初の金沢へ~5日目(2015.9.9)飛騨高山 →新穂高温泉→神奈川 | 原付JOG(50cc)で旅に出よう!

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YAMAHAスクーター JOGでのキャンプツーリング日記。自分では特別なことをしている意識はないですが、旅で出会った方には大変驚かれます(笑)
キャンプ道具一式を積み12日間の旅をしたこともあります。工夫次第で原付でもロングツーリングを楽しめますよ。

6時半にベットから目が覚める。

台風の影響が気になったのでTVをつけると、まもなく静岡に上陸予定という。
部屋のカーテンを開けてみると、雨は降っているが、横殴りの雨とかではなく、ごくごく普通の雨だった。大雨警報が発令されているので、これからきっと悪天候になるのだろう。

今日は神奈川へ帰るが、昨日見れなかった陣屋を見てから岐路に着く予定だ。

陣屋は8時半に開館するので、8時過ぎにアルピナをチェックアウトした。

ホテルの駐車場は正午まで使用できるので、原付へ荷物積載を終えるとバイクはそこ停めたまま、陣屋へと歩いて向かった。高山には何回も訪問しているが、陣屋見学は今回が初めてだ。

蔵の展示物までゆっくりと見学して外にでると、なんと雨は止み日がさしているではないか。。
台風はもしかして低気圧になったのかもしれない。。

いずれにせよ、いい傾向だ。

であればと古い街並みを散歩することにした。

原田酒造
を訪問し、お酒を数種類試飲させてもらった(150円でお猪口を買えば、置いてある日本酒を全種類試飲できるシステム)。
辛くちというお酒が美味しかったので、帰りに立ち寄り買って帰るかもしれない。

その後、大のやという味噌・醤油屋に入ったが、白酒という米麹でできたお酒が目に留まりまた試飲をしてみる(1杯100円)。
味は甘酒に似ているがもっと美味しい。これは美味しい!と帰りにボトルを買って帰ることにした。

朝市がやっている時間帯なので、宮川朝市までついでに足を延ばしてみることにした。
お目当ては飛騨牛串だ。
高山の飛騨牛串を自分なりにいろんな所で食べてみて、ここが一番というお店(=出店)を朝市で発見した。その出店の味を超える飛騨牛串にはまだお目にかかっていない。
以来、高山に来て飛騨牛串を食べるならこの店で食べるようにしている。

宮川朝市にきてみるといつもの賑やかさがない。
出店しているお店がポツンポツンとしかなく、どうやら台風上陸で今日は朝市どころじゃないと多くのお店は出店を取りやめてしまったらしい・・・(涙)
もしかしたら目当ての飛騨牛串のおじさんもいないかもしれないと思い、進んでいくと案の定、出店には簾がかかったままだった・・。ガッカリ。。

そのまま八幡宮 表参道まで散歩をしてみた。

すっかりと晴れて青空が見えてきた。

桜山八幡宮境内に、わらじ屋というお店がある。
ここは陶器専門店だが、何故か店舗内でカフェが併設されており店内でコーヒー等を飲めるというとても変わったお店だ。
前から気になっていたお店だったので、中に入りカプチーノを注文してみた。

陶器に囲まれながらカプチーノが飲めるという和洋折衷の何とも不思議なお店である

この独特の雰囲気に惹かれてか、外国人観光客(オーストラリア人やヨーロッパ人(特にイタリア人とスペイン人))が多くくるらしい。

カプチーノを飲みながら、台風状況を店主に尋ねてみると、もう消滅してしまったんじゃないかとお気楽な答えが返ってきた。
空模様を見る限りは確かに台風は消滅したかのようにみえる。

雑談をしているうちに、店主がライダーであることに気が付いた。

「私もバイクで来たんですよ。バイクといっても50cc原付ですが・・」と答えると、店主は非常に驚いていた。

どこの道を走ったら綺麗だったとかいう話になり、しばらくすると店主はせせらぎ街道を走ったことはあるかと尋ねてきた。
ひらゆの森のロビーのパンフレットに載っていたので名前は知っていた。
ただし、荘川と郡上八幡方面を結ぶ道路で、郡上八幡まで行ってしまうと南下して神奈川方面に戻るのは難しいため、通ったことはなかった。

そう答えると、「だったら、せせらぎ街道の途中の道の駅まで行って戻ってきたらいい」と提案された。
そこまで言われたら、行ってみるしかない。

天気が気になるが、今のところ青空が見えているわけだし・・・

店主のおススメでは、「せせらぎ街道を郡上八幡方面へ進み、峠を越すと大きな道の駅が見えてくるので、この道の駅の屋台で山菜おこわせせらぎもちを食べて引き返してきなさい」と(道の駅を過ぎるとトンネルが多くなり景色もあまり見えなくなるとのこと)。

ちなみに、店主に紅葉の時期も聞いてきた。
だいたい10月下旬のようだ。
(標高の高い平湯付近は10月半ば)

しばらくすると外国人観光客が入ってきて、店主のお邪魔しては悪いと店を後にした。
初老という言葉は適切だろうか、とても親切な店主だった。

帰り際に、上三之町の大のやにて白酒ボトルを購入

ホテル駐車場に戻って酒をバックに詰め込み、Tシャツ&ジーンズの上に革ジャンを着て、さらにその上にレインウェア、長靴を履いて万全の雨対策の服装をして、店主の薦めるせせらぎ街道へ行くべく荘川の方向に向かった。

参考までに、飛騨高山から神奈川まで変えるには高山→平湯→安房峠(上高地)→諏訪→甲府→箱根のルートとなるので、せせらぎ街道(荘川方面)は180度逆の方向となる。

飛騨高山市内は青空が見えていたが、せせらぎ街道になると小雨が降ってきて、時折突風が吹きぬけた。
原付は軽いので横風にはすぐ煽られるが、かなりの重量の荷物を積んでいたので、突風にはいつもより安定していた。

