今回はプレイングマネジャー「残業ゼロ」の仕事術をご紹介します。 

 

 


目次


①本の評価(A~C)
②本の内容
③こんな人にオススメ!
④私の感想


 


①本の評価(A~C)


 A
→マネジメントと仕事に悩んでいる、プレイングマネジャーには多くのヒントがあると思います。
 
 

②本の内容


業務効率化コンサルティングが1000社を支援したノウハウをまとめたものです。


■主な内容
1. マネジャー自身の作業可視化

まずはマネジャーが行っている作業とそれに使っている時間を可視化する
2. マネジメント中心とした作業をするように改善
時間を使っている作業を特定し、根本原因の対策を取るようにする。

マネジメント8割が目標。

またメンバーへの仕事の以上のためメンバーの戦力を整理する。

3. メンバーとの関係の質の向上
自分の仕事を減らすにはメンバーの協力が必要。

そのためにはまず、メンバーとの信頼関係を構築する。

4. チームの時間の使い方可視化

メンバー主体でチームの生産性を上げる定例ミーティングを行う。

課題意識、役割などフラットな関係でメンバー主体で実施。

5. メンバーとともに生産性向上
俗人化の排除、手順の工夫、効率的な方法の共有などで、生産性を向上していく。

また、上司や他チームにも狙いや成果を共有することで協力を得ていく。

③こんな人にオススメ!


・プレイングマネジャーで管理に時間をとれていない人
・管理しているチームに主体性を持たせたい人

・生産性向上ノウハウを知りたい人



④私の感想


状況を可視化して、フラットなチームで少しずつ問題を改善していくという大枠は、カイゼン活動に近いと感じました。
 
逆にプレイングマネジャーが負荷を改善するにはPDCAと部下の巻き込みという王道しかないというのもよくわかりました。
 
具体例が多く、実践的なノウハウが多く載っていることから、ヒントが多い本でした。
 
一方で具体的なノウハウゆえに、自分の場所ではすぐには使えないというのが正直な印象でした。
例えば、最初の時間の可視化だけでも、手間がかかる、すでに行っているタスク管理と競合といった問題にぶつかりました。
また兼任メンバが多いチームのため、私がするように指示されている作業も多くあり、分担できないものもあります。
 
とはいえ、状況を改善したいと悩んでる人がまず基礎を知る本としてよいと思いました。

最近気になっているのが「オルトファクト」「ポストファクト」時代にどうバランスをとるかということです。
 


目次

①「ポストファクト時代」とは?
②「ポストファクト時代」に潜む危険
③どんな対策を取るべきか


 

 

①「ポストファクト時代」とは

 

 


そもそも「オルトファクト」「ポストファクト」とは、トランプ政権になってからよく聞かれるようになった言葉で、「1つの事実に対していろいろな解釈が成り立ち、複数の真実、それぞれの真実がある」といったような考え方の事です。

これは昔からよくある事ですが、特に最近これが堅調になっている原因が次の3つだと思われます。

(1)SNSで、事象の一部分だけが強調され、強いイデオロギーとともに拡散される
(2)そもそも事実でない、不確かなことが、事実として拡散されイデオロギーを強化する
(3)SNSは意見が近い人とつながっているため、視野が無意識に狭くなっていく


以前はTVや新聞などのメディアがある程度、見解を統一して、時間をかけて広がっていたものが、今はあっという間に広がり、しかも立場で解釈がどんどん離れていきます。

これが、「オルトファクト時代」だと思います。


 

②「ポストファクト時代」に潜む危険


ここで私が危惧しているのが、「事実の把握」「深い考察」が難しくなっている事です。
(1)では事象の全体を把握することができず、本当の事実は何か、全体像、前後関係をきちっと把握できません
(2)(3)も不確かな事実の積み上げで、状況の認識、判断の前提条件ができあがってしまい、適切な分析と判断ができなくなります

現在は社会が複雑化していて、単純に物事を判断できる状態ではありません
にもかかわらず、こういった状況が進むことは、今後社会の大きな問題の原因の1つになるのではと考えます。

特に、左右のイデオロギーを持つ方が、1つの事実に全く違う見解を持ち、お互いが相手を「オルトファクト」だと言っている状況に強い危機感があります。

 

③どんな対策を取るべきか


この対策として私が行ているのは、次の2つです。
・違うイデオロギーの意見を確認し総合して判断する(バイアスを加味する)
・何が「実際に起こった事」なのかじっくり情報を集める事(一次情報を重視)


これからも自分の意見が「オルトファクト」にどこまで影響されているかチェックしながら、バランスをもって物事判断できるようにしていきたいと考えています。

余談ですが、こういった客観的な判断を支援してくれるサイトがあると助かるなと思います。
イメージとしては1つのニュースに対して次の情報もセットで分かるサイトです。
 ・ニュースの元になっているデータや情報を、出展が確実性の表記とともに見れる
 ・そのニュースに対して、左右それぞれの意見と、バイアスが数値で分かる


