早朝ふと目が覚めると5時過ぎだった、周囲に人が動いている気配はしない。
だったらと、もう少し休むことにした。
6時過ぎると道の駅前を通過するバイク音が大きくなってくる。
7時くらいにテントから這い出したが、少し頭が痛い。
どうやら昨日調子に乗って、ウイスキーを飲み過ぎたようだ。。
みると3分の一くらい残っていたはずのホワイトホースがほぼ空になっていた。
少しでも軽くしたいので、ウイスキーボトルはビンとしてゴミにだした。
朝食は炭火で火をおこしたりはせず、お湯を沸かしてカップラーメン&コーヒー、そして前日にコンビニで購入しておいたサラダチキンとヨーグルトで済ませることが多い。
この日もそんなたぐいの朝食である。
夜の焚火タイムを楽しむために、極力、朝と昼はチープに済ませるのがモットーである(笑)
天気は朝からすぐれない曇り空である。
前夜の情報だと本日は予報だと大雨らしい。
タープ、テントを撤収していると、前日に挨拶をした大型のハーレーライダー3人組の一人が話しかけてきた。
どうやらソロツーリングとしては私の荷物量が多いことと、さらにそれが50ccスクーターに全て積載できることに興味深々のようだった。
「これはここに積むんです」などと具体的に収納方法を説明をしてあげた。
50ccスクーターはシート下にヘルメット収納スペースがあるがそこに入る荷物量は限られている。
意外と知られていない荷物置き場が足元のステップである。
私の原付ツーリングにおける荷物置き場が大きく4か所ある。
簡単に何を運んでいるのか書いておく。
①足元のステップ
ここに2つのバックと折り畳みチェアをつんでいる。
下はモンベルのギアコンテナバックL。ここに重いキャンプ道具(A4焚火グリル、焚火台、ジェントスLEDランタン600ルーラー、ホワイトホース、ロゴスのツーリングクッカーセット、携帯カセットガスバーナー、ホップアップLEDランタン2個、虫よけスプレー、蚊取り線香、うちわ、食器洗いセット、調味料)を積んでいる。
その上にオークリーの中型トートバックを置いて、ツーリング途中すぐに取り出せるもの(ツーリングマップル、温泉ガイドブック、iPad、 iPod、ガソリン携行管1リットル、サングラス、充電器、走行中の飲み物・食べ物類、途中購入したBBQ食材・お土産類をひとまとめにして入れている。
上のトートバックは荷物をすぐに取り出せるように雨が降っていない限りジップを開けたまま走行することが多い。
折り畳みチェア収納時幅30cm高さ50㎝くらいになるがバックとシートの間に挟むようにして縦置きをしている。
途中購入した木炭3kgや薪(5~6kg?)などをトートバックの上に積んで走行したこともあるが、傾いても両足の間に収まるので意外と安定した収納スペースだ。背中に背負うデイパックをトートバックの上につんで走行できることも検証済みであり、今後荷物が増えた場合の予備空間として考えている。
ある意味子供をステップに乗せて運転しているようなもので(笑)、原付バイクで最も積載力がある部分である。
②リア
カブのように巨大ではないが、JOGには小型のリアボックス台が最初からついている。
ここに雨に濡れてはならないキャンプ道具4点(ノースイーグルソロツーリングテント、BUNDOKミニヘキサゴンタープ、モンベルコンフォートマットL、マミー型寝袋)をモンベルのドライコンテナチューブLに詰めてリア台に上にのせ、ツーリングネットとバンドで固定している。
この防水チューブの上に濡れても良いキャンプ道具、タープポール2本(230cm&200cm)、キャプテンスタッグコンパクトテーブル、中型道具箱(雨天走行用の長靴入れ)、折り畳み傘、携帯用まな板をさらにバンドで固定して走っている。(道具箱の代わりに木炭3gを載せて走った時期もある)。
以前は150㎝のタープポールを2本使っていたが、タープの天高が低く不便だったので、最近買い替えた。230cmポールは収納すると62cmの幅があり、路肩すり抜けの際に接触しないか心配だったが、快適性を重視して購入した。注意してすり抜けすれば問題はない。
走行中に落ちたり傾いたりするしたことはこれまでのところないが、これ以上にもつ量的には限界であろう。
③シート下ヘルメット収納
雨に濡れない貴重な場所であるが、木炭3kgがすっぽりと入る大きさなので、ツーリング中はもっぱら木炭保管場所として化してます(笑)。新品でないかぎり木炭段ボールには余剰スペースがあるので、ここに耐熱グローブ、軍手、鍛造ペグ&ハンマー、着火剤等を入れている。
長距離走行をするとかなり熱をもつので、着火剤を入れるのは危険かもしれないが、消去法でいくとここしかない。。。
