MEXは昨日が仕事納めで本日より正月休み。
今年も残すところ僅かですね。
さて、今更ではありますが、12/8〜12/10にかけての作業を記録に残しておこうという今回は
オイル交換と
オイルパンガスケット
(悩み中)
でございます。
前回オイルとオイルパンガスメットを交換したのは、まだ暑かった9/17。
それから3ヶ月弱で約2,000km走ったのでオイル交換。
そしてまたしてもオイル漏れが多めになってしまったので、オイルパンガスケットの交換をしようという目論見なのですが、先ずは今までの経緯を説明しておきましょう。
主治医にお願いしていたオイル交換を自分でやるようになったのは約20年前。
以降、主治医のもとでエンジンを下ろして弄る場合を除き、オイルパンガスケット(長いので以下ガスケット)も自分で交換しています。
自分でガスケット交換し始めた当初は、
「漏れないようにしなきゃ。」
と、オイルパンのボルトをがっつり締め付けたにも関わらず、オイル漏れで悩まされたのだが、主治医に
「オイルパンのボルトを強く締めすぎなんだよ。」
と言われ、ガスケットがボルトの締め付けや熱の影響で潰れること、そして潰れるからと増し締めを繰り返すとガスケットに亀裂が入ったり、ガスケットが変形しすぎて漏れ始めるということを知ったのでした。
それから締め付けの具合を模索し、漏れない塩梅が掴めるようになったのは12〜13年前だったでしょうか。
ガスケットがコルクでも黒く硬いゴムっぽいタイプでも、上手くやれば液体ガスケットを使わずに、オイルが多少滲む程度にまで漏れを抑えることができていました。
とは言えガスケットが経年劣化すると当然漏れ始めるので、概ね3〜4年に1度くらいの頻度でガスケットを交換していた感じ。
しかし、2021年8月にオイルパンを交換したタイミングで、何故か今までのやり方では早いうちにオイルが多めに漏れるようになってしまい、こんな面倒なことになっているのが現状です。
2021年のオイルパン交換。
右が以前の物で、
左が今使っているやつ。
交換した理由は、
以前の物には
油温センサーのタップが無かったため。
オイル漏れの原因を素人なりに考えると
A)交換したオイルパンに問題がある。
B)ちょうどその時から、どう見ても今までのと違う配合のコルクガスケットになった。
という、二つの可能性があるでしょうか。
そんなワケで先ずはA)を疑って、オイルパン側を極力平滑にしてみようとやってみたのが前回のこちらの作業です。
↓
その結果…僅か3ヶ月で、ダダ漏れという程ではないのだけれど、またしてもMEXの許容範囲を超えたオイル漏れに…。
やはりB)のガスケットが問題なのだろうか。
先にも触れたけど、今手持ちのコルクガスケットはそれまでのグレーのゴムチップが入ったようなものや、色は似ているがもっと乾いた感じだったコルクガスケットとは全然違い、やけに柔らかい上にオイルを大量に含んでいるっぽく、触れるとニタニタするほど。
商品写真だけで判断してポチるのでそういう物だとは思っていなかったし、購入した頃に流通していたのは、この柔らかくベタつく物がほとんどだった。
そして今となっては、過去に使って問題が無かったタイプのコルクガスケットや、黒いゴムっぽいガスケットはもうショップに見当たらない…。
(しょっちゅう品質が変わったり、そもそも商品写真と違うのが来たりするのがリプロ品の悩ましいところよね。)
そんなこともあって前回ガスケットの勉強を少ししたのだけど、ガスケットを自作する前に、いまひとつだけ試してみたいのが液体ガスケット(以下液ガス)の併用。
なんだけどね…MEXは知っているのですよ。
液ガスを併用した場合…
↓
増し締めをしてコルクが潰れる。
↓
潰れたコルクに引っ張られて液ガスの密着が剥がれる。
↓
そこからオイル漏れが始まる。
そう、剥がれた液ガスはオイルでヌルヌルと滑って、コルクを道連れにオイルパンからビロビロとはみ出てしまうため、もうどうにも収拾がつかなくなるのだ。
と。
え?
「液ガス使ったってどうせコルクは痩せるし、オイルパンの自重でガスケット剥がす方向に力が加わるしで結局無理だろう。」
ですって?
