13日にはみぞれが降って初雪観測となり、その後は強い北風が冷たい関東平野です。
さて、前回のブログでブレーキの効きが甘くなって来ていると書きましたが、昨年夏の車検時に
「リアドラムがだいぶ減っているからそろそろ交換しないとダメだな。」
と主治医に言われていたのと、その後の作業で状態を自身でも確認できているため、原因はリアドラムに間違いないでしょう。
とりあえず最悪の事態に備えてサイドブレーキの効きを良くしておいたものの、ブレーキが効かなくなるのは時間の問題か…。
当然そのままでは危険なので、主治医に改めて現在の症状を伝えた上で1/14の朝に修理に行ってきました。
ということで今回は
リアブレーキドラムの交換
でございます。
日曜日の午前10時。
久々に
メインのお立ち台(?)の上のMEX号。
手前はHさんの一桁ナンバーの500。
同じマーシャルフォグ仲間^^。
主治医が大量の在庫パーツ山脈から
発掘しておいてくれた、
MADE IN ITALYな
箱入りリアブレーキドラム。
部品に詳しくないので、
純正なのか当時リペアパーツとして
出ていたものなのかは不明だけど、
今となっては貴重な当時物だそうです。
主治医の所には
こういうお宝がまだ残っているのが嬉しい。
”2003/06/07”は輸入日。
”Rリヤドラム”は、
500R用のリアドラムという主治医のメモ。
TAMBURO FRENOを翻訳すると、
イタリア語でブレーキドラム
という意味だった。
500R風になっているMEX号は、
ベースが500Lなので
足回りやブレーキ系も
500FLタイプのままだが、
この500R用(なのか?)のドラムでも
問題なく付くとのこと。
中身。
おお?
なんか今までのよりもデカイぞ!
これで本当に付くのか?
と心配になったけど、
ボルト位置などは
今までのと同じで全く問題無しだった。
裏側。
ライニングが当たる部分はすごく肉厚!
まぁ新品だから当然よね^^。
*縁にテーパーが付いているせいで
写真だとより分厚く見えますね。
リアドラム新旧比較。
左が今までMEX号で使っていた
薄くなってしまったやつで、
右が新品。
比べてみると内側のリブの数の他にも
外周の作りと外径が異なるため、
今までのよりも頑丈そうで重たい。
大きくなった分だけ
放熱性が高そうにも思えるけどどうかな?
ま、バネ下重量は確実にUPでしょうねw。
そして効きが悪くなった方のドラムは
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ライニングが当たる部分の肉厚が
新品の半分くらいに薄くなってた!
日本に来る前からこのドラムだったのかは
わからないけど、
長年の使用でこんなにも痩せるのね。
で、新品の方の形状って
なんか見覚えがあるなぁと思ったら、
数年前にやはり痩せてダメになり
交換して貰ったこの
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・
ほほぅ、
てことはフロントだから
ドラムが大きいワケではなく、
先の交換時に主治医がこっそり
このタイプにしていたということなのかな?
部品の種類って
知らないことがまだまだあるねぇw。
そのフロントのドラムは
まだまだ肉厚なので大丈夫そう。
そんな新品のドラムも
そのままだとすぐに錆びてしまうので、
「先ずは錆止め塗装をしておこうよ。」
と主治医。
え?
なぜ黒じゃなくシルバーなのか。
ですって?
