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もっと!六大合演OBOGバンドReturns!

2016年4月に結成した、東京六大学応援団OB/OGによる吹奏楽団「六大合演OBOGバンドReturns!」のブログです。普段更新しているFBページではお伝えしきれない団員の素顔などに触れていただけるblogにしていきます!

【Returns!団員の素顔に迫る その4 前編】

お待たせしました。団員インタビュー第四弾です。
今回は、応援部のリーダー出身で、かつ吹奏楽経験がないという異色の経歴の持ち主であるパーカッションの山本さん(東京大学 H1年度卒)です。そして山本さんの現役時代を知るホルンの村山さん(東京大学 S63年度卒)とトロンボーンの酒巻さん(東京大学 H2年度卒)にもインタビューを行いました。名付けて山本さん with T大軍団。それでは、東大ワールドをお楽しみ下さい。


実はサタデーナイトフィーバーをイメージしてポーズをとっていた山本さん(;'∀')


― 少し時間が経ってしまいましたが、昨年の秋に東大野球部が15年ぶりに勝ち点を挙げたということで、おめでとうございます!

(一同)そうですね~。

― ということで、まずは皆さんが現役時代に東大の野球部の実績がどうだったか、もし覚えていらっしゃったら教えてください。

(一同)簡単に思い出せますよ(笑)。

― では、まずは山本さんからお願いします。

(山本)1勝80敗です。

― 負け数も覚えてらっしゃるんですね。

(山本)基本的に全部負けると80敗なんですけど(笑)、1回だけ勝ったから。

(村山)慶應に勝ちましたね。

(山本)(慶應卒のインタビュアーに向かって)どうもすみません(笑)。2年の秋(87年)の初戦ですね。

(村山)僕は3年で。

(酒巻)1年で。


勝ち数が少ないから数えやすいのか(失礼!)
東大だけあって計算に強かったり記憶力がよかったりするのか。


― それ以外はありますか。

(村山)僕が1年の時は野球部が強くて、立教から勝ち点を取って5位になりました。ピッチャーの市川さんが甲子園経験者で、結構良かったんです。

(山本)2年で慶應から勝った時は、慶應のリーダーがうさぎ跳びをさせられていて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

― それが東大野球部200勝目ですか。

(酒巻)それは199勝目でしたね。

― 私が現役の時に東大が200勝をした記憶があるんですが。

(酒巻)それは91年春なんで、我々がもう卒業した後ですね。

(山本)当時、村田兆治の200勝が先か、東大の200勝が先かと言われていましたが、簡単に先に行かれましたね。(注:村田兆治の200勝は89年)

(村山)199勝と同じくらいの時期に、東大通算1000敗というのもありましたね。

(酒巻)そんなのもありましたっけ(笑)?

― 皆さん、なかなか勝てない野球部をずっと応援されてきたわけじゃないですか。そのモチベーションはどこにあったのかということをぜひ伺いたいんですが。バンドの場合は演奏会という場もありますが、山本さんはリーダーのご出身なのでどうだったんでしょうか。

(山本)これはもう修行ですね。

― 修行!?

(山本)勝つと思ってはいけない気持ちと勝ちたいという気持ちを自分の中で上手くバランスを取りながら。欲を出したら、余計にダメージが大きいじゃないですか。また負けた、また負けたって。雨の中で誰もお客さんがいない、そんな状態で16対1とか2とか。まあ1点あればいい方で。その中でモチベーションを出すためには、勝とうと思わない。その一方で応援をするという、ちょっと哲学的な。アウフヘーベンですね。

(一同爆笑)


修行中?!の山本さん。


― アウフヘーベン?!それは東大ならではですか(笑)?

(村山)俺にも理解できないな(笑)。それはアウフヘーベンなのか?

(酒巻)当時お客さんは少なかったですよね。

(山本)今は東大が一番(お客さんが)多いんですよね。

(酒巻)応援団よりも少なかったですね。何人かしかいないという時もありましたね。

― 土日もですか?

(村山)土日はまだしも月曜日になると全然いなかったですね。

(酒巻)そうだ、雨で流れたりして。勝って月曜日になることはなかったから(笑)。

(山本)そういう時、リーダーは「観音」って言うんですけど、上段の観客席に散らばって。お客さんはいないけれどスタジアムに向かってひたすら応援するという。

(酒巻)お客さんがいない状態で客として応援するということですよね(笑)。

(山本)そうですね(笑)。

― 山本さんは、そういうことを分かっていて入部されたんですか。

(山本)いや、そこまでは分かっていなかったです。私は、「一週間だけやってみろ」と3年の先輩に言われて。一週間経っても辞める理由が全くなくて、そのまま4年間やりました。

(一同爆笑)

(山本)Returns!も一週間だけやってみろと言われて(笑)。


7月に行ったReturns!体験イベントに参加した時の東大メンバー。
山本さん、すでに溶け込んでますね~


― 辞める理由がなかったって感じですか(笑)?