ええ、MEXもそうなる気しかしませんww。
でもまぁとりあえず自分で液ガス塗って、本当にダメなのか検証してみましょう^^。
まぁダメなら次こそガスケットを自作するか考えれば良いのです。
ということでレッツチャレンジ。
12/8、
現場から戻って来てオイル排出中の図。
翌日オイルパンを外したところ。
漏れの主な範囲は水色矢印の間で、
ここにはオイルの
リターン受け口がある。
で、
やはりこの範囲が弱点の様だ。
オレンジ矢印の傷の様に見える所は、
クランクケース側の傷の痕跡。
コルクが深めの傷に追従しているおかげで
ここからの漏れは無いことが確認できる。
このことから、
精度がイマイチの場合は
コルクガスケットが
適しているのでしょうね。
液ガスを塗るために脱脂。
これが柔らかくてニタニタな、
疑わしいガスケット。
そして手持ち最後の一枚。
因みに今現在は、
イタリアのPASSIONE500.itで
これと同じ物の他に、
材質が謎のハイクオリティ品と、
アルミオイルパン用と書かれた
厚みが不明な紙ガスケットも
売られている様だ。
試しに買ってみようかなぁ、
どうしようかなぁ…。
↓
で、このガスケットは
そもそも少し小さい(縮んでる?)ので、
水色矢印の穴を合わせると
オレンジ矢印の穴が合わない。
あと、
オイルパンとクランクケースで
オイルリターン口の位置が
だいぶずれていることから、
黄色矢印の範囲は
オイルが下に流れ易い様にと
斜めに少し削ってみたけど、
それが吉と出るか凶と出るかは
わからない^^;;。
水色矢印がオイルのリターン口。
オイルパン側はこの口の位置が
クランク側に寄っている。
オレンジ矢印は
オイルパン取り付け時のガイドにと、
クランクケース上側から通した
キャップボルト。
今回はオイルパン固定ボルトに
耐オイル性能がある
シールテープを巻いてみた。
で、
液ガスの短い硬化時間の都合上
写真がないけど、
WEBで散々検索した
液ガスの使い方を参考にして、
オイルパン側にV字カットしたノズルで
棒状に液ガスを盛る。
クランクケース側も同じ様にしようか
迷ったけど、
ガスケットと
クランクケースの位置関係が曖昧なので、
ガスケット全体に塗り広げて
・
・
・
オイルパンを復旧。
ただ、
先のガイド用に通したキャップボルトが
どういうワケか抜けなくなったり、
ガスケットとボルト穴のズレが
液ガスのせいで
なかなか解消できなかったりで
かなり手間取ってしまったことから、
”液ガス塗布後の取り付けは3分以内”
を大幅にオーバーしてしまった…。
「は!これでは液ガスの意味ないじゃん!」
うん、
この時点で既に検証は失敗感しかない。
・
・
・
そして翌朝オイルを入れてから
数日間で100kmほど走り
確認すると、
どうやら一晩で2〜3滴ほど漏れてる…。
もう増し締めもできないが、
今日の時点でも
漏れは増えてはいないっぽい。
でも
オイルの道ができているのは
間違いないよね。
ということは…だ、
ダダ漏れも時間の問題か…。
おのれ…。
やっぱりね、
初期は増し締めが必要である
コルクガスケットに
液ガスを塗ること自体が
そもそも間違いなのでしょう^^;;。
それにコルクガスケットは
本来はノーマルの鉄オイルパン用だし。
でも、
以前と同じ材質のガスケットさえあれば
たぶん問題無いのになぁ。
(あくまでも
ガスケットのせいにしている!)
先のハイクオリティ品か
液ガス併用の紙ガスケット買ってみる?
それとも作る?
いやいや、
やっぱり問題が無かった
以前のオイルパンに
油温センサーのタップ切る?
でもM16のタップ用の工具買っても
ちゃんとできる自信が無いしなぁ^^;;。
さて、どうしてくれようか…。
え?
「以前のオイルパンにタップ切って
ガスケット作れ!」
って?
そうよね、
やっぱりそうよね。
ま、とりあえず
オイルパン取り付けガイド用に
M6の長ボルトは用意しておいたので、
次回の作業は少しは楽になることでしょう。
*M10の長ボルトは
毎回面倒くさいホイール取り付けガイド用。
ということで、ガスケット問題とオイルパン問題で思考がループ状態に陥ったまま、本日に至るのでした。
うん、またしても結論が出ないブログになってしまったw。
年内最後のブログなのにこんなことで良いのか?
ま、いつものことなのでご容赦をww。
それでは皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。
オイル交換と
オイルパンガスケット(悩み中)_END