右リアベアリングの交換とアクスルシャフトの謎 | Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

○○○ 71' FIAT500との生活○○○
MEXが綴る旧FIAT500との悲喜こもごもな日々

晴れて気温が高めだった1月1日の朝10時

地元の神社へ初詣に。

小さな神社なので元々出店は少ないのだが、

コロナ禍が過ぎて戻って来ていた。

しかし…だ。

ん〜?なんだと?

今川焼ではなく大判焼きだと!?

真顔ハッ

今時価格も上がり、

すっかり小判サイズなのに

大判焼きとはこれいかにw。

でも一般名称としての大判焼きならば

まだ意味はわかる。

そして

各地で呼び名が変わるのは知っている。

しかしほとんどの呼び名が謎だ…

太鼓焼きとか二重焼きはわかる。

だが、

たこ焼きほどクルクルしないのに

回転焼きとはどういうことか。

いやそれよりも

フーマンってなんなのよw。

マンは饅頭だとしてもフーとは?

熱くてフーフーするから、

フーフー饅頭でフーマン?

いやいやそれよりも

御座候に至ってはなんたることか!

もはや物の名前でもなくて

単に丁寧語じゃねぇか!w

いったいどういうつもりなのかね!

まったくもって意味不明である。

ゲラゲラ笑い

 

『回転焼の名称に関する調査研究』を

行なった教授がいらっしゃるそうです。

https://services.osakagas.co.jp/portalc/contents-2/pc/tantei/1281857_38851.html

 

おお!

御座候ってそういうことだったのねw。

 

なんか凄い解説もあった。

 

などと新年一発目のブログでいきなり

波紋を呼ぶネタを投下してみましたが、

皆様、遅ればせながら

本年もよろしくお願いいたします。

ニヒヒグッ

 

こういう余計なこと書いてるから

ブログが長くなるのよね^^;;。

 

 

 

さてさて、以前より気になっていた右リアベアリングの『ゴー』音。

最近では更に『コッコッコッ』と、なにやら餌を食べるニワトリも出現し始めたし、傷の多いアクスルシャフトも交換せねばと、1/6〜7日に掛けてチャレンジしてみました、という今回は

 

右リアベアリングの交換と

アクスルシャフトの謎

 

でございます。

鳥鳥鳥

 

 

 

因みに左リアベアリング交換は主治医の指導のもと、スシオさんにお手伝いをいただいて以前行ったことがある。

その時はリフトで頭の高さまで500を持ち上げての交換だったこともあって作業しやすく、コツや注意事項は数あれど、決して難しい作業でもなかった。

でも独力でやるのは初めてなので

部品構成のチェック。

 

*(10)は

ハブケーシング

アクスルシャフトサポート

ベアリングハウジング

などの呼び方があるようです。

今回はハブケーシングで統一。

 

 

 

手持ちのマニュアルを全部引っ張り出して

各マニュアルに書かれている

作業手順や締め付けトルクなどを

確認&比較。

記載違いや矛盾は特に見当たらないが、

ベアリングの取り付けは

コツの要る作業なので心配が残る。

 

そこでotsukaさんに

交換作業の話を伺ったり、

その他SNSで

アドバイスをいただいたりで

予習はバッチリのつもりなので

作業準備。

 

 

 

そう、交換するのは右リアのこれら。

 

このアクスルシャフトも厄介そうだ。

と言うのも、

MEX号のアクスルシャフトの緩み止めは

割りピン差し込みタイプとなっていて、

キャッスル型ナットを使っている。

(500FL用なのかな?)