(山本)いやいや。こちらはもっとモチベーションを持っています。音を合わせるという喜び。その一方でなかなか覚えられないという辛さ。それをどう昇華させるかという。

― もともと音楽にはご興味があったんですか?

(山本)(吹奏楽への興味は)現役当時からありましたね。

― じゃあ、本当は吹奏楽をやりたかったんですか?

(山本)吹奏楽団の人に「お前ちょっと一週間やってみろ」と言われていたら、そっちに先に行って、入っていたかもしれません。たまたま誘われたのがリーダーだったんで。

― たまたまですか(笑)。

(酒巻)そうなんですか?!(笑)

(山本)ただ、卒業してから吹奏楽をやりたいと思って楽器を買ったことはあります。みんなで息を合わせて一つのものを作り上げるのは素晴らしいと思って。

― 何の楽器を?

(山本)アルトサックス。

(一同)へぇー。

(山本)当時、長野に勤務していたので、山の中で一人で演奏していました。

(一同)山の中で?!(笑)

― 楽団に入られたんじゃなくて。

(山本)そう。誰も指導してくれる人がいなくてそれっきりになってしまって。今は、ご迷惑をおかけしながらも、皆さんに手厚く指導していただけて幸せです。


ピッチベードラ、まさにみんなで息を合わせて!って感じですよね。


東大の後輩である二村さんから手厚く指導を受ける山本さん。


― ありがとうございます。それでは、ちょっと戻りまして、村山さんと酒巻さんの現役時代の野球応援のモチベーションについても聞かせていただけますか。

(村山)僕は、神宮(球場)に行くときには「今日は勝てそうな気がする」となぜか毎回思っていましたね。

― それで勝てないと落ち込んだりとかは?

(村山)うーん、でも毎回なんで(笑)。毎回落ち込んでいたら体がもたないんでね。「今日もダメだったか。でも、明日は勝つような気がする」と。


神宮球場で指揮をする村山さん。このときの試合の結果はいかに。


― 実際に勝利されたときはいかがでしたか?

(村山)うーん、勝ったことは覚えてますが、あまり記憶にないですね。嬉しくて大騒ぎした感じもなくて。結構、僅差だったから、いつひっくり返されるか分からない状況で。

(酒巻)最後、ピンチで「不死鳥(が如く)」を吹きながら勝ったんじゃなかったでしたっけ?

(村山)ずっとハラハラしながら応援していて、「あぁ、勝ってくれた」とホッとした感じでしたね。

(山本)僕たちの気持ち、分からないでしょう(笑)?(とインタビュアーを見る)

― (笑)。では、酒巻さんの応援のモチベーションは?

(酒巻)もちろん野球部を応援していたけれども、どちらかというと試合に勝つうんぬんよりも、相手校のトロンボーンよりもいい音を出すというモチベーションがあったと思いますね。相手のトロンボーンの音を聴いて「ああ、いい音鳴ってるな」と思いながら、「自分が吹くときには、それよりもいい音を鳴らそう」とバンド同期と語り合っていたような気がしますね。それがモチベーションというか、楽しかったですね。

(村山)思い出してきたけれど、当時、そういう話は同期としていて、「試合には負けたけれど、いい応援だった」と東大のお客さんから言ってほしいみたいな話もしていましたね。

(酒巻)私が1年の時は、まだ守備の時も吹いていて、ピンチの応援というのをやっていたんですよ。

― そうだったんですか。私が入部した時(89年)には、守備は楽器ナシで声の応援だけでしたね。

(酒巻)当時、ピンチの時も吹いていたんですが、東大はピンチの時の方が多いんですよ(笑)。

(村山)圧倒的にね(笑)。

(酒巻)逆に、チャンスパターンはなかなか吹く機会がないんです(笑)。


酒巻さんがパーカッションをやっている貴重な1枚。2年生春合宿にて。
代替わりしてパーカッションがいなくなり、神宮でもしばらく叩いていたとのこと。


― ピンチの時の曲というのがあったんですか?

