオペア」に統合してしまうのか、幅広い客層に応える正統派ブルートレインとして今後も君臨させるのか。

もちろん、新幹線函館開業で安易に廃止してほしくはないが、今後も走らせるなら、車両新造も含め、「北斗星」のコンセプトをきちんと再構築すべきだ。その上で食堂車のコンセプトも考えなおさねばならないだろう。

ご飯も味噌汁も、おかずもおいしかったが、この朝食なら、次からは函館で駅弁を買おうと思った。(続く)

「北斗星」の旅路~食堂車「グランシャリオ」⑬

(続き)実は、ディナータイムでも気になったのだが、以前にくらべてさらにスタッフの人数が減っていた。

以前は5人はいたはずだが、この時はコック1人にホール2人の3人だけ。これで車内販売に出ると、食堂車は2人だから、ホールが洗い物をしたり、盛り付けまで手伝う。その間、客席は無人。

ラーメン屋ならよくある光景だが、本格的なフルコースを出すレストランが、「ゆとり」を演出する寝台特急の食堂車がこれでいいのだろうか?

「トワイライトエクスプレス」の場合、厨房だけで3人、ホールと車内販売などが4人、7人も乗込む。

「トワイライト」の和食は全てデリバリーだし、単純比較はできないが、「トワイライト」のサービスレベルの高さや味には定評がある。

省力化、コスト削減は、企業の至上命題だ。でも、人でなければできないこともある。

最近の飲食店では、ゆきすぎた人員削減をよく目にするが、そのしわよせは必ず客にまわってくることを忘れてはならない。

そして、それは最後に必ず店に跳ね返ってくる。

売上が延びないから人を減らすのではなく、売上を伸ばす工夫が先だろう。

やみくもな経費削減だけなら、馬鹿でもできる。(続く)

「北斗星」の旅路~食堂車「グランシャリオ」⑫

(続き)函館発車直後から、食堂車の朝食営業が始まっている。

↑は、開店前に撮らせてもらった朝の食堂車。

朝食は予約不要で、和食と洋食が用意され、いずれも1600円。

と思っていたのだが、いつの間にかシステムが変わり、スクランブルエッグ、ソーセージ、魚料理、サラダがひと皿にまとめて盛られ、それにパンとジュースを付けるか、ご飯と味噌汁を付けるか選ぶという方式になっていた。

以前の和食は、いかにも、と言った和風のおかずとご飯がきれいにお重に盛られたスタイルだったのだが、「カシオペア」ともども、このスタイルに変わったそうだ。

でも、これでは、家で食べる朝食と変わらない。ホテルの朝食の素晴らしいのは、少量多品目のおかずを味わえる点にある。食堂車も同じだ。

理由は、客のニーズではなく、人員削減など効率化が優先したからだろう。(続く)