でも今はそのタイプのアクスルシャフトが

手に入らないため、

500R用のカシメナットタイプである、

ハイクオリティ品の

アクスルシャフトを購入してある。

ただ、カシメ具合にまったく自信がない。

万が一にでもここのカシメナットが外れたら

タイヤごと外れてしまうので大変恐ろしい。

そこでこの新しいアクスルシャフトに

割りピン用の穴を開け、

キャッスル型ナットを使おうというワケ。

主治医はそうやって使うんだよと

言っていたので、

まぁなんとかなるでしょう。

 

 

 

ドライブシャフトのスリーブや

キャッスルナット、

ドライブシャフトジョイントなどを

サクサクッと外し

ブレーキドラムとアクスルシャフトを

抜いた後で、

超固くハマっていたベアリングシールが

なかなか外れなくて大変だったけど、

ハブケーシングからベアリングを撤去完了。

ここまで来たらもう後には引けないw。

 

残るは

アクスルシャフトとベアリングが入る

ハブケーシングに打ち込まれている、

このベアリングレースを外せばOK。

 

 

 

マイナスドライバーを入れて叩くと

ハブケーシングに傷が入りそうなので、

角が軽く面取りしてある

平行ピンポンチをベアリングレースに当てて

ハンマーで弱めにコツコツと、

周囲を均等に叩くと

意外とすんなり外れてくれて一安心。

 

ハブケーシングを外さずに作業したのは、

ブレーキシューを外したりして

ブレーキシリンダーに

エアが噛んだりするのを

避けるためだったのだけど、

後々この判断を後悔することに。

笑い泣き

 

 

 

異音の原因を探るために、

交換するベアリング一式も洗浄。

 

二つのベアリングに挟まれる

太鼓みたいなセンターカラーは、

新しいのと比較に使おう。

 

 

 

「さて、ベアリングの傷はどうかな?」

と、異音の原因を探ってみるも、

あれれ?ベアリングのローラーには

多少の擦れ痕はあるが、

思ったほどの傷がないぞ?

でも拭いたウエスには

「やや!なんじゃコリャ!」

目

写真ではわかりにくいけど、

なんかキラキラしたのが大量に付いてる。

うーむ、これは何かがおかしい…

この時は気付かなかったが、

後でベアリングレースを見たら

なんと!

表面が剥がれて超ガサガサに!

「ぐわ!こ、こいつか!」

ポーンハッ

これじゃぁ走ってると音鳴るわよね^^;;。

 

ということで、

異音の原因は判明してスッキリ。

 

 

 

次は外したアクスルシャフトの確認。

本国でいつ交換されたのか不明だが、

手元に来て26年目の割に

スプラインは全然大丈夫そうなのに

ベアリングがハマる部分は”巣”だらけ。

これは鋳型に流し込んだ時の問題なのかな?

折れて溶接した疑惑も上がったけど、

溶接によって別金属が

溶融したような感じでもないかなぁ。

もしかして

ベアリングレースに傷が入ったのは、

この辺りから剥がれた金属片の影響が

あったのかも?

まぁ真相はどうあれこの傷が交換の理由。

 

 

 

新旧アクスルシャフトの比較。

銀色のナットがカシメタイプで、

ハマっているナットが割りピンタイプ。

 

リプロ品は罠が多いので

イキナリ装着せずに、

先ずは諸々の

フィッティングを確認しないとね。

なんだけど、

早速

NEWのアクスルシャフトのうち1本は、

このカシメ用溝のバリのせいで

ナットがハマらず。

「ハイクオリティ品なのに…」

真顔むかっ

まぁバリを削れば良いのだけど、

もう1本はハマるので

今回はそちらを使うとしよう。

後はドライブシャフトジョイントとの

噛み合わせを確認すれば…

って

確認…

目汗

「あ、あれ?おかしいぞ…??」

なんか…ハマらない?

なんかもうイヤな予感しかない。

いやいやここで焦ってはイケナイ。

「もう1本のアクスルシャフトで確認を…」

確認…

「えへ…やっぱりハマりましぇん!」

滝汗汗

なんと、

あろうことかドラシャジョイントが

どうやってもハマらないのだ!

