Little Friends -587ページ目

「トワイライトエクスプレス」奔走記⑧

(続き)どうしても「ロイヤル」しか乗りたくないという人は別だが、とりあえず「北斗星」や「トワイライト」に乗ってみたい、という人は「ロイヤル」のほか、同じ列車で第二希望、第三希望まで出した方がよい。

たとえば、第二希望がB個室、最悪の第三希望がB寝台というように、複数の希望を書けばチケットが取りやすくなる。

そして、B寝台しか取れなくても、とりあえず買ってしまう。

そのうえで、しつこくキャンセルを狙うのだ。たとえ、キャンセルが出なくても、とりあえず列車には乗れる。

「ロイヤル」しか希望を出さず、瞬時に満席になってしまい、さてどうしよう?などとやっているうちに、僕のようなヤツがB個室やB寝台を買ってしまうから、すぐに満席になってしまう。列車自体に乗れなくなるわけだ。

ただ…。

全車が個室A寝台の「カシオペア」は別として、「北斗星」や「トワイライト」の二段式B寝台はおすすめしない。

旅行センターや旅行会社に行くと、「憧れの寝台列車でゆく、爽やかな夏の北海道」などと銘打ったパンフの多いこと。

「北斗星」や「トワイライト」を使った北海道へのパックツアーだが、そのほとんどがB寝台利用なのだ。(続く)

「トワイライトエクスプレス」奔走記⑦

(続き)そして午前10時、運命の瞬間。窓口氏がマルス(きっぷ発券用のコンピュータ)を操作しはじめた。結果は一瞬にして決まる。

僕は窓口に向かった。

「お客さん、残念ながらA個室は取れませんでした…。」

取れないものは仕方がない。そんなことにまで文句を言うほどバカではない。

「…B個室の方なら取れましたけど、どうしますか?」

え!取れたの?

意外にあっけなかったので、ちょっと拍子抜けしたが、窓口氏ががんばってくれたおかげだ。丁重に礼を言い、もちろん購入する。

寝台券と特急券で12320円。本当は、乗車券も購入してあげれば二川駅の売上に貢献できるのだが、あいにくルートがまだ確定していない。

さて、これで目的は達した。本当はA個室「ロイヤル」が希望だが、取れなかったものは仕方がない。

さりとて、あきらめたわけではない。前に書いたとおり、同時に申し込んで複数取れた人が、あとでキャンセルする可能性もある。

僕も「北斗星」の「ロイヤル」が二枚取れた時は、10日後に他の指定券に変更した。

あとは、みどりの窓口を見かけるたびに調べてもらう。この手で「北斗星」の「ロイヤル」を何度かゲットした。(続く)

「トワイライトエクスプレス」奔走記⑥

(続き)たかが列車に乗るのに、バッカじゃないの?と思うだろうが、「トワイライト」のような人気列車のチケットは、ここまでやらないと取れないと思った方がいい。

デビュー当時の「北斗星」の場合も、シーズンオフの平日のチケットですら、ここまでやっても取れないことも多かった。

さて二川駅。時刻は9時40分。窓口に行き、駅員氏に事情を話す。

「トワイライトですかぁ…」

えらいものが舞い込んだ、と言わんばかりだが、事の重大さを理解した駅員氏は、すぐに希望日時などを聞き、データを入力し保存した。幸い、先客はいなかった。

よしよし、あとは10時になると同時にクリックしてくれればいい。

キヨスクでペットボトルのお茶を買い、窓口の向かいのベンチでボーッと待つ。

9時55分、外国人の家族連れらしき集団が窓口にやってきた。

…ま、ま、まずいあせるあせるあせる

どうやら券売機の使い方がわからないらしい。

窓口氏が外に出ようとしたところ、奥にいた年配の社員が制止し、機械の方を指差しながら自分で対応に出た。

「お前はトワイライトに全力をあげろ!」

とでも言ってくれたのだろう、二川駅の見事な対応に頭が下がる思いだった。(続く)