初の金沢へ~3日目(2015.9.7)その弐~五箇山→飛騨高山→平湯キャンプ場 | 原付JOG(50cc)で旅に出よう!

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YAMAHAスクーター JOGでのキャンプツーリング日記。自分では特別なことをしている意識はないですが、旅で出会った方には大変驚かれます(笑)
キャンプ道具一式を積み12日間の旅をしたこともあります。工夫次第で原付でもロングツーリングを楽しめますよ。

金沢から五箇山への道のりは、304号を進めば自然と辿り着くので、
金沢市街で迷わなければすんなりと行けるだろう。

福光で給油して、そのまま304号を進むと、
古い街並みが目に入ってきた。
どうやら城端(と書いて「じょうはな」と読むらしい)という街のようだ。

「北陸の小京都へようこそ」という看板があるだけに、確かに宿場町のような雰囲気が残っている。
バイクを止めて散策していこうかな?と思いつつも、止めるほどでもないかと思い(失礼・・)
ゆっくりと走行する程度で通り過ぎてしまった。

もしかして、バイクを止めて一本奥に足を踏み込んだならもっと古い街並みが見られたのかもしれない。。
戻ったらどんな街か調べてみようと「じょうはな(城端)」という地名を脳裡に留めた。

幸い昨日から降り続いていた雨は、小雨に変わり殆ど止みかけていた。

それからしばらく走ると五箇山相倉集落に到着した。
到着時刻は午後2時半くらいだったろうか。
五箇山に来るのはこれで3回目になるが、白川郷と比べて素朴な感じがとても気に入っている。
バイクを駐車(駐車料100円)して中に入ってみることにした。

観光客も少なく、長閑でゆっくりと時が流れている。。

勇助は残念ながらまたしても見学ができなかった。

相倉集落内の唯一ともいえるの飲食店舗のテーブルでは、2組の外国人観光客が食事をしていた。
丁度昼ごはんを食べていなかったので、そば&天ぷらセットを注文した。
地のものを使った天ぷらはなかなかの美味だった。

ちなみに前回五箇山に来た際には、併設している五箇山国民休暇村キャンプ場で1泊した。
合掌造りを見学する以外にすることはないが、五箇山の素朴な雰囲気に一体化できるおススメのキャンプ場だ。


久しぶりに合掌造りの内部を見たかったので、相倉民族館に入館した(入館料300円)。
入館者が少ないのか、受付のおばさんがとても親切に合掌造りの作り方や当時の生活ぶりを教えてくれた。
有料だからと倦厭せず入ってみるものだと痛感した。

五箇山で1時間から1時間半くらい過ごしただろうか。
そろそろいい時間になってきた(4時前後)ので白川郷・荘川方面へ急ぐことにした。

自動車や中型バイク以上であれば白川郷から飛騨清見まで高速(飛騨トンネル)経由でいけるが、
何せ原付なので荘川経由でぐるっと遠回りをしなければならないのだ。


156号を20分ほど走ると道路沿いに菅沼集落が見えてくる。
相倉集落同様に素朴な雰囲気でバイクを止めたい気分に駆られるが、
前回見学をしているので、今回は眺めるだけでそのまま通り過ぎることにした。

菅沼から約30分くらい156を南下する走ると、今度は白川郷に辿り着く。
最近の観光地化し過ぎた色のある白川郷に、どうもワタシはバイクを止める気にはならない。

初めて白川郷を訪れたのは今から約15年くらい前の冬だった。
当時は飛騨トンネルがまだ開通されておらず、雪道のなか飛騨高山から白川郷に行くのは本当に一苦労だった。
当時の白川郷は今ほど観光地化しておらず、素朴な雰囲気が漂っていたのだが、2年程前に10数年ぶりで白川郷を訪問したときには、その観光地化した姿に随分と雰囲気が変わったものだとびっくりしたものである(←オヤジトーク炸裂・・・汗)。

まるで昔好きだった女性が久しぶりに会ったらガラッと変わってしまったかのような状態だ・・(笑)