「ぐあー!出たー!」

ゲローハッ

「ここまで来てそんなの有りか!」

ドラシャジョイントはまだ新しいので

山は悪くなってはいない。

でもハマらないとはこれ如何に。

ん?

もしかしてアクスルシャフトと

ドラシャジョイントって、

割りピン用とカシメ用では

スプラインの山が違うとかあるのか?

「ぐぬぬぬ…」

本来は

こうなるハズなのにー!

「はっ、ということは、だ…」

これでは割りピン用の穴を開けるとか

それ以前の問題なのだ!

「お…おのれ…」

笑い泣きあせる

 

 

 

しばし放心…ww

 

こうなったらもはや今までの

スカーフェイスなアクスルシャフトを

使うしかあるまい。

 

そんな右側の復旧前に、

一旦気を鎮めるべく

左側もベアリングを外して状態を確認。

 

因みに今回交換するベアリングキットは

この左側のと同じ物なので、

二つのベアリングに挟まるセンターカラーが

長いとか短いとかないはず…

と思いたいw。

 

こちらは

新しいベアリングシールを使って

組み付け直し後、

最近少し甘くなって来た

ブレーキも気になるので、

シリンダーからのフルード漏れや

ライニングの状態も確認して

本締め残しでここまで復旧。

 

 

続いてアクスルシャフト挫折な右側の復旧。

こちらはベアリングを交換したため、

ハブケーシングにベアリングレースを

打ち込まなければならないのだが、

それに関してはotsukaさんから

「古いベアリングレースの一部を

カットして使うとやりやすいと、

まぁさんが言ってたよ。」

とのアドバイスをいただき、

「おお、なるほど先達の知恵!」

と、古いのをグラインダーでカット。

 

*写真は

そしてベアリングレースを

すでにだいぶ打ち込んだ状態。

 

 

 

”歪みなく弱めに均等に回数で慎重に”

を意識しながら、

当てがった古いベアリングレースを

コツコツと軽めに叩くと徐々に入っていく。

奥まで入りきるとどこを叩いても

『キンキン』

と高音に変わるのでわかる。

うん、これまた意外とすんなり

打ち込むことに成功。

「おお、こりゃいいや。

よーし、残るはドラシャ側だけだぜー!」

ニヤニヤ

と、

意気揚々と下に潜って作業を始めたのだが

こいつが猛烈に厄介だった!

なんせ”コの字”なスイングアームに

囲まれて超狭い上に、

仰向けで両手を使うので

作業し辛いことこの上なし!!

「ぐおお〜ハマらないー!」

それをなんとか合わせてハンマーで

『コツコツ』

する。

「もうちょいだー。」

『ペシ!』

斜めになるベアリングレース。

「ぐあ、外れた!」

真顔むかっ

「くそ、もう一回だ!」

『コツコツ』

『ペシ!』

「ああ、また!」

ムキーDASH!

ひたすらこの繰り返しである。

『コツコツ』

『ペシ!』

「貴様ー!往生際が悪いぞ!」

それでも

”歪みなく弱めに均等に回数で慎重に”

を貫き通さねばならない。

いやーこれには参った。

スゲー何度も繰り返して、

間違いなく100回は叩いて

なんとか打ち込みに成功したのだが、

実はそれだけでは済まなかった。

そう、

これまた非常に硬いベアリングシールも

打ち込まなければならないのだ!

「ひぃ〜!」

叫び叫び叫び

当然、叩いては外れの繰り返しで

「おんのれー!ウキー!」

こちらも100回は叩いた…

当然、腕もパンパン。

もはや拷問である。

ドクロドクロドクロ

「お願い…許して…」

こんなのは

寝そべって行う作業ではない!

こんなことなら途中からでも

ハブケーシングを外して作業すべきだった!