(酒巻)「不死鳥(の如く)」とか、ちょっとマイナー調の根性論的な。今でも使っているみたいですが。2年になったら急に吹く回数が減っちゃったみたいな感じがあったのは覚えてます。淋しかったですね。以前は、試合が盛り上がってくると両校が吹いていたから。

(村山)そうそう。相手に得点されたら、相手の攻撃が終わるまで学生歌「足音を高めよ」を繰り返し吹きっぱなしで。

(酒巻)点が取れたら「ただ一つ」を吹く。

(村山)ピッチャーが変わったら「不死鳥の如く」。

(山本)チャンスパターンならぬピンチパターンですね(笑)。

(村山)ピンチパターンは充実していたかもね(笑)。


後編【Returns!団員の素顔に迫る その4】に続く
この記事は【Returns!団員の素顔に迫る その3 前編】夫婦ダブルインタビューの続きです。


― 演奏会の日のお子さんたちの様子を聞かせてください。

(K)私の母と弟が息子を連れて聴きに来てくれました。息子は、最初は客席で演奏を聴いていたものの途中で飽きてしまって。弟がロビーに連れ出して面倒を見ていたら、受付を手伝ってくださっていたOGのRさんが相手をしてくださったようです。今よりも落ち着きがなくて大変だったと思うんですけど、上手くなだめてお客さんがほとんどいない3階席から見せてくださったので有難かったです。


練習日も演奏会当日も、かずたかくんの周りにはOBOGのお兄さんお姉さんがいっぱい☆


― なほちゃんは、ずっとのんちゃんと一緒にいましたか?

(M)ずっと二人で一緒にいて、放っておきました。「終わったらここに集合ね。それまで自由行動」という感じで(笑)。

(K)放っておける年齢で羨ましい。のんちゃんのお父さんもまだ中国にいたし、ほかに誰か付き添っていたんですか?

(M)いえ、誰も。二人で過ごしていました。


本当にいいコンビ~。


(M)でも、二人が上着をどこかに置き忘れ、それを演奏会のお手伝いをしてくださったOBのKさんが楽屋に持ってきてくださって。私たち夫婦も動けない状態だったので「二人は上に登って行ったみたいです」と言って、Kさんに二人を探して届けてもらうようにお願いしちゃいました。


のんちゃん母娘と一緒にお弁当~♪


― お手伝いしてくださったOBOGの方々に色々お世話になりましたよね。

(I)演奏会の感想は特に言っていませんでしたが、本番は2階席の一番前の特等席で観ていました。当日の打ち上げにも連れて行ったので、どちらかというとそっちの方の印象が強いかもしれませんね。大人でもこんなに弾けるんだみたいな(笑)。吹奏楽の活動が楽しいということを一日通して娘に見せられて良かったと思います。

(K)演奏会後に、息子が「かずくんに音楽きかせてくれてありがとう♪」と言ってました。当時まだ4歳だったんですが、すごく大人っぽいことを言ってました。息子なりに感じるものがあったんでしょうね。ドリルでも、両親がどこにいるかちゃんと分かってます。「お父さんはホルンだからここにいて、お母さんはここだ」って。はじめは子どもを練習に連れてくるのは申し訳ないと思ってましたが、意外と連れてきて良かったんだなと後から思いました。演奏会も見せられて良かったです。


お父さん、お母さんのカッコいい姿を見せられるのも子連れ参加のいいところですね!



― 最後に、夫婦でReturns!に参加して良かったと思うことがあれば教えてください。

IMうちは「夫婦で参加して良かった」というよりも、「家族で参加して良かった」ということになります。家族ぐるみでパワーある楽しいバンドに参加できていることは、家族一生の財産です。
娘が楽器を始めたのとちょうど時期が重なっていたのも絶妙で、娘の吹奏楽部の保護者会では、Returns!での経験を活かして大いにサポート活動できています。団員に色々相談もしています。その甲斐あって、良い賞もいただくことができました。家族で盛り上がっていて、日頃、共通の話題も多いですね。


なんでもよく話し合っている印象で、本当に素敵なご夫婦です。


(S)コマ表の印刷を忘れていたときなど、相方に頼むことができるのは便利かもしれません(笑)。あとは、飯塚さんご夫妻も言っているように、二人で参加していると子どもの世話や家事の類を分担しやすくなるのはメリットですね。もっとも最近は、練習に子どもを連れて行っても、二人とも練習に出ていたくて、子どもの面倒を押し付けあうこともありますが(笑)。

(K)私はパーカッションパートなのですが、練習のために複数の楽器を持ち帰ったりするので、単純に毎回運ぶのを手伝ってくれて有難いなと。それから、私がチア出身で応援団吹奏楽部としての経験がないので、分からないことを相談できる人がいるのはいいです。パーカッションパートは基本、楽器を共用しますし、大型楽器もあって、個人で解決できないことも多いので助かります。あとは、「誰々さんのこういう所(演奏や行動など)がいいよね」とか、「この選曲いいよね」とか、共通の話題があることですね。事務連絡くらいかと思ったら、結構Returns!のことを話してますね(笑)。


現在Returns!で唯一チアOGでもあるKさん。
こんなにお酒が大好きなのに器材車の日は飲めなくて申し訳ありません!(笑)


― 皆さん、どうもありがとうございました!




