まず、前に書いた記事「予備H29短答(一般教養科目)~その2」を流用します…私は予備H29-1を、肢1か4までは絞れたと判断して、正答可能性50%くらいの問題としてリストアップしました。
これと対比するために、予備H29-6のテクニカルな解法を紹介しましょう。法務省のHPからダウンロードできる問題文は、以下のようになっています。
〔第6問〕
以下の文章の空欄に入る語句として最も適切なものを,後記1から5までの中から選びなさい。
(解答欄は,[№6])
(省 略)
1.枝葉を振るう
2.固陋を顕す
3.紛を解く
4.欠を補なう
5.義を述べる
著作権の関係で、本試験現場で配付された問題文と異なり、文章が(省 略)されています。
じゃ、解いてみてください!(^O^)/
…「解けるわけないだろ!」と思うよね~でも、解けるんです(o^-')b
肢1~5をよ~~~~っく見比べてください。
古めかしく難しい言葉ばかりですが、1つだけ、現代日本語的にも違和感がある言葉がありませんか?
(一応考えてみてほしいので、10行ほど空けます。)
…そう、「4.欠を補なう」です。
これだけ、送り仮名が、一般的な補“う”ではなく補「なう」になっています(「なう」って、なんかtwitter界隈の言い回しみたい…)。
このような一般的でない送り仮名を、出題者(法務省のお役人様がチェック済み)がわざわざ作る可能性は、どのくらいあるでしょうか?
少なくとも、著者が(省 略)されている原文でそのように表現していた可能性の方が、高いですよね?
とすると、
・本問の正解が4である可能性
の方が、
・本問の正解が4でない可能性
よりも高いといえます。
よって、本問の正解が4である可能性は、50%を超えると考えられます(私が初めて本問を解いたときは、こんなに厳密には考えず、なんとなく正答可能性70%くらいかな~と思って、そのグループにリストアップしました)。
あ、実際にも、本問の正解は4です。
「正解及び配点」→「一般教養科目」の「問」6の「解答」
以上から、
・予備H29-1の正答可能性は50%くらい
・予備H29-6の正答可能性は50%超
なので、これらの2問のどちらかだったら、もちろん正答可能性が比較的高い予備H29-6を選択しますよね。
また、仮に正解を3択まで絞れた問題があったとすると、その正答可能性は33%くらいですから、それと比べたら、正答可能性が50%くらいの予備H29-1を選択すべきことになります。
予備短答(一般教養科目)では、このように、正答可能性が高い(と思った)方から順に20問を選択していくという、選球眼ならぬ
“選問眼”によって、正答可能性の差が蓄積される結果、結構点差がつきます。
できれば、このような“選問眼”も、例えば(自主)模試の機会などで訓練してください。
ちなみに、ポーカー・麻雀等の強い人は、現在の手札・手牌から、ある“役”を作るには何%の確率で、他の“役”を作るには何%の確率で…といった確率計算が瞬時にできるみたいですね。
下の「全日本ポーカー選手権AJPC2015メイン・決勝」の動画でも、“○%”という表示が出てきます(これは、何らかの“役”で勝つ確率かな?)。
正答可能性で解く短答の感覚って、これにちょっと似ている(けど、それより全然簡単な確率計算)かなあ…と。
ただ、ポーカー・麻雀等だと、そのような確率を把握した上で、それでも低い確率の方に賭けるといった戦略・戦術もありうるけど、予備短答(一般教養科目)では、機械的に正答可能性の高い方から順に選択していけばいいだけだから、ゲーム的には全然単純だといえます。
以上のような解法テクニック等は、
・『H28短答本試験実況分析講義』や『短答過去問解法分析講義』
(これら2つを併せたものが『短答過去問パック』)
でたくさん披露しているので、短答直前期最後のトドメ・ブースター等にどうぞ~(^O^)/
もちろん、法律科目の短答過去問潰しが最優先ですけどね!
(o^-')b