飛騨トンネル開通により、交通アクセスが向上し観光客も増えたのは白川郷の住民にとっては喜ばしいことかもしれない。

ワタクシにとっては、素朴な雰囲気を残す五箇山(相倉集落・菅沼集落)には、素朴なままであって欲しいと願う。

というわけで、白川郷はまたしても、原付をゆっくり走らせる程度で素通りしてしまった。。

白川郷を過ぎると荘川、そして飛騨清見と経由し、飛騨高山目指してひたすら進む。

夕方6時頃、ようやく高山郊外に近づいてきた。

昨夜からの雨でビニールシートがほぼ使い物にならない状態になっており、
今夜のキャンプの為に新しいビニールシートを購入しようと41号線沿いのバローというホームセンターに立ち寄った。
ビニールシートとこの際だからレインウェアも買い替えた

今まで使っていたレインウェアは雨がじわじわと浸透してきて、ドライヤーで乾かす始末であり、
旅行中に乾かす時間を費やすのであれば、新しいレインウェアに買い替える方が得策だと判断した。
ジップ部分にガードがあり、耐水圧10,000というお手頃なレインウェアがあったのでそれにすることにした。
耐水圧10,000といえばテント下地の耐水圧であり、当分は問題はないと思う。

早速、古いびしょびしょのレインウェアは処分して新しいレインウェアに着替えた。
やはり乾いた新品は着ていて気持ちが良い。
どうせ買うなら、昨日土砂降りだったときに購入しておくべきだったと少し後悔した。

ホームセンターで買い物を終えて高山市内に向かうと、
既に7時近くで辺りは暗くなっていたが、夜の街並みを見るのも楽しかろうと
陣屋付近にバイクを停めて、情緒漂う古い街並み(上三之町)へと繰り出した。

飛騨高山はこれで6回目くらいの訪問になるので、街の地図は大体頭に入っている。

通りの店はほとんど閉まっていたが、酒蔵(船坂酒造)が1軒営業していたので入ってみた。

前回訪問時に、この酒蔵の中庭にモダンな雰囲気と酒蔵の和が融合したとてもお洒落なテラスがあり、そこでお酒を楽しみことができることをチェック済みである。
今回もそのテラスでお酒を飲めるだけで、夜の高山に立ち寄った甲斐は十分あるというもの。

前回訪問時には、通り向かいの酒蔵で夏吟醸というキリッとした飲み口の夏限定品をお土産として購入して大変好評だったので、今回は船坂酒造の夏限定酒を試飲してみることにした。

既に秋限定酒ひやおろしも数日前から販売中とのことだが、今夜は夏限定の杜氏の宴を頂くことにした。

時間が遅いせいか、テラス席は独占状態でした。

 枡に注がれた酒をテラス席で、ゆっくりと味わう。

キリッとした飲み口だけど甘味が残る感じ。
どうやら原酒だそうで、度数は19度あるそうです。


うーん、最高っす。

ワタクシ、普段あまり写真撮りませんが、ちょっと撮ってみました。
(iPhone5の為、画像が悪くてスミマセン・・)
  
  
  
 


IMG_1676.JPG 
  
  
 実際はもう少し明るいんですが。。

ゆったりと雰囲気を味わっていると、そろそろ閉店時間が近づいてきたので「明日もまた来るね」と店主に告げて、
高山を後にして平湯方面へとバイクで出発した。

時間は8時を過ぎていた。

158号をそのまま進めば平湯キャンプ場に到着するはず。

市内で道を間違えて引き返そうとしたら、後続車の車が窓を開けて迷える旅人に道を教えてくれた。
お姉さんありがとう!
これから平湯でキャンプをすると言ったら、あんなに寒い所で・・と驚いていた。
彼女によると原付で1時間くらい要すとのこと。

とすると平湯到着時刻は9時15分になる。

教えてもらった道順で158号に出て、そのまま平湯方面に進むと、
途中から濃霧となって視界が非常に悪くなってきた。

おまけに夜なのでシカなどの動物が道路上に可能性もあるので、
スピードを落としてゆっくりと注意して進んでいった。

途中からかなり寒くなってきて膝が痛みだしてきた。
お姉さんが「あんなに寒い所で・・」といった意味が良くわかってきた。
翌日わかったことだが、平湯は標高1300mに位置しているようだ。