その方が100倍は楽だったに違いない。

うむ、そうすべきだ。

笑い泣き

そんなこんなで手こずりまくり、

右ベアリングのプリロードをかけて、

ガタが無くドラムの回転がスムースなのを

確認した時点で

気付けばもう18時前。

すっかり暗くなり疲れてしまったので、

本締め残しでこの日の作業は終了。

 

*センターカラーを適度に潰す

ベアリングのプリロードについては、

間違えの元になるといけないので

あえて書きません。

質問も受け付けませんw

マニュアルに従い自己責任で^^。

 

*聞くところによると

リプロのセンターカラーは

長すぎるとか短すぎるとかあって

悩ましいみたいです。

先日otsukaさんが持っていた

金色のタイプは何やら分厚くて、

「これ、硬そうだけど本当に潰れるのか?」

と、二人で顔を見合わせました^^;;。

ハブケーシングも

純正とリプロでは微妙に違うでしょうし、

組み合わせにもよるのかもですが、

最後は経験による

塩梅なのかもしれませんね。

 

 

 

翌朝、作業再開。

 

 

 

忘れずに各部の

本締め完了。

 

 

 

そして新兵器、

密林で買った

M10・ピッチ1.5mm・長さ100mmの

長ボルト登場!

これをガイドにすれば

「ふっふっふ。」

ホイール取り付けが

「ふははは!超楽チンだぜー!」

ニヒヒ

*以前どなたかがこうやっているのを

SNSか何かで拝見したのを思い出して

真似したのです^^。

 

 

 

過去25年以上の手間は

何だったのだろうか。

ってくらい楽だ!

もっと早くやれば良かったわ^^;;。

 

 

 

そしてフロントも左右ブレーキの確認。

こちらもシリンダーからの漏れは無く、

ライニングも悪くなさそうなので

新しいハブナットで復旧後、

工具を全部片付けて

では試走しますかね。

 

*ブレーキを弄ったら…

1)最初はそーっと走って踏み応えの確認。

 

2)ライニングやドラムに

ペーパーヤスリを当てた後は

その接面が馴染むまで慎重に運転。

 

というのが主治医の教え。

ブレーキ不具合は命に直結ですもんね。

 

なのでそろそろとガレージから出したら

「うわ、やっべ!」

ゲッソリハッ

リアドラムの本締めの際には

サイドブレーキがガッツリ効いていたのに

ブレーキがかなり弱い!

バックでぎゅっと踏んでも

前進でぎゅっと踏んでもダメなので

ブレーキの自動調整以前の問題っぽい?

 

「うーん、シューの位置を少し弄ったせいで

シリンダーにエアを噛んだか?」

再びジャッキアップをし

午後イチで

家族にブレーキを踏んで貰って

4輪全てエア抜きをすると、

案の定エアを噛んでた。

やはりブレーキは怖いと再認識。

 

続けて

 また4輪のドラムを開け、

ドラムとライニングに

グリースなどの付着が無いかを念の為確認。

 

パコパコと何度もブレーキを踏んで

シューを落ち着かせたら試走。

近所をグルグルしたけど、

元のブレーキ具合に戻っていて一安心。

 

 

 

せっかく片付けたのに

また散らかしてしまった…

笑い泣き

 

 

 

疲れた…

 

 

 

暫く追加で道具積んでおこうかねぇ。

職質されそうだけどw。

 

 

 

翌朝現場へ行ったりしたけど

ベアリングの音はすっかり消えて大満足。

ニワトリは去ったのだ^^。

鳥鳥鳥ダッシュダッシュダッシュ

 

*少し甘くなって来ているブレーキは

日曜日に主治医に診てもらうことに。

 

 

ということで今回の教訓は、

横着しないでハブケーシングは外しましょ。

でした。

 

うん

マニュアルにも

『急いだり、近道をしてはイケナイ。』

って書いてあるし。

ww

 

 

 

otsukaさん、アドバイスなど諸々ありがとうございました!

めっちゃ助かりました^^。

 

 

 

右リアベアリングの交換と

アクスルシャフトの謎_END