『マイホームヒーロー』テレビアニメのネタバレの詳しいあらすじ(第5~8話) | アンパンマン先生の映画講座

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 2024年3月8日より映画『マイホームヒーロー』が公開される。テレビドラマの続編だそうだが、テレビアニメ『マイホームヒーロー』全12話も見たのであらすじを紹介する。

 

主な登場人物:読み(声優)役柄

【鳥栖家】

鳥栖哲雄:とす てつお(諏訪部順一)主人公。おもちゃメーカーに勤める、47歳の平凡なサラリーマン。アマチュア作家で、推理小説の執筆を趣味としている。

鳥栖歌仙:とす かせん(大原さやか)哲雄の妻。

鳥栖零花:とす れいか(白田千尋)哲雄と歌仙の娘。18歳の大学生。

【半グレ組織】

麻取延人:まとり のぶと(多田啓太)零花の彼氏。20歳。半グレ組織に所属しており、零花が受け継ぐ遺産を目当てに近づいた。

間島恭一:まじま きょういち(伊東健)半グレ組織の一員。現場でのリーダーを任されている。

窪:くぼ(大塚明夫)半グレ組織のリーダー。殺し屋の顔を持ち、格闘術や各種武器術に長ける。

麻取義辰:まとり よしたつ(三木眞一郎)半グレ組織で活躍する凄腕の電話詐欺師。麻取延人の父親。

竹田:たけだ(德石勝大)半グレ組織のメンバー。組織の最古参の一人。

【その他】

響:ひびき(大久保瑠美)延人の交際相手の一人でキャバクラ嬢。

田端 敏:たばた びん(酒巻光宏)哲雄と歌仙の大学時代の演劇研究会仲間。動画制作の仕事をしている。

 

5話「幸せ?」

 哲雄は撃たれた恭一を助け、森に隠れるが、そこに逃げて来た王虎隊がやって来る。その男を窪が撃ち殺す。窪が恭一の腹部の弾丸を摘出し、「何で一緒にいる?裏切った?」と聞く。

 窪が殺した王虎隊の男の死体を、哲雄が解体する動画を撮影し、「何かあったらばらまく」と脅す。窪は「鳥栖の実家を脅す材料が増えた」と喜ぶ。

 水曜日、午前3時30分。歌仙は哲雄に「何があったの?」と聞く。哲雄が誤魔化そうとすると歌仙は「いつから自分一人で背負っているつもり?家族を守るつもりなら、あなた自身の事も守って」と話す。哲雄は「今日も組織の一員といた。今も監視が続いている」と話すと、歌仙は「私はどうすればいい?」と聞く。「延人捜索の期限まであと3日。このまま何も手を打たなければ、組織は僕を犯人と断定し、適当に殺す。それを防ぐために、昨日から考えていた事がある。延人が生きている証拠を捏造する」と言う。

 21年前、演劇研究会。20歳の歌仙が本を読んでいると、田端がオーディションの結果の封筒を持って来る。26歳の哲雄は脚本を書いていた。封筒を開けると不合格だった。田端は哲雄に金を借りる。

 歌仙は零花のマンションの風呂場の掃除をする。その後、動画制作を副業にしている田端と会い、車で出かける。歌仙は「知り合いの結婚式で流すフェイク・ドキュメンタリーを撮る。主演が怪我した代役なので、顔が映らないように」と説明する。服とカツラは歌仙が準備していた。田端は撮影代として20万円を要求し、「今幸せなの?」と歌仙に聞く。

 19年前、歌仙の親に会って怪我をした哲雄は、歌仙に「やっぱり結婚しよう。これで腹をくくった。幸せになろう」と結婚を申し込む。

 歌仙は「確かに、順風満帆ではなかったけど、世界一可愛い娘と、娘を全力で守ろうとする夫がいるんです。2人がいれば、幸せなんかどうでもいいんです」と田端に答える。歌仙は、田端に大学時代に貸した金と、20年間の利子を合わせると20万円を軽く越えると言う。歌仙は車のドライブレコーダーに延人が偶然写り込んだと言う設定で、田端に演技を依頼する。

 哲雄は野外カフェでノートパソコンを開き、響から聞いた裏アカウントと、零花から聞いたメールアドレスを入力するが、ログインにはパスワードが必要だった。

 哲雄は響から、響の家にあった延人の古いスマホを貰う。駅のホームに立っている哲雄の鞄に、響がこっそり延人のスマホを入れる。駅のトイレで、延人の古いスマホから、裏アカウントのパスワードの再設定を試みると「秘密の質問。昔飼っていたペットの名前」が必要だった。響も零花も、ペットの名前を知らなかった。