Wikiのような形でみんなが協力して、こういった判断を支援するサイトができればいいなと思っています。

余談:
先日のマイケルサンデル教授の特番ではまさに「オルトファクト」で対立状態になっている、トランプ派と反トランプ派の討論による、お互いの理解を模索していました。
ポイントは直接会話をすること、そしてそれを整理する人間がいる事だと思いました。
お互いを攻撃し合っていても、溝が深まるだけで問題は解決しないし、より良い解決策も見つからないので、こういった取り組みが必要だと思いました。


1. 若手社員の「考える力」が落ちている!
2. 自分が実践してきた「考える力」を鍛える方法
3. 結局、若手社員の「考える力」をどう鍛えればいいか


 

1. 若手社員の「考える力」が落ちている!


最近よく聞く若手社員の傾向はこんな感じです。

■若手社員の傾向

・すぐに答えを欲しがる
・細かく指示しないと動けない
・応用が利かない、視野が狭い

 

この結果、スキルが積みあがらなかったり、業務に適応できなかったりしてきています。

 

そして、おそらく、この根底にあるのが「考える力」が弱いことだと思います。

 

ただ、これは"能力"に原因があるのであはなく"育ってきた環境"に原因があるといわれています。

■若手社員が育ってきた環境

・既に必要なものがすべてそろっている(サービス化されている)

・ゆとり世代、少子化で好きなことを中止に接してきている

・SNS、スマホ世代でコミュニケーションが狭く浅くなっている

・スマホ世代で情報の収集はできるが、考えだす機会がない

 

学生時代までは、こういった環境なわけですが、社会に出れば「自律して考えること」が求められます。

ということで、ここ数年、教育担当である私の課題になっています。

(もしろん、若手に限らず「考える力の強化」は重要です)

 

2. 自分が実践してきた「考える力」を鍛える方法


そこで、まず考えたのが、学生時代に自分が「考える力」を養ったと思えるものです。

 

■考える力を養ったもの

(1)ゼミでのテキストを使った発表と意見交換

(2)社会研究サークルでのテキスト読み込みとディベート

(3)友人との様々な問題に対する対話

 

■得たスキル

・自分の意見を持ち、論理的に説明する力

・物事を多角的に考える視野

・深さと抽象度を上げるレベル変更

・即興の頭の回転力

・アサーション

 

これらは、すべて大学時代に行ったものです。

とにかく、4年間知識をたくさん吸収し、理屈っぽい議論を多くしたことが記憶に残っています。

 

実際、社会に出てもこの力はそのまま活用することができました

(議論や論理思考のスキルに悩みませんでした。)

実際、若手社員でも学生時代にこういった経験をしている人材は「考える力」を持っていて、高い評価をもらっています。

(法学部、哲学科、大学院を出ている方に多い印象です。)

 

 

3. 結局、若手社員の「考える力」をどう鍛えればいいか


一般的に「考える力」というと、「ロジカルシンキング」の研修が多いのです。

しかし、私の経験上「ロジカルシンキング」の手法を学んでもそれを使う「考える力」がないと使いこなせいので、効果がありません。

 

ということで、私が考える研修案は以下です。

■若手の考える力を鍛える案

・ゼロから何か企画する研修

・ディベート

・インバスケットトレーニング

 

ただし、「考える力」は体力のようなもので、とにかく鍛え続けないと力が付きません。

ということで、継続的な訓練についてまだまだ試行錯誤といった状況です。

 

良い案があればぜひ教えてください!



1. 脱プレマネのために時間管理を初めてみた!
2. 作業をロギングして分かった事
3. どうやって、脱プレマネにつなげるか




1. 脱プレマネで時間管理を初めてみた!



最近プレマネの醍醐味を味わっていて、こんなことを悩んでいます。
・作業のマネジメントできていない
・メンバーの肩代わりの仕事が多い
・やらなければいけないこと、自分しかできないことが後回しになっている


ということで、早速本を読んで対策を考えるようにしました。

 

 


こちらで紹介されていたのが自分の作業記録し、PDCAを回すことです。

そこで、前回「超シンプルに自動で作業時間を記録できるツール」で紹介したツールでロギングしてみました。


2. 作業をロギングして分かった事



と、希望を胸に、ロギングを始めてみましたが、あまり効果はなかったです。
分かったことは、この3つです。
・時間が計るだけでは効果が薄い
・詳細な計画と計測ではじめてPDCAが回せる
・業務改善につなげるには労力が必要



また、細かな気づきは以下の通り。

①やっぱり想像以上に手間
自動記録で15分に1回記録しているだけですが、かなり手間です。
おそらく忙しい管理職が、詳細にしかも一か月間ロギングするのはかなり難しいのではと思います。
本の通り、細かな作業ごとに記録していたらぞっとしました。
(労力をかけないと、効果がでないということですが)