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六大合演OBOGバンドReturns!

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お待たせしました!インタビュー第三弾です。
夫婦でReturns!に参加しているメンバーは4組いますが、今回はその中から、ホルンのSさん(明治大学 H03年度卒)とパーカッションのKさん(明治大学 H03年度卒)ご夫妻、トランペットのIさん(東京大学 H05年度卒)とクラリネットのMさん(東京大学 H06年度卒)ご夫妻にダブルインタビューを行いました。


左からIさん、Mさん、Kさん、Sさん。


― まずはIさんご夫妻に質問です。Returns!への参加を結成直前に決めたそうですが、参加を決めた理由、どのあたりで迷われていたのかを教えてください。

(M)娘(小5)がその頃には楽器を始めていて、土日も練習があったりしたので、Returns!の練習には出られないかもしれないと思って迷っていたんですが、日程を確認したら結構行けそうということになって。やりたい気持ちはあったので、「じゃあ、やろう」と決めました。



(I)やるとしたら夫婦二人とも参加、そうでなければ二人とも不参加、のどちらかだと思ってました。二人とも入る気はあったんですが、どちらかが入ってどちらかが残るとなると、完全に娘の世話を残った方がやることになるので、それは避けたかったというか。参加できなかった方が「あぁ、やりたかった」となるのは良くないと思ったので。日程的に二人とも行けるということが分かったので参加が決まったという感じです。


ドリルではカラーガードのMさん。
素晴らしい記憶力でガードの要になっています!


― 実際に入団してみて、お子さんとの兼ね合いはいかがでしたか?

(I)今日なんかは一人で留守番していますが、当時はまだ家に残してくるにはちょっと不安な年齢だったので、練習に連れてきてました。練習には度々連れてきていますが、娘も楽器を始めていたので興味を持ってくれていて。そうはいっても飽きるので、一緒に遊ぶのんちゃん(ホルンのOさんのお嬢さんで同級生)がいて良かったです。まあ、始めてみたら、そんなに苦労はなかったですね。


のんちゃん、なほちゃんの名コンビに翻弄されるおじさん(笑)
この日は消してしまうのがもったいないほどの力作!!


― お嬢さんのなほちゃんはReturns!立ち上げ当初からずっと私たちの練習を見てきているわけですが、親子でReturns!の話はされますか?

(M)あんまり話はしないですけど、
(I)俺はよくするよー。

(M)私はあんまりしないですけど(笑)、娘はReturns!の曲はすごく覚えてますね。練習に来ると、帰りには歌ってるし(笑)。家で曲の音源を聴くんですが、たまに別の音源を流すと「なんか違う」と言ったりはしますね。

(I)今練習している「マードック(からの最後の手紙)」も全部歌えちゃう。

(一同)すごーい!

(M)たぶん私たちよりも早く覚えちゃう(笑)。

(I)練習に付いてきて、宿題しながらでもちゃんと曲を聴いているから。入るのは大人よりも早いですよね。私は娘とReturns!の話はいっぱいします。自分は主夫寄りなんで、家事やりながらとか。(注:自営業ということでお嬢さんと過ごす時間が多いそうです)


家族でピクニックに来ているかのような食事風景!


― どんな話をされますか?

(I)「誰々さんの音がすごくいい」とか。「ここはだんだん上手くなってきたよね」とか。「Returns!はこういう癖があって応援団吹きになるから、ここがダメなんだよね」とか(笑)。

(一同)するどいね~(笑)。

(I)私が言っているのもあるんですが、「すぐフォルテッシモが出ちゃうよね」とか「クレッシェンドが徐々にかかるんじゃなくて、いきなりバーッと出ちゃう」とか(笑)。


Iさんはとっても練習熱心!
なほちゃんもそんなお父さんの影響を受けているのでしょうね。


― いいですね、親子でそういう話ができるのは。

(M)娘が小3の冬に小学校で吹奏楽部に入って、クラリネットを始めたので。

(I)そのタイミングと入団がちょうど合っていて、同じ活動を3人一斉に始められました。たまたまなんですけど、運が良かったですね。


お嬢さんが同じ楽器をやっている、って素敵ですよね~。


― では、続いてSさんご夫妻に質問させていただきます。息子のかずたかくん(5歳)はまだ小さいので、預けたり練習に連れて来たりするのも大変だと思うんですが、練習に参加するにあたってどんな感じで工夫されていますか?