 哲雄は監視役の男の車に乗せてもらう。監視役に延人がペットを飼っていたか聞くが、飼っていなかった。監視役は急用で離れる。

 哲雄は手掛かりを探しに、響から聞いた、延人がよく行く新宿のバーに行く。カウンターの席に座ると、隣の不愛想な男が「子供はいる?」と聞き、哲雄が「娘が一人。19歳」と答える。男も「息子が一人。20歳。可愛いんだよね。いくら大きくなっても、子供は子供。自分の子供が知らない所で酷い目に遭っていたらどうする。僕なら殺す。やった相手を家族もろとも皆殺しにする」と話す。男は「子供に会いたい。手がかかる子で、キャップと一緒にいた頃はまだ良かった。中学に上がる頃は手を付けられなくなった。今度こそ幸せにするって。ようやく上手くいきかけたのに」と泣く。

 男は山内義辰と名乗る。哲雄は田端哲司と名乗る。男は帰る。哲雄がマスターに延人の写真を見せると、今の客も同じ男を探していたと言う。哲雄は男が延人の父親だと知る。

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第6話「歌仙流おもてなし」

 哲雄がマスターに延人の写真を見せると、今の客も同じ男を探していたと言う。哲雄は男が延人の父親だと知る。哲雄は、延人にも親がいることを思い、悩む。

 哲雄が家に帰ると零花が、帰りが遅い事を心配する。歌仙は、動画が撮れたと報告する。哲雄は延人の父親・麻取義辰と会ったと教え、「キャップ」がペットの名前だと思って、ログインするが違った。歌仙が「キャプテン」ではと言い、正解でログインできた。

木曜日、午前10時00分。義辰は窪に「明日で1週間。延人が見つからなければ、君と会う事もなくなる」と言う。窪は「麻取さんが抜けると、うちの収入は3割落ちる」と留意を願う。窪に電話が来る。

 哲雄に恭一がやって来て「昨日スマホで盗聴ができなかった。何をやっていた?」と聞く。哲雄は「情報収集で、延人の行きつけのバーに言っていた」と答える。恭一は「延人を殺したのはお前だ。探偵を雇ったのも嘘だ。ただの清掃業者だ」と言う。哲雄が「何の証拠があって?」と聞くと「証拠なんているか。この話を延人の親父が信用すれば十分だ」と迫る。

 窪から恭一に電話があり、送った動画を見るように言う。窪は「映っているのは背中だけで、顔は見えない。この動画にコメントしている奴がいる。延人の裏アカが付けたコメントだと確定した。動画を見つけたのは響。ただ、本物かどうかは確認中だ。武田と合流しろ」と伝える。義辰がその動画を見て「良かった。生きていてくれた」と涙を流していた。恭一は哲雄も連れて行く。

 恭一と哲雄は竹田のアジトの工場に行く。竹田は「本人かどうか、業者に調べさせている。俺らは映像から情報を読み取り、延人の場所を割り出す」と言う。動画は哲雄が匿名にできるツールで投稿し、コメントも哲雄が延人の裏アカウントから投稿した。

 響にも延人から「今逃げているので会えない」とメールが来て、生きていると知って嬉し泣きする。

 鞄の中に延人の古い携帯を入れ、マイクを帽子の中に埋め込んだ。今の会話は全て歌仙が聞いていた。偽動画作戦が失敗したら、歌仙が第2作戦を実行する。

 哲雄が「証拠は残さない?」と質問すると、竹田の部下が「携帯は他人名義、連絡先も偽名。パソコンは再起動のたびに初期化される」と教える。恭一は怒って仲間を締め上げる。

 竹田に業者から連絡が来て「動画は偽物だ。人の歩き方には特徴があり、歩容認証がある。分析 の結果、偽物の可能性が70%。ほぼ偽物」と説明する。仲間が「誰が、何のために?」と質問すると、竹田は「撮影場所の特定を急げ」と指示する。恭一が「気になる場所を思いついた」と言い、哲雄を連れ出す。

 恭一は哲雄の家に行くと言う。哲雄は歌仙に電話し、出て行ってもらう。

 恭一は哲雄の家に来ると「家に盗聴器を仕掛けたのは俺だ。その時に見たものがある」と言う。哲雄の部屋に行き、植木鉢を「なぜ何も植えていない」と聞く。「会話を聞いていたが、目的は植える事じゃない」と言う。恭一は哲雄に庭で植木鉢をひっくり返させる。肉片は土に返っていたが、延人の髪の毛が1本入っていた。恭一が気付くか、殺すべきか、哲雄がハラハラしていると、歌仙が買い物から帰ってきて、恭一は気を逸らされる。