②あるべき姿と比較して初めて改善できる
ざっくり状況を把握したかったので、とりあえず記録だけしてみました。
しかし、それだけではあまり改善につながるイメージができないです。
理由は、詳細な時間の計画を立てて、比較していないので、改善の判断ができないからです。
本来は管理とプレイのバランスは、8:2がベストとのことですが、私は管理職でもないので、自分なりのバランスを考える必要があると思っています。

③とりあえず、何にどれだけ時間がかかっているかわかる
正直、あんまり体感と変わらなかったです。
ただ、具体的な時間がかかることで、メンバーや上司と作業分担や進め方について交渉がしやすくなると思いました。

④プレイとマネジメントのどちらの作業か一目でわからないと後で手間
ロギングするときにマークを付けないと、大量の時間を分析するのでかなり手間です。
とりあえず先頭にマークを付けることで、見分けがつくようにしました。


3. どうやって、脱プレマネするか



引き続き軽い仕組みで、ロギングPDCAを模索しながら改善していきたいと思います。
本の内容をそのまま実践するのではなく、目的からカスタマイズするかがポイントだと思いました。

〇本の内容
・15分ごとに計画を立てる
・すべての作業をロギングする
〇カスタマイズ
・既存の簡易ポモドーロテクニックの計画
・ざっくりロギング⇒負担が多いプレイングに絞ってロギング

また、それ以外で、本に書かれていた役立ちそうなノウハウは以下の通りです。
・メンバーとの関係の質を向上する
・自己開示して協力を仰ぐ
・チームで働き方を共有し改善する


ということで、自分なりの脱プレイングマネジメントのノウハウをためていきます。



1. 永遠のテーマ「ビジネス書役立たない説」と「役立つ説」
2. 成長するにはビジネス書の多読でなく熟読
3. ビジネス書を熟読するときの工夫



1. 永遠のテーマ「ビジネス書役立たない説」と「役立つ説」


昔、「ビジネス書の内容を実践する方法」でも書いたのですが、今でも「ビジネス書は無意味」という声をよく聞きます。

だいたい、理由としては次のような内容かなと思います。
・どうせ自分にはできない(その人だからできる)
・本の通りにうまくいかない
・読んだだけで満足している人たちが読むもの(そういうビジネス)


この3つは間違ってはいないのですが、工夫をすればどれも克服できます。

私が会社で管理職と接するようになって気づいたのは「有能な管理職で勉強していない人などいない」ということです。
ビジネス書、ネット、セミナーいろいろな形はありますが、管理職の人は必ず勉強をしてスキルアップをしています。

ということで、実は昔も書いたのですが、ビジネス書の効果を上げる「熟読のススメ」を書きます。


2.成長するにはビジネス書の多読でなく熟読


良くネットで「ビジネス書毎年100冊読んでます!」みたいな人を見かけます。

趣味としては良いと思いますが、「成長」の視点で考えると効果が低いと思います。
(おそらく1で書いた批判もこういうスタンスの人を指しているんじゃないかなと思いました)

多読のデメリットは次のようなものです。
・1つ1つの本から得る情報が浅くなる
・実践する前に新しい情報が入って、前のことが身につかない
・多く読みすぎて忘れてしまう
・お金がかかる


本来、読書による勉強はかなり効率が悪く、実践して習慣にするには時間がかかります
スキルアップにビジネス書を役立てようとすれば、必然的に数を絞らざるを得なくなります。
※ ビジネス書の探し方は「自分にあったビジネス書の見つけ方 」参照ください。

その少ないものを定期的に見直すことで、初めて見につきます。

熟読(時間を空けて繰り返し読む)のメリットはこんな感じです。
・忘れていたことを思い出す
・内容や背景の勘違いに気づく
・読んだ時とは違う発見がある


繰り返し読むことで、初めて本の持っている価値を引き出し、身に着けることができると思います。

ちなみに読み直すタイミングは以下でしょうか。
■読み直すタイミング
・読んだ本と同じ内容の問題に困っている。
・今の自分の課題のヒントが欲しい
・新しい発見が欲しい
・同じテーマの新しい本を買う前



3. ビジネス書を熟読するときの工夫


私がビジネス書を読みなおすために工夫していることはこれです。

■ビジネス書を熟読するときの工夫
・最初に読んだときにポイントのメモを残す
・そのポイントメモを参考に読み直す
・気になったらすぐ見直す(電子書籍が便利)
・目次から必要な情報に関係あるところを選んで、必要な部分だけ読む
・再読して気づいた点をまとめ、タスクに落とす


ということで、ビジネス書の熟読を活用して、せっかく買ったビジネス書をスキルアップに役立ててください!