(K)私の母は第2、第4日曜日が仕事休みなので、そこに上手くハマれば母が息子を預かってくれます。それ以外のときは、今までは個人の託児所、息子は小さい保育園って言ってますが、そこに預けていました。最近になって、夫の方が「大丈夫そうだから連れて行こう」と言い出して、私もそろそろ大丈夫かなと思うようになって。今日も連れてきましたが、二人で交代で息子を見るか、大人しく遊んでいるようなら二人とも練習に参加して、という感じです。

(S)彼としては、やっぱり小さい保育園に自分だけ置いて行かれるのが気に入らないというか、「行きたくない」と言い出したんですよ。気まぐれなんで一時的なことかもしれないんだけど、まあでも、ここ(Returns!)は少なくとも絶対に連れて来られないところではないのでね。やっぱり息子は半年前、1ヶ月前とも全然変わっているし。今日なんか、あそこまで大人しく過ごして、飯も一人で食べてて、何の問題もなかったというのが数週間前では有り得なかったんで。そういう意味で日々成長しているから大丈夫かなと思っています。

― 練習にずっと連れてきていることで、息子さんの成長を感じるということはありますか?

(K)一番最初に練習に連れてきたときは、どちらかが練習を抜けて外で遊ばせていたから、それに比べると今日なんかは一人で静かに遊んでいたから、大分落ち着きが出てきたかなと。皆さんに迷惑をかけているとは思うんですけど、温かく見守ってくれていて有難いなと思っています。

― やっぱり小さい子がいると雰囲気が柔らかくなるというか、みんなの笑顔が増えるというのは私自身も感じます。

(K)そう言ってもらえると嬉しいですね。


かずたかくんに遊んでもらうおじさん。


― ご夫妻でReturns!がらみの話はしたりしますか?

(K)事務連絡くらいですかね。「明日、器材車だからね」とか(笑)。

(S)パートも違うので、お互いにある意味知ったこっちゃないというか。

(一同爆笑)

(K)Returns!での練習中、私は夫の演奏を聴いていて、「上手かったじゃん。練習してないわりには吹けてたじゃん。」と言ったこともありますが、夫はたぶん私の演奏を聴いてない(笑)。しかも「下手くそ」とか文句しか言わないから。

(S)いやいや~(と慌てる)。練習しているのは存じ上げていますけどね(苦笑)。


なんだかんだといいつつもラブラブなご夫妻。


― そういえば、Kさんは最近スネアを買われましたよね。

(K)中学生の頃にすごくスネアが欲しくて、その思いがまだどこかに残っていたのかも。それと、Returns!のスネアを叩くと、よく「(音が)重い」と言われていたので、叩き方の問題というよりは楽器の問題もあるのかなと思って、軽やかに聴こえるスネアを買いました。


後編【Returns!団員の素顔に迫る その3】に続く
この記事は【Returns!団員の素顔に迫る その2 前編】女子座談会の続きです。


座談会は練習のお昼休みに行われました。


― 関川さんは高校・短大とサックスでしたが、Returns!に入ってトロンボーンに転向されたのはなぜですか?

(関川)リード楽器って大変だという思いがあって。それと、卒業してからほとんど楽器を吹いていなくて、20年以上のブランクがあったので、それであれば吹いてみたかった楽器を言ってみようかなと思って何気なく「トロンボーンをやってみたいんです」言ったところ、近くにトロンボーンの二村さん(東京大学 平成4年度卒)がいらっしゃって「トロンボーンあるよ」と(笑)。


楽器を借りられることになってトロンボーンを始めたばかりの頃。
Returns!の個人練習日に二村さんと一緒に熱心に練習している様子。


(岸川)そういえば、楽器がない雨坪さん(早稲田大学 平成2年度卒)にも「ホルンありますよ」と言ってどこからか調達してきたよね(笑)。

(関川)「(トロンボーンだと)初心者になるから迷惑をかけてしまうのでは」という話もしたんですが、周りの方々が「全然いいんじゃない」と言ってくださったのでやることにしました。