平湯キャンプ場に到着したのは、ちょうど1時間後の9時15分だった。
さすがに台風18号が接近しているだけあり、キャンプ場にはオートキャンプ利用者がまばらにいるくらいだった。

暗くてよく見えませんでしたが、小川が流れる自然豊かなキャンプ場のようです。
フリーサイトの適当な場所に、暗闇のなかLEDランタンを頼りに急いでテントとタープを設営した。
ようやく一息つけたのは、夜10時だった。

夜は、近くの温泉施設 ひらゆの森でゆっくりするつもりだったがこの時間では日帰り入浴は既に終わっているだろう。

眠りについてもよい気分だったが、折角、金沢の近江町海鮮市場でマグロカマと殻付ホタテ大2個を仕入れてきたので、これから一人BBQを決行することにした

雨がぱらついてきたが、230cmのタープポールを使用しているので、
雨の当たらないタープ内に焚火グリルを移動させた。
木炭に火が付いたところで、まずはマグロカマの焼き作業に入ろうとしたが、
A4サイズ焚火グリルの網に対してカマはどうも大きすぎたようだ。。。(汗)

今回のツーリングでは包丁持参を失念したため、小さくしようにもするすべがない。
大きい姿のまま、そのまま網に載せることにした。

カマは魚油の多い部分なので、カマごと大きな炎の塊となって火がついている。
カマの炎の光で周囲がとても明るくなった。。
強火で一気に焼くのもいいだろうと最初放置していたが、よほどカマの油分が多いのかこのまま放置すればそのまま炭の塊へと変化しそうだった。

これはヤバいと大きな炎に包まれたカマをあわてて耐火グローブ&トングで網から遠ざけた。

カマの表面は既に真っ黒焦げになっていた。
何を隠そう、カマの焼きは今夜が初めてなのである・・・(汗)

面倒くさいので、焼けている部分から箸でつついて食べ始めたが、
少し中に箸を入れると、火が通っていないようで身が赤かった。


お店で出てくるカマのように綺麗に焼けると思ったら大間違いでした。
アルミホイルとかで巻いてから焼かないとダメなのかな・・?

今後カマを料理するときは、事前に調理法を調べておきます。

ちょこちょこ焼いては箸でつつきを繰り返しているうちに、
魚の油分で手がべとべととなってしまったが、カマの身はきれいに骨から無くなっていた。

カマが終わったところで、今度はホタテの焼きに取り掛かった。
殻付ホタテは過去何度も焼いた経験があるが、今回のように両面殻がついたホタテは初めてである。

貝なるもの火を通せば自然と上の貝殻が開いてくるだろうと、そのまま2つのホタテを網にのせた。
炭火が弱くなっていた為か見込み通りには貝殻が開いてくれなかったので、最後は腕力を使って貝殻を開くことにした。
貝殻一枚になると、いつものように日本酒と醤油を垂らして、数回煮込んで出来上がり。

夜の遅い時間だったので焦りながらの海鮮BBQでしたが、料理の不手際はさておき、カマもホタテも味は美味しかったです。

食べ終わった頃には12時を回っていたでしょうか。

カマの魚油をジーンズにたらしたり、チューハイをビニールシートに溢す等の初歩的ミスを犯しましたが、とりあえずは海鮮BBQもできました。

明日は晴れてくれることを期待しつつ、遅めの眠りについた。



<3日目(2015.9.7)の走行データ>
■出発時メーター:11,400km      
■到着時メーター:11,641km
■本日の走行距離 :241km
■天候: 雨/ときどき曇り(台風18号接近中)


初の金沢へ~5日目(2015.9.9)飛騨高山 →新穂高温泉→神奈川
初の金沢へ~4日目(2015.9.8)平湯の森、飛騨高山
初の金沢へ~3日目(2015.9.7)その壱~金沢(武家屋敷、湯湧温泉、近江町市場)
初の金沢へ~2日目(2015.9.6)その弐~金沢(近江町市場、ひがし茶屋)
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初の金沢へ~1日目(2015.9.5)その弐~奥飛騨温泉キャンプ場
初の金沢へ~1日目(2015.9.5)その壱~出発前