右リアベアンリングの交換再び_前編 | Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

○○○ 71' FIAT500との生活○○○
MEXが綴る旧FIAT500との悲喜こもごもな日々

12月だというのに暖かく、今週はなんと蝶々が飛んでいた関東平野。

ただそれも昨日まで。

今日から平年並みの気温に戻りつつあり、週明けは寒くなっていきそうですね。

 

 

さて、今年の1月に交換した右リアハブのベアリングですが、半年経たずにMEXの聴覚センサーが異音を検知。

少し締め付けをキツくして誤魔化していたものの、遂に『ゴロゴロ』から『ゴンゴン』と鳴り始めてしまった…。

原因はもう解っていて、前回の取り付け時にどうやらベアリングのプレロード(プリロード)の掛け方が甘かったようです。

主治医がやってくれたベアリング交換は10年くらいもってくれたのに、自分で作業をしたら1年もたずにアウトー!という結果に。

ええ、これもまた勉強です^^;;。

 

 

 

そんなゴンゴンとやかましいベアリングを放置してなんか違うことになったら嫌なので、11月24日に朝イチで作業開始!

ということで今回は

 

右リアベアンリングの交換再び

前編

 

でございます。

 

 

前回は主治医に教わったリアベアリングのプレロードの”塩梅”に従ったものの、そこには何十年と仕事でやっているプロと素人の経験の差が…。

ええ、主治医の

「締め付けはこんなもんだ。」

への理解力が大幅に甘かったようです。

笑い泣き

そんな違いを思い知らされたので

今回はマニュアルに従い、

500gの重りを用意。

ふっふっふ、

今度こそ完璧だぜ!

ニヤニヤ

そして使うベアリングは

コレだ!

 

何を隠そう、これは

otsukaさんが予備として

リアハブハウジング(以降ハブハウジング)

にベアリングとオイルシールを

予め組み込んだという、

交換バッチリ楽チン時短セットなのだ!

しかもベアリングはドイツ製SKFなのだ。

 

むははは!

これ以上完璧で周到な用意があるだろうか!

ニヒヒ笑い

プリロードさえ注意すれば

もはや勝利は確実なハズである。

 

 

 

先ずは作業しやすいように

ジャッキアップ。

 

 

 

”ウマ”で安全な作業空間を確保。

 

 

 

必要であろう工具とマニュアルも準備。

 

 

 

ドラブシャフトジョイント

(以降ドラシャジョイント)

を外し

ブレーキドラムと

アクスルシャフトを外したところ。

 

そしてブレーキシューも外して

ハブハウジングを外しに掛かると、

1箇所だけボルトとナットが

供回りして外れないという罠が…。

「ん〜、なんだコレ?」

と、ドラシャ側を見ると

「こいつか!」

供回り防止用プレートの返しが甘くなって、

ボルトの頭を

押さえ切れていないことが判明。

 

そこで

ハンマーなどで返しを叩くも

押さえ切れずに

やはりクルクルと供回りしてしまうため、

「そういうヤツはこうしてくれるわ!」

逆に返しを起こして17mmソケットで

こうじゃ!

 

 

 

うはは!

撤去完了ナリ。

(これだけで15分のロスタイム。)

 

 

 

ハブハウジングがあった所には

何十年か分の

デロデロが^^;;。

なのでざっくり掃除しておいた。

 

 

 

さて、先のボルトと返しの関係を

見てみると

なるほど

ボルトの一部を削り落として

プレートで押さえていたのね。

 

そしてボルトもナットも

長年の汚れと腐食があるので

ネジピッチを確認して

タップとダイスで綺麗に。

 

*本当は新品のボルトナットが

良いのでしょうけどね^^;;。

 

 

 

そうそう、ここのボルトは

M10mmの1.25ピッチという

細目ネジでしたよ。

 

 

 

で、ネジ山を綺麗にして洗浄。

供回り防止用プレートの返しは、

この跡しっかり折り曲げておいた。

 

さーて、

ここまで来れば

あとはもう組み付けるのみ。

「今度こそ楽勝だぜ。」

と思いきや、

ブレーキシューの組み付け時に

リターンスプリングが硬くて、

引っ張るのにこれまた手こずるMEX。

ドクロドクロドクロ

スプリングを引っ張るツールは

持っているんだけど、

虚弱なMEXのパワー不足により役に立たず。

よって、

細長いマイナスドライバーをテコにする

主治医方式を採用して

十数分の格闘後にようやくハマり、

さぁさぁ本日のメインイベント!