(岸川)とり六のイベントの帰りに一緒になって、「金管をやるならトロンボーンがお薦め」って話をしたよね。

(関川)それで、実際にやってみたら、トロンボーンってヘ音記号なんですよね。それまでト音記号だったので読みづらくて。それにポジションがあるのは知っていたんですが、単純にオクターブ上が同じポジションだと思っていたら全然違うことが分かって、衝撃を受けました。

(座談会のカメラマンをしていたトロンボーンの長崎さん(明治大学 平成7年度卒)が「それは甘いですね~」と人差し指を立てて左右に振る)

(関川)これは早まったかもしれないとへこたれました(笑)。

(岸川)でも、バストロ(バストロンボーン)を買っちゃったからね(笑)。

(関川)そう、ちょっと自分を追い込もうと思って。買ったからには頑張らないと(笑)。


Returns!のトロンボーンパート。
後列左端、関川さんがズキューンとやられた(前編参照)ドリルのドラムメジャー酒巻さん。
後列右から2人目が「楽器あるよ」でおなじみ二村さん。
前列左、この座談会でカメラマンをしていた長崎さん。


― 楽器を買ったというのがすごいですよね。

(関川)吹奏楽をやっていたのにバストロがあるということを知らなくて。トロンボーンになってすぐくらいに、六大のトロンボーン・コンパがあって、バストロを吹いている女の子に会ったんです。もっと低音が出るトロンボーンがあると知ったら、低音好きなのでどうにもそれがいいなと思ってしまって、買うならバストロにしようと思っていました。

(木村)私も木管だから、早いパッセージが多くて、下から支えるということがないから、なんとなくトロンボーンをやりたいと思う気持ちが分かる気がするわ。それにしても、新しいことにチャレンジするというのは本当に素晴らしいと思います。この間のイベントではドリルでメンツもされていたし。

(関川)楽しかったです!

(木村)イベントでは私とかおりさん(岸川さん)はガードに挑戦したんですよね。


7月に行った、メンバー以外の方と一緒に演奏・ドリルを楽しむイベントで。
旗が見えませんが左端がインタビュアー。
左から2人目の青い旗が岸川さん、中央黄色い旗が木村さん。


(関川)みほ先輩(木村さん)のポーズ、とても素敵でした♪

(岸川)素地がある人は違うなと思いました。(右手を挙げるポーズをとりながら)普段、メンツだからこのガードのポーズができない。これをやるとメジャーが(クローザーのカンパニーフロントで)両手を広げるポーズになっちゃう(笑)。可愛らしいポーズが難しかったです。

(木村)同じパートの大久保先輩(法政大学 昭和62年度卒)がガードフィーチャーの曲にメンズガードとして出たいと言ってらしたから、ぜひお二人で。

(関川)大久保先輩、「旗を投げたい」っておっしゃっていたから、岸川先輩はそれを取らないとダメですよ~(笑)。

― ところで、木村さんは昨年の秋頃にReturns!に入られましたが、入団のきっかけは?

(木村)Returns!に参加している同期たちから話は聞いていて、クラリネットが足りないということも聞いていました。イベントの動画を観たときに、クラリネットの音は聴こえてはくるんだけれども、もう少し人数が欲しいのかなと思って。それで、練習を見学させていただきました。同期をはじめ、皆さんが頑張っている姿を見てジーンときましたね。ブランクのある私を温かく受け入れてくださって有難く思っています。


6月、クラリネットパートの食事会。
出身校、年代関係なくすぐ打ち解けて仲がいいのもReturns!のいいところ。


(岸川)見学の時に、みほ先輩(木村さん)は絶対チアの先輩だと思っていました。

(関川)そうそう、私も!

(岸川)サングラスを頭にかけていらして、カッコいいなぁって。

(木村)そんなにエラそうに見学してましたか(笑)?

(関川)いえいえ、素敵だなぁって。

(岸川)お洒落で吹奏楽っぽくないというか(笑)。

(木村)お恥ずかしいです。

(関川)演奏会ではドリルの袖吹きもしてくださいましたよね。

(木村)クラリネットが大変だとメンツの方から聞いていたので、少しでも力になれたらと思ってさせていただきました。

― 演奏会当日に袖吹きをされてみていかがでしたか?

(木村)とても感動しました。メンツの皆さんのパワーや熱さがビンビンに伝わってきて泣きそうになりましたが、涙をこらえて演奏しました。一緒にステージには出ていないんだけれども、袖吹きをしながら感じるものがありましたね。


定期演奏会のドリルステージでは袖吹きメンバーとして活躍。
胸につけているのはガード衣装用のコサージュですが、作成にもご協力いただいたので(というかほとんど作っていただきました)、当日は木村さんにも着けていただきました。


― ところで、岸川さんは、昨年4月のReturns!結成以来、たしか皆勤賞ですよね?

