日本人には欧米人（白人）コンプレックスがあり、しかも、他のアジア・アフリカ・中南米などの非欧米人に対する優越意識があるように感じます。
明治以降、欧米を先進国と規定し、その科学・文化などを摂取することを目指していたわけですが、それが「脱亜入欧」にまで達して欧米人コンプレックスが固定してしまったのではないかと思います。
第二次世界大戦中は大日本帝国はナチスドイツ・ファシズムイタリアと同盟していました。
アーリア人（≒白人）優越主義のナチスドイツとアジア人（黄色人種）の日本人が同盟するというのもおかしな話なのですが、ナチス側が日本人を「名誉アーリア人」とすることでごまかしました。
1968年から2010年に中国に抜かれるまでGDPランキングで2位だったので、経済的に大国意識を持つのは当然かもしれませんが、1961年から南アフリカと貿易する際に「名誉白人」という地位を与えられるという不名誉なことをしていました。
南アフリカがアパルトヘイト問題で経済制裁されていた1980年代に最大の貿易相手国は日本で、次は現在アパルトヘイトとジェノサイドで問題のイスラエルだったらしいです。
これだけではないようですが、このことなどから、日本人は「エコノミックアニマル」であるという、まことに不名誉な称号を授けられました。
「エコノミックアニマル」というのは元々日本の経済成長を称賛する言葉だったらしいのですが、アパルトヘイト国家時代の南アフリカへの対応などにより、「金儲けしか考えない人でなし」とほぼ同じ意味になったようです。
「名誉アーリア人」や「名誉白人」という、明らかにおかしな名称をなんとも感じないという鈍感さが日本人のおかしなところでしょう。
要するに「アパルトヘイト」を認めれば、白人ではない（一段下＝差別されている）が、特別に白人の地位を与えてやろう（＝非白人差別）ということです。
これは白人による（自分たちを含む）非白人に対する差別を認め、同時に（自分たちも含む）非白人を自分たちが差別することになるという奇妙なダブル差別になるのですが、日本人にはわからなかったようです。
しかも、人類を白人と非白人に分類する二元論人種主義（アパルトヘイト）では、「名誉白人」というのは、片一方であれば、その反対ではないという二元論に矛盾します。
ですから、「名誉白人」は、白人（人類）でもなく、非白人（白人以外の人類）でもないのと同じことになりますので、日本人は人類ではないことになります。
非白人なのにアパルトヘイト（白人至上主義＝二元論人種主義）を認めてしまうという、人類としてしてはいけないことをしてしまうと、人類ではないことになってしまうのが非論理的な日本人にはわからなかったのでしょう。
「白人：非白人」の二元論人種主義というのは科学的には間違っているようなのですが、「名誉白人」というのを認めてしまうと、二元論人種主義を認めてしまうことになるので、日本人は自分たちが人類ではないと認めてしまったことになります。
まあ、日本人だけではなかったみたいですし、だいぶ以前のことですから、もう忘れていてほしいのですが・・・。
明治期の脱亜入欧論以降、日本人（特に知識人層）には「欧米人（≒白人）のようになることがいいこと」という意識が根付いているようで、「氏子で檀家でメリークリスマス」という訳の分からない非論理的アイデンティの原因の一つのようです。
その結果、日本人には論理性がなくなってしまったようです。
G7で唯一のアジアの国なのですが、他の６国は基本的に白人キリスト教国家ばかりなので、GDPは中国に抜かれたし、G20というのができたので、G7は解散するよう提案するか脱退した方がいいのではないでしょうか。
どうも「名誉白人」にされてしまっているような・・・。
よく考えてみると、日本人は変なことだらけです。
外国人からは「何がなんだか訳が分からない奇妙奇天烈な人類ではない謎の変な生き物」というふうに見られているのではないかと不安になってきます。
日本人の水産動物に対する感覚と同様の感覚で見られているかもしれません。
台湾（中華民国）、香港とは、南アフリカでの「名誉人種」で同輩だったようですが、台湾とは対ロシア制裁でも同輩になっています。
今回のウクライナ紛争に関して対ロシア経済制裁をしている非白人国・地域は、日本、韓国、シンガポール、台湾（＝要するに米国のパシリ集団）のみのようです。
それ以外のレッドゾーンは、基本的に白人キリスト教徒が多数派の国（≒NATOと英連邦）ばかりのようなのですが・・・。
なお、南米のレッドゾーンはフランス領ギアナなので、フランスです。
ありがとうございます