いえね、
「黒がいい!」
と何度も言ったのだけど、
主治医が
「え〜、シルバーの方がいいよ。」
と、何故か一歩も譲らず。
どうやらこの日は
シルバーの気分だったらしいw。
まぁね、錆止めや耐熱塗装は
大概シルバーの方が強いんだけどね^^;;。
今度夏タイヤに交換する時に
こっそり黒で上塗りしちゃおうかなw。
その他、
ドラム内側のライニングが当たる部分は
錆止めの油膜落としも兼ねて
粗目のサンドペーパーで軽く荒らした後、
パーツクリーナーで脱脂をしておいた。
取り付け作業に入ったら、
ドラムの肉厚が変わったせいで、
案の定
広がっていたシューが
ドラムに干渉してハマらず。
「じゃぁサイドブレーキの引き調整を緩めて
叩いてシューを引っ込ませようよ。」
と主治医。
そこで
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・
主治医の指導に従い、
サイドブレーキの引きしろ調整部分を
緩めているところ。
狭い場所なのでここ専用に
短く切ったスパナを主治医に借りて作業。
スイングアーム上部のブラケットを
挟み込むかたちで両側にある
19mmナットを緩めると、
引きしろを調整することができた。
(写真ではスパナの裏に隠れているけど、
もう一つナットがある。)
19mmナットが固着している場合は、
奥のチューブの矢印の部分を
14mmスパナで押さえてから回すと
緩めやすい。
これは初めてやる作業だったけど、
この部分だけでも
結構な範囲で引きしろ調整が
可能なことがわかり、
良い勉強になった^^。
引きしろ調整はここの他にも
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・
室内のサイドブレーキ付け根にある
この4箇所のボルトを緩めることでも
2cm近く前後に調整ができるので、
サイドブレーキがゆるい場合は
こちらをフロント側にずらして
調整した方が楽かも。
*ただし、
ブレーキを引きずるほど
サイドブレーキのワイヤーを
引っ張ってはいけません。
その引きずりは音でわからないことも。
走行後にリアホイールを触って
すっごく熱くなっているようなら、
ブレーキを引きずっています。
作業に話を戻して、
これは引きしろ調整ナットを
結構緩めた状態でゴムハンマーで叩き、
シューを内側に寄せているところ。
2つあるシュー両方とも叩いて、
だいぶ内側に寄せないと
ドラムがハマらなかったことからも、
古いドラムが如何に痩せて
薄くなっていたのか実感できた。
両輪共に同じように作業をして
ドラムを装着したら、
サイドブレーキが適度に効く位置で
先の引きしろ調整ナットを締め付ける。
シューを結構叩いたことでシリンダーに
エアが噛んだ可能性もあるので
念のためエア抜きも行った。
それからブレーキペダルをペコペコ踏んで、
シューの位置を落ち着かせたのだが、
ドラムが肉厚になったことで
ブレーキペダルがだいぶ上に上がり、
踏み心地もいい感じに戻った。
そうそうこれよ、
このペダルの高さと感触よ^^。
*ブレーキが効くペダルの高さは、
ライニングとドラムの減り具合によって
意外と変わります。
ライニングの材質によって
ブレーキの効き方も変わるため、
個体ごとに結構違うものです。
なので、
ペダルが深めでも浅めでも
ブレーキがちゃんと効けばそれでOK。
今回のMEX号のように
フルード漏れやエア噛みが無く、
ペダルを奥まで踏み込んでも
効きが弱くなった場合は、
ドラムかライニングが
だいぶ減っている可能性があるので
すぐにプロに診て貰いましょう。
あ、そうそう、
主治医によると
サイドブレーキを引いてから
ブレーキペダルを踏んでみて
ペダルの位置がだいぶ上がる場合は、
リアブレーキの
ライニングかドラムが減っているそうです。
そんなこんなの作業の末、
タイヤを装着して試走後のMEX号。
いや〜効く!
ブレーキがスゲーバッチリ効く!
嬉しい!!
のだけど、
前回も書いたように
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*ブレーキを弄ったら…
1)最初はそーっと走って踏み応えの確認。
2)ライニングやドラムに
ペーパーヤスリを当てた後は
その接面が馴染むまで慎重に運転。
というのが主治医の教え。
ブレーキ不具合は命に直結なので、
大丈夫そうに思えても
しばらく慎重に乗ろう。
その後、
遊びに来てくれていたスシオさんと
主治医と一緒に昼食後
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いつもの場所に移動。
なんか久々に来た気がする^^。
少ししたら52Wさんが偶然しに来て、
さらに
初めましてなNew500のYOU★さんも偶然。
YOU★さんのNew500は1.2L Pura。
淡いトープみたいなアイボリーで優しい色。
明るいYOU★さんご夫婦と
新旧500のあれこれの話が弾み、
時間が過ぎて行く。
しばらくしてYOU★さんご夫婦と
スシオさんがお帰りになり、
52Wさんと残ったMEXで遊んでいると
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・
今度はkitaさんが偶然w。
やはり話は尽きないのだけれども、
さすがに寒いので17時前に解散。
ということで安心感バツグン!なブレーキになり、前回のベアリング交換で異音も無くなりで本来の調子を取り戻したMEX号。
月曜日火曜日と運転してみてもバッチリ効くのでもう大丈夫でしょう。
後は”巣”だらけな右アクスルシャフトをどうしてくれようかという問題のみですが、それはまたいずれ。
(うん、問題の先送りとも言う。)
リアブレーキドラムの交換_END