(岸川)1回だけ忌引で休んでます(笑)。でも、その日は半日で演奏練習のみだったから、ドリル練習は皆勤です。

(一同拍手)すごーい!

― では最後に、Returns!の魅力についてお一人ずつ聞かせてください。

(関川)現役時代はかぶることがなかった幅広い先輩・後輩の皆さんと一緒に活動できるところです。特に、私は短大卒なので六大学の知り合いが少なかったんですが、Returns!に参加したことで知り合いが増えたのでとても嬉しいです。

(木村)こうやって六大でまた集まることができたことと、皆さんと繋がったことで土日の過ごし方の幅が広がったことですね。この間も、かおりさん(岸川さん)たちと一緒に六大学野球の応援に行ったり。鍛錬やリフレッシュにもなっていて、すごくいい経験をさせていただいているなと思っています。


出身は慶應ですが立教のTシャツを着て応援を楽しむ木村さん。
この日はReturns!メンバー中心に、大勢で立教vs早稲田→慶應vs明治を観戦しました。


(岸川)人間関係が一番大きいかな。六大は同期くらいしか知らなかったけれど、それこそみほ先輩(木村さん)や関川さんともReturns!で繋がってこうやっておしゃべりもできるようになったし。時々、一緒に飲みにも行ったり。練馬会とか(笑)。

― Returns!では練馬会をはじめ、色々な会が発足していますよね。競馬の会やゴルフの会。

(岸川)広島カープの会や阪神タイガースの会も。あと、スターウォーズの会とか。

(関川)もう一つ、Returns!に入って良かったことがありました!

― ぜひ聞かせてください。

(関川)Returns!のお陰で、平日もオン・オフをつけるようになりました。今まで土日がオフで、平日は帰る時間を気にせず仕事をしていて、結構残業もしていたんですが、「帰ってトロンボーンを吹かなきゃ」と思うようになって。

(一同)すごーい!

(関川)毎日はなかなか吹けないんですけれども、せめてマウスピースの練習だけでもと思ってやっています。平日に「楽器の練習をするために早く帰ろう」と思うようになったら、日中の仕事も効率的にはかどるようになり、いいサイクルができました。あ、でもバストロを買ってからですが(笑)。


大事な相棒、バストロンボーンと。


― じゃあ岸川さんも楽器を買いますか(笑)。

(岸川)えー、ユーフォは高いよ。

(木村)Returns!に入る敷居が高くなっちゃうわね(笑)。

― あ、楽器を買わなくても入団できますから。ご心配なく!話は尽きませんが、そろそろお昼休憩の時間が終わるので、この辺でお開きにしたいと思います。皆さん、どうもありがとうございました。


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【Returns!団員の素顔に迫る その2】

第2回は女性団員たちによる座談会です。日頃のReturns!女子トークの雰囲気を感じていただければと思います。
クラリネットからは木村さん(慶應大学 S63年度卒)、ユーフォニアムからは岸川さん(立教大学 H04年度卒)、トロンボーンからは関川さん(明治大学 H05年度卒)が参加してくださいました。


左から、関川さん、木村さん、岸川さん。


― 今日は座談会なので、皆さん好きなように話を進めてくださいね。

(岸川)脱線しちゃったらどうしよう(笑)。

― 脱線しちゃったらしちゃったで大丈夫です。むしろその方が面白いと思うので(笑)。
とりあえず、大学時代に応援団・応援部に入ったきっかけからスタートしましょうか。

(木村)すごく遡るけれど(笑)。
私は中学時代クラリネットをしていましたが、その後、封印していました。
入学した4月に日吉キャンパスでオリエンテーションをやっていて、その時は応援部にクラリネットもいるんだなぁと思ったくらいで。そして、9月に「クラリネットが少ない」という話を聞いて、「それならちょっとやってみようかな」と思って部室に行ってみたら、先輩に「ご飯を食べに行こう」と言われました。そうしたら、ちょっと良さげなランチだったんですよ。それで、初めて会った下級生にいきなりこんなに美味しいランチをタダで食べさせてくれるなんて、これはおかしいと思って(笑)。

(一同爆笑)