せせらぎ街道は渓流沿いに走っていて心地よい道が続く。

しかし、途中から雨が強くなってきて、前方の山々には灰色の雨雲が立ち込めていた。

店主のススメもあり迷いもあったが、岐路と逆方面に進んでいることもあり、せせらぎ街道はまたの機会にドライブすることとして、元来た道を引き返した。

高山市街に近づくと雨は止み、また青空が見えてきた。不思議な天気である。

高山市内には立ち寄らず、そのまま素通りして平湯方面へと向かう。
(飛騨高山から平湯までは原付で約1時間)

平湯を過ぎると、あとはひたすら走るのみだが、このまま帰るのももったいない気がしたので、初日の夜に入れなかった新穂高温泉 深山荘の露天風呂に立ち寄って帰ることにした

平湯から深山荘までバイクで約30分。
雨の影響か、川の水量が多い。
おかみさんに話によると、少し前に最も川近い露天は完全に水没したことがあったようだ。

受付を済ませてから露天に入る(日帰り入浴料500円)。

ここは奥飛騨温泉郷でも奥まった場所にあるので、晴れていると星空がとても良く見える。
昔泊まったときには、流れ星が一晩でたくさん見ることができた。
本当なら夜訪れたかった温泉だが、今回入れるだけでも幸せだ。

ちなみにここは混浴です。
橋から露天が丸見えという、かなりワイルド?な混浴露天です。
でも眺めがいいからか、若い女性も普通に入っていますね。。

先客(50代くらいの男女。夫婦か?)が1組いたが、気にせずに湯につかる。

露天につかりながら、川や山並みを眺めつつ、お酒を飲む。
うーん、贅沢な時間だ。

秋は空が澄んでいるだろうから、また秋に訪れるとしよう!


お酒が空になったところで、温泉を後にし、平湯方面へバイクを飛ばす。
深山荘を出発したのは、ちょうど16:00
(ちょっとゆっくりし過ぎたかな・・)

平湯、安房峠、上高地を過ぎて、158号のセブンイレブンに到着したのが17:30
ここで休憩をして、近くのガソリンスタンドで給油をして18:00に再出発。

158号線を松本方面に進み、19号線で塩尻、20号線で諏訪湖畔のますみ酒蔵に到着したのが、19:30

20号で諏訪湖をぐるっとまわり、いつも立ち寄るセブンイレブン併設のガソリンスタンドで給油&休憩、再出発したのが20:00

そのまま20号線で甲府方面へ向かうが、夜の方がスムーズに進むようだ。

諏訪から約1時間で甲府に到着、ガソリンを給油して21:00に再出発。

幸い、台風は消滅したのか飛騨高山を出てから雨には降られていない。

甲府から湘南へ帰る道は複数あるが、御殿場・箱根(乙女峠)経由がお気に入りだ。
御殿場から神奈川まで約1時間半かかるので、甲府から御殿場まで2時間としても、深夜12時半から午前1時くらいには到着できるだろう。

夜間走行の疲れが出たので、途中、山中湖のコンビニで長めの休憩をとり、コーヒーでカラダを温める。

箱根峠に入ったあたりで寒くなってきたので、革ジャンの下にアバクロのフーディを着こむ。

箱根・小田原を過ぎて国道1号に入ったあたりから睡魔に襲われるが、休憩しても収まらない。そのまま睡魔と闘いながら残り30分運転して、午前1時湘南に到着


夕方4時に新穂高温泉(深山荘)を出発して、湘南着が午前1時なので、9時間要したことになります。
平湯から新穂高まで30分、平湯から飛騨高山まで1時間なので、飛騨高山からの換算にすると9時間半要したことになります。

過去のツーリングでは、飛騨高山を正午に出発して到着が夜10時でしたが、今回もほぼ同じような時間で帰ったことになります。
神奈川から飛騨高山まで、原付JOGで片道9時間半から10時間。
(※ガソリン給油と食事休憩等含む。ただし、途中観光は含まず)

今後のツーリングの参考にしたいと思います。
そういえば、初日も朝6時に出発して、奥飛騨温泉キャンプ場着が夕方4時だったので、所要時間は大体同じでしたね。

ちなみにYahooカーナビで同ルートを一般道優先で検索すると、所要時間は約9時間と出てきます(休憩なし)から、下道を車でゆっくり走るのとあまり変わらないようです。



今回のツーリングでは金沢観光がメインの予定でしたが、大雨の影響もあってか、結局は金沢観光よりも飛騨高山での滞在時間の方が長くなってしまいました・・(汗)

五箇山から2時間くらいで金沢に行けることがわかったので、天気がいい時にまた金沢を訪れて美しい町並みを見てみたいです。


<5日目(2015.9.9)の走行データ>
■出発時メーター:11,696km      
■到着時メーター:12,106km
■本日の走行距離 :410km
■天候: 雨のち曇り(台風18号は早朝消滅か)

※今回ツーリングの総走行距離:1,188km


初の金沢へ~4日目(2015.9.8)平湯の森、飛騨高山
初の金沢へ~3日目(2015.9.7)その弐~五箇山→飛騨高山→平湯キャンプ場
初の金沢へ~3日目(2015.9.7)その壱~金沢(武家屋敷、湯湧温泉、近江町市場)
初の金沢へ~2日目(2015.9.6)その弐~金沢(近江町市場、ひがし茶屋)
初の金沢へ~2日目(2015.9.6)その壱~ハーレーダビッドソン3人組
初の金沢へ~1日目(2015.9.5)その弐~奥飛騨温泉キャンプ場
初の金沢へ~1日目(2015.9.5)その壱~出発前