 歌仙は「客が来るのに、何も持て成さない訳にいかない」とカフェオレを出す。恭一は「盗聴器を仕掛け、お前たちを尋問するように仲間を送り込んだのも俺だ」と教える。歌仙は「夫を解放してください。警察を呼びます」と言う。恭一は「呼ぶなら呼べ」と言い合いになる。

 恭一は腹痛を訴える。歌仙は牛乳に下剤を仕込んでいた。恭一がトイレに言っているうちに彼のパソコンを見るが、一度ずつログアウトする仕組みになっていた。そこで哲雄は、恭一のパソコンにキーボードに打ち込んだ文字を記録させるキーロガーを仕込む。哲雄のコーヒーにも下剤が入っていて、哲雄は庭で用を足す。

 そこに零花が家に帰って来る。恭一が零花に「彼氏が行方不明なんですよね?ご心配ですよね」と話しかける。

 

第7話「母と母」

 恭一は零花に「ご心配ですよね」と話しかける。歌仙は零花に「父さんの仕事相手」と恭一を紹介する。恭一はパソコンを持ってトイレに再び入る。

 恭一と哲雄は出て行く。歌仙はパソコンでキーロガーを開くと、恭一はメールを送っていた。メールにログインし、履歴から恭一の住所を探すと「鳥栖家について」というメールがあった。

 零花が出かけようとすると、玄関の靴の中に「メールをください。あなたの両親は隠し事をしている」と書いた恭一のメモが入っていた。

「鳥栖家について」は「期限は明日金曜19時。鳥栖哲雄を犯人役に仕立て上げ、延人を殺して海に捨てたことを自供したことにして、拷問の末殺す」という内容だった。歌仙は哲雄に内容をメールする。歌仙はメールから恭一の住所を見つけ、証拠セットを持って出かける。

 恭一は哲雄と、零花のアパートに行く。恭一は仲間に「至急、買ってきてほしいものがある」と電話する。

 歌仙は恭一の実家に行き、恭一の母親に「息子が応募した懸賞が当選した」と言う。歌仙は母親にアンケートし、景品は後日発送すると話す。母は「昔夫と大衆食堂をしていたが、暴力団が押しかけて、精神的に追い詰められて自殺した。息子は金が貯まったら、2人で店をもう一度始めようと約束した。生きていて良かったと」と泣く。

 哲雄から、延人のSNSアカウント、偽動画などが入っている中古タブレットと、延人の遺骨が入った証拠偽装セットを組織の誰かの家に仕込み、殺害の罪を被ってもらう。と言う指示があった。これが第2作戦だ。歌仙は自分の娘を守るために、この人の息子を殺して良いか、悩む。

 零花は恭一に「隠し事って何ですか?」とメールする。恭一は直ぐに返信し「最近、身の回りでおかしな出来事はありませんか?」と聞く。零花は「彼氏が消えたこと。父親が頭をケガした事。その理由を教えてくれない事。私は彼氏にやられたんじゃないかと思っています」とメールする。恭一は「お父さんは、彼氏がどのタイミングで消えたと言っていますか?その話を清掃業者から聞いたと言っていましたか?」と質問し、「会って直接お話できませんか?」とメールする。

 歌仙は携帯で恭一のメールを見て、零花が恭一に連絡したと知って驚き「まさかとは思うけど、今日のあの女たらしと連絡を取ったり、してないわよね」とメールする。零花は「してないよ」と歌仙にメールし、恭一に「時間と場所を指定してください」とメールする。

 恭一は、哲雄の腕を手錠でドアに繋いで「逃げても一情報でばれる」と言って出かける。哲雄に歌仙から「恭一と零花がメールしているみたい。駅前で待ち合わせして、ファミレスに向かうみたい」とメールが来る。

 哲雄が恭一のメールを見ると、仲間に買ってきた品物を零花のマンションのポストに入れるように指示していた。哲雄は歌仙に、零花のマンションに証拠セットを持って来るように頼む。哲雄は石鹸を手に塗って、手錠を抜く。

 歌仙は証拠セットとGPSを持って、零花のマンションに来た。哲雄は大きな封筒にGPSを仕掛け、恭一の仲間に「物を届けたついでに、ポストに入れた封筒を俺のポストに入れてくれ」とメールする。

 恭一の仲間が零花のマンションに来て、ポストから哲雄の封筒を回収し、買ってきた品物を入れていく。その袋の中にはALSライトが入っていた。哲雄が零花の所へ行こうとするが、歌仙が止め「恭一に姿を見られたらどうする。私が零花を止める」と言う。

