Little Friends -584ページ目

新々・わが家の扶養家族~チュン太⑤

(続き)初めて見る人間の住居の中を、チュン太(もう名前がついてる!)は珍しそうにキョロキョロ見回している。

とりあえず、何か食べさせなければ。当然、ウチのバカスズメ軍団の主食、チーズ蒸しパンがいい。

ところが、いくら口許にパンを運んでも、プイ!

子スズメながらも、野生のプライドだろう。

ウチのバカスズメ軍団、少しは見習えむかっ

最初は緊張していたチュン太だが、危害を加えられないことがわかったのか、しきりにアクビをしている。もう外は暗い。本来ならおねむの時間だ。

パタパタと飛んで僕の肩に止まり、とうとう居眠りを始めた。

…かわいいなぁニコニコ

でも、これじゃ僕が何もできない。ちょうどいい大きさの容器がないので、茶碗がわりに使っているプラスチックのお椀に、パフとティッシュを敷いてチュン太のベッドを作り、暗い押入れに置いた。(続く)

新々・わが家の扶養家族~チュン太④

(続き)子スズメに近寄ると、今度は身動きもせず、じっとしている。力尽きたのだろう。

子スズメを手に乗せ、親スズメを探す。声はするが、姿は見えない。薄暗くなってきて、子スズメを見失っているようだ。

もう一度屋根に登ろうか迷う。

親スズメの声が聞こえなくなった。あきらめたらしい。

僕の手には、子スズメ。

もう他に選択肢はない。自転車に乗り、片手運転で子スズメを手に寮に向かった。

寮で動物を飼うことは禁止されているが、これは緊急保護だ。

あのまま放置しても、衰弱死するか、カラスの犠牲になるだけだ。

とりあえず、今日と明日保護して、エサを与えて体力をつけさせないとならない。

そのうえで、親に返せるなら返す、ダメならウチのバカスズメ軍団に仲間入りさせよう。

部屋に帰り、あらためて子スズメを見る。

…ちっこいこと!(続く)

新々・わが家の扶養家族~チュン太③

(続き)パニックの親が子スズメを見失わないよう、ゆっくり歩きながら、どこか子スズメを置ける安全な場所を探す。

高い木があればいいが、あいにく見当たらない。隣のスギ薬局の壁に、非常ハシゴを発見!

片手で子スズメを持ったまま、苦労してハシゴを登り、屋根の上の電線に子スズメを置いた。

親スズメはしばらく電柱から様子を見ていたが、やがて子スズメのいる薬局の屋根に飛んでいった!

子スズメの声がする。

やがて、親スズメが相次いで飛び立ったが、子スズメは鳴くだけ。すると、親はまた戻ってきて、さかんに子スズメを誘導しようとしている。

あたりも暗くなりはじめた頃、親に続いて子スズメも羽ばたいた。

よし、やった!

…と思いきや、やけに低いところから子スズメの声がする。

薬局の横にまわって見ると、子スズメがまたも地面に墜落していた。(続く)