ヘルメットはツーリング中の休憩時等にはシートの上に置いています。
④バックパック(ツーリング中背中に背負う)
今のところアディダスの中型バックパックを利用している。
走行中に肩コリは避けたいのでここに入れるものは軽い衣類等。
ツーリング中の着替えや、バスタオル、洗面用具、電気シェーバー&電動歯ブラシ、お土産品を入れてます。
以上4か所の収納スペースとツーリング装備ですが、原付のソロツーリングといっても、私のツーリングスタイルは道の駅で野宿するような日本一周スタイルの必要最低限装備ではなく、夜の焚火をまったりと過ごせるような快適性重視のスタイルです。
キャンプ経験がなかったため、取り急ぎAmazonで評価が高くかつ安いキャンプ道具を一式そろえましたが不便を感じている部分は徐々に改善をしていきたい。現在は快適性を重視するために2~3人用テント&大型折り畳みチェアにアップグレードを検討中です。
※余談ですが、パンク修理道具等は一切積んでません。バイクに明るくないので故障したらバイク屋にお願いするつもりです。原付歴1年未満でパンク・故障等の経験がなく、もしかしたら怖いもし知らずの部分があるかもしれませんが、パンク等を想定して走ること以前に故障しないよう路面状況等に十分に気を配って走ることが重要かと思っています。
そんな感じで50ccスクーターへの積載方法を簡単に話していると、その他二人のハーレーダビッドソンライダーも輪に入ってきた。
神奈川から奥飛騨温泉まで原付スクーターで来たこと(約300km)や、これだけの荷物がJOGに積載できることに3人とも驚いているようだった。。
「(ハーレーと比較して)積載量も大して変わらないですよ」なんて話していた。。
そんなことは絶対にあるわけがないのだが、どうもデッドスペースが結構あるようである。
安房峠を原付で超えてきたことや、一日最高で530kmを走ったこともあると伝えたら私のことを相当なツワモノと思ったようだ。
その他、陣馬形山キャンプ場に原付でいったことや、原付での平地走行スピード等の話を色々と交わした。
名古屋からのハーレーライダー三人組だったが、どうやら話をきくと原付も持っているらしい。
真冬の北海道にカブにスパイクタイヤをつけて最北端の宗谷岬にツーリングをしたこともあるようだった。途中何回も転倒したとか。。
こんな話をきくと原付2種へ乗り換える際には、カブにしていつか真冬の北海道をツーリングしてみたいなと感じたりもした。
ハーレーライダーの一人は「今度は俺たちも原付でツーリングに行かないといけないな~~」なんて真顔で冗談を言っていた。
230cmポールは収納幅60cm以上あり、すり抜けの際邪魔になるのか心配だと話たら、いい方法がありますよと100円ショップで販売している図面ケースに入れてバイクに横付する方法を教えてくれた。
実際に見せてくれるとのこと、3人組の区画に駐車してあるハーレーを見せてもらった。バイクのことはよくわからないが、ハーレーの中でも大きいサイズだろう。
後部リアには巨大なボックスが3つ山積みになり、そして左右にも大型収納が取り付けてあった。いかにも長期ツーリングのプロというを風貌が漂うバイクであった。
そのサイド収納の上には確かに図面ケースのようなものが左右に取り付けてあった。別の一人はプラスチックの配管を切って取り付けていた。
30分くらい収納等のことについて話したころ、雨が降り始めてきたので、そこで別れテントの撤収に戻ることにした。
ハーレーダビッドソンと原付JOG。
載っているバイクは全くと言ってよいほど対照的であるが、ツーリングを楽しむということ、野生児というかアウトロー的な部分にお互い共通項を感じたのか、会話時間は短かかったけれど味わいのある余韻に残るひと時だった。
前夜一緒にお酒を飲んだらきっと楽しかっただろう...
去り際には、撤収作業をしている私のすぐ横をハーレー独特の重低音を響かせながら、挨拶にきてくれた。
雨が強くなってきたので急いで撤収をし、奥飛騨温泉キャンプ場を後にした。
原付キャンプツーリング① ~荷物編
初の金沢へ~5日目(2015.9.9)飛騨高山 →新穂高温泉→神奈川
初の金沢へ~4日目(2015.9.8)平湯の森、飛騨高山
初の金沢へ~3日目(2015.9.7)その弐~五箇山→飛騨高山→平湯キャンプ場
初の金沢へ~3日目(2015.9.7)その壱~金沢(武家屋敷、湯湧温泉、近江町市場)
初の金沢へ~2日目(2015.9.6)その弐~金沢(近江町市場、ひがし茶屋)
初の金沢へ~1日目(2015.9.5)その弐~奥飛騨温泉キャンプ場
初の金沢へ~1日目(2015.9.5)その壱~出発前