 GPSを仕組んだ封筒は恭一のアパートに届くので、哲雄が恭一の自室に証拠セットを仕込む。哲雄のスマホは位置情報を恭一が確認するので、零花のマンションに置き、歌仙のスマホでGPSの位置を見られるようにして、哲雄はタクシーで恭一の自宅に向かう。

 哲雄に恭一から確認の電話が来るが、歌仙のスマホに転送して哲雄が出る。マンションのポストに入った封筒から、恭一の部屋を知る。

 

第8話「蜘蛛の糸」

 エレベーターから恭一が出て来たので、哲雄は慌てて非常口に隠れる。恭一は着替えに戻ったらしいが、封筒に気づかずに出て行く。哲雄は封筒を取り、延人の部屋が905号室と知る。

 駅前で待っていた零花を歌仙が見つけ、一緒に帰ろうと言う。零花が断ると歌仙が泣き、しかたなく零花は一緒に帰る。歌仙は哲雄に、零花と一緒に帰ると電話する。

哲雄は動画で見たサムターン回しで部屋の鍵を開けようとするが、上手くいかない。屋上からの侵入も、時間と道具がないので無理だった。哲雄はタクシーで戻る途中、ある所に寄る。

 哲雄が再び手錠をかけて零花の部屋にいると、恭一が帰ってくる。恭一は「延人はこの部屋で死んでいたとしたら」と言って電灯を消して、袋から取り出したALSライトで照らす。ALSライトは血や指紋を浮き上がらせる。恭一は居間、台所、トイレ、風呂場をライトで照らすが、何も反応が出なかった。

 恭一が仲間に「安物を買ったのではないか?」と電話すると、仲間は「10万もした。例の封筒も家のポストに入れた」と報告する。恭一がパソコンのメールを確認すると、履歴になかった。仲間がメールを転送すると、恭一は送った覚えがなかった。恭一は、哲雄は動いていないので無理だと思う。

 哲雄は「竹田と恭一は仲が悪いのですか?監視している人の車に乗った時、2人の話題になり、竹田が裏で恭一を調べ始めている。恭一が延人殺害の犯人ではないかと疑っている。そのメールは竹田じゃないか。パソコンは組織の支給品なので、最初から何かが仕掛けられていたのでは?」と出鱈目を言う。恭一は「俺の家に届けさせた物は何だ?」と聞く。哲雄は「恭一を犯人役に仕立てるための証拠」と答える。

 恭一は哲雄を車に乗せて、自分のマンションに行くが、ポストに封筒は無かった。哲雄は「すでに恭一の部屋に運ばれたのかもしれない」と言う。恭一は哲雄を家に連れて行く。ドアのサムターンには防犯カバーが付いていた。

 1時間前。タクシーで哲雄はホームセンターに寄り、ブラックライトを買ってALSライトとすり替えていた。血痕が見つからないが、指紋もない部屋はあり得ない。だから恭一がそれに気づく前に、早目に竹田との話題に変えた。一度諦めかけたが、何とか恭一の部屋にたどり着け「これがきっと最後のチャンス」と考える。

 部屋には変わった所は無かった。家具は少ないが、調理器具が充実していた。恭一は「どうやって部屋に入る?ピッキングはできない」と聞くと、哲雄は「管理人の部屋からマスターキーを盗む。組織の誰かが鍵を複製する。方法はいくらでもある」と答える。「何か見つかると思うか?」と聞くと、「延人の財布、携帯、普段身に付けていたもの」と答える。

 冷蔵庫を調べた哲雄が「調理器具が充実しているのに、食材が少ない」と言うと、恭一は「たまに寝に帰るだけだ。近い将来、飲食店をやるつもりだ」と言う。ベランダは恭一が見る。押し入れの中に金庫があり、恭一は哲雄に後ろを向かせて調べ、異常なしだった。

 恭一は「なぜそんなにあがく。協力する振りだけはしているが、俺を犯人に仕立て上げたいのだろう?」と聞く。哲雄は「僕が犯人にしたいのは恭一じゃなく竹田です。竹田が恭一を犯人に仕立て上げようとしているのなら、それを利用して竹田を陥れる事ができると思った」と話す。恭一は「俺の親父はヤクザに殺された。だが、警察は自殺で片付けた。力の強い奴が正しいと知った。だから俺は力を手に入れた。正しいと思う事をやるために」と言う。

 哲雄は「明日、恭一か私のどちらかが死ぬ」と確信する。恭一は「お前と組むことはない。証拠を見つけ、お前に自白させる。それが俺の正義であり力だ」と言う。哲雄は「この男に勝てるのだろうか?無事生きて帰る事は出来るのだろうか?」と不安になる。

 歌仙は、哲雄が側溝に隠した証拠セットを見つける。