(木村)次の日に固定電話に連絡が入って、それで「もう連絡網に入ったから」と。「来週、13番教室で夜練習があるから来て」と言われたので、「私、まだ入るなんて言ってないです」と言ったんだけど、「クラリネットは持ってるんでしょう?この間、ご飯も食べたよね。」と(笑)。
「えーっ、ちょっと待って!」と思いつつ、クラリネットを吹きたいなという気持ちもあったので行ったんです。そうしたら、応援歌の譜面などが一式用意されていて、リーグ戦の直前だったので、「次の〇〇の試合に来てね」と言われ、あれよあれよという間に話がとんとん拍子に進み、気が付いたら入ってましたね(笑)。


と、いうわけで気がついたら入っていた応援部の夏合宿での1枚。


でも、入って良かったです。こうやってReturns!にも入れたので、あの時、ランチに連れて行ってくれた先輩に感謝です。人生が大きく変わったなと思います。

(岸川)そこで旦那様とも知り合われたわけですし、まさしく人生変わりましたね!

(関川)私は、入学したときに普通にテニスサークルに入りました。

(一同)似合う~。

(関川)高校ではバリトンサックスを吹いていたんですが、短大に入学した当時、音楽系の団体が見つからなくて。短大の校舎が御茶ノ水だったから、(応援団のある)和泉校舎に行ってなくて。御茶ノ水ではテニスサークルの勧誘ばかりしていたのでとりあえず入りました。ただ、春先くらいに学内で六大学合同演奏会のポスターを見かけて、「これ、観に行きたいな」と思ったんです。ポスターに「チケットは応援団団室まで」と書いてあったので、応援団の団室を訪ねて。

― よく自分から行きましたね(笑)。

(関川)怖さを知らなかったので(笑)。
それで、合演を観に行って。高校の吹奏楽部では座奏しかやっていなかったので、ドリルを観て「こんなものがあるんだ」と初めて知りました。それが、Returns!でもご一緒している酒巻さん(当時も今もドラムメジャー、東京大学 平成2年度卒)たちのドリルだったんです。

(岸川)私たちが2年生の時のドリルだね。

― 酒巻さんの(アルヴァマー序曲の)「ワン・ツー」に惹かれたとか(笑)?

(関川)ドキッと(笑)。

(木村)ズキューンって(笑)。

(一同爆笑)


酒巻さんの「ワン・ツー」に魅了され?翌年カラーガードで出演した第17回合同演奏会ドリル隊で。
笑顔が輝いています!


(関川)それで、テナーサックスに空きがあるということで入団し、テニスサークルには「ごめんなさい」をしました。明治は、六大学野球の応援に行くときに、学校から球場まで走っていかないといけなくて。和泉校舎で器材車を送り出してから、「さあ行くぞ!」と言って、まず駅まで走るんです。

(岸川)パンプスで?

(関川)もちろん!電車に乗っている間だけ休めるという(笑)。
信濃町駅に着いたら、また走り出すんですが、六大学野球の応援に行くために駅に集まっていた元テニスサークル仲間が、そんな私を見て「がんばってー!」と声をかけてくれました。

― 「なんで走っているんだろう?」って不思議に思われたかな(笑)?

(木村)ちがう人種になっちゃったって(笑)。

― では、岸川さんの入団のきっかけは?

(岸川)小学校の運動会で金管バンドがマーチングをやっていて、それがすごくやりたかったんですが引っ越しをしてしまって、できなくて。高校にブラスバンドがあったのでトロンボーンをやっていましたが、2年生の時に引っ越しをして、もうこれ以上はやることもないだろうと思っていました。だから、大学ではワンゲル部(ワンダーフォーゲル部)に入って、道具も一式購入しました。ただ、仮入部期間中にたまたま応援団の先輩に捕まって(笑)。合演のビデオを観たときにマーチングをやっていたから、これはもう入るしかないと思って入っちゃいました。


幹部時代、神宮球場で指揮をする岸川さん。


(木村)やっぱりみんな何となく共通点があるのね(笑)。

―トロンボーン経験者ですが、ユーフォニアムになったんですよね?

(岸川)同期にトロンボーン希望者が他に2人いて、逆にユーフォニアムは誰もいなかったのでユーフォニニアムになりました。楽器的にはユーフォニアムも好きだったから、まあよかったです。


Returns!のユーフォニアムパート。第一回定期演奏会の舞台裏で。
season1ではパートリーダーも務めていました。


― ワンゲルの道具一式はどうされましたか?

(岸川)まだ未使用の状態だったから、部が買い取ってくれました。

― 良かった(笑)!


後編【Returns!団員の素顔に迫る その2】に続く


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六大合演OBOGバンドReturns!

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