ベアリング組み込み済みハブケースを

取り付けて、

「アクスルシャフトをイン!」

『カコ!』

って…

「あ…あれ?」

目!

なんか…なんかおかしいぞ?

途中で引っ掛かる?

『カコカコ』と揺さ振りながら

入れようとしても

何故かここまでしか入らない…。

「ホワーイ!?」

真顔汗

何度『カコカコグイグイ』しても

これ以上入らず。

「おおお?」

滝汗あせる

 

 

 

*本来は

ここまで入らなければならない。

 

しかも

「げ?うお?マジか!」

入らないばかりか

「ンノー!今度は抜けなくなったー!」

というまさかの事態に発展!

ゲローハッ

どこに何が引っ掛かってるというのか、

3mmほど前後はすれど、

もはや押しても引いてもダメなのだ!

「ぐわー!」

叫び叫び叫びビックリマーク

戦うこと約30分、

「ど、どうしてくれる…」

もうどうにもならないのか…。

が!

ここで諦めてはイケナイのだ。

遠回りしてでも

なんとかするしかいないのだ!

「くっそー、こうなったら

もう一度ハウジング外して

引っこ抜いちゃる!」

ということで

苦労したブレーシューを再びバラし

ハウジングごと外した…。

でもね、

外れないもんは外れないのよね。

チーン

感触的にはどうやら

ベアリングとアクスルシャフトが

噛んでるっぽいのよね。

ではどうするか。

「もはやアレしかないな…」

仕方なく

せっかく組んでくれてあるオイルシールを

「でりゃー!」

笑い泣きむかっ

『グイグイ』

と破壊しつつ外して、

ドラシャ側のベアリングを摘出。

続けてアクスルシャフトを

『ケコケコカコカコ』

揺すったり、

ゴムハンマーで優しく

『コンコン』

したりで

『スココン!』

「おお!」

ようやく外れて一安心。

 

しかしコレ、

何故こんなことになったのか。

試しに外したベアリングを

アクスルシャフトにハメてみると、

やはりさっき

引っ掛かったところまでしか入らない。

うむ、

これはMEX号の傷がある

アクスルシャフトが

良くないのかもしれない。

 

そこで、

在庫で持ってるハイクォリティ品の

アクスルシャフトに

ベアリングをハメてみると…だ

「ぐは!出たー!!」

ポーンハッ

こっちには

微塵も入らないという衝撃の事実が!

「ひぃ〜、なんでじゃー!」

ゲッソリピリピリ

いや、落ち着け。

なんでもなにも

「つまり…だ。」

そう、

「ベアリングの内径が微妙に

小さいということなのね…」

ハブハウジングやベアリングが

梅ジャムグリスで

まるでスプラッター映画の如くに

なっているのを呆然と眺めつつ、

はい、

出ましたよ、結論。

「ふっ、負けたよ…」

チーン魂

この時点でベアリングの予備も、

オイルシールの予備も無い。

イコール作業継続不可。

これが現実である。

 

*決して

otsukaさんに仕込まれた罠ではないw。

こんなこと全くの想定外だわ^^;;

 

仕方がないので

工具や

部品を車内にぶっ込み

「そんな罠想像できるか〜!」

と、

シクシク泣きながら

ビニール袋で養生して

ジャッキアップしたまま放置。

おのれ…。

真顔むかっ

 

 

 

ということで、とっとと交換が終わるはずが、とっとと完全敗北。

もしかしたらMEX号の個体差かもしれないけど、今までベアリングが入らないなんて無かったし、よもやこんな新手の罠があろうとは…。

ぐぬぬ。

笑い泣き

その後、いつもの皆さんにアドバイスをいただきつつ、部品の手配を始めたのでした。

 

長くなってしまったので後編に続くのです。

 

 

 

右リアベアンリングの罠

前編_END

 

え?エンドタイトルが間違ってる?

いやいやww。

 

 

後編はこちら