3R全国ネット・プラスチック容器包装3Rチーム -6ページ目

実験で包装ごみ1.2トン削減 神戸大生らNPO

10月21日 神戸新聞抜粋


ごみ発生抑制の社会実験「ごみ減装(へらそう)実験2008」

に取り組んだ神戸大の学生らでつくるNPO法人「ごみじゃぱん」

(神戸市灘区)は報告会で、

実験した東灘区内の4店舗では買い物客の5人に1人が

減装商品を購入し、削減効果は包装ごみで約1・2トン、

二酸化炭素排出量で約2トンに及んだと話した。


実験は今年8月15日までの3カ月間、

東灘区内のコープこうべシーアとダイエー甲南店など

4店舗で行われた。包装を簡単にした食品や生活雑貨など

計1500品を販売。


実験商品は、包装などを少なくした「へらしました」▽

容器をなくした「なくしました」▽詰め替え式などに変更した

「かえました」――の3種類に分け、買い物客に分かるように表示。

3カ月間の購入数は4店舗で計約17万個だった。

花王、日本ハム、ハウス食品の協力で、

同じ商品3品を通常包装と減装の2通りで並べて販売したところ、

価格は同じ設定にもかかわらず、

売り上げは通常包装より減装が上回った。

また、東灘区内の住民ら2000人への意識調査でも、

過半数が減装の社会実験を知っているという結果が出て、

環境に対する意識の高さが分かった。

7割以上の住民が、普段の買い物を通してごみを減らす

「減装ショッピング」が将来当たり前のことになると思う、と答えた。
 

●どこでもやっているレジ袋有料化の意識調査などをしてるより、

どうせ時間や人手を使うなら、こうした即効性のある取り組みを

進めたい。

「廃プラ」 可燃ごみ? リサイクル?

毎日新聞 2008年10月27日 抜粋


東京23区では今月から、埋め立て処分場の延命を図るため、

これまで不燃ごみとしてきたプラスチックごみの埋め立てを

ほぼ全区で中止した。

12の区はプラスチックを「可燃ごみ」として焼却し、

11の区は未実施だった廃プラのリサイクルに踏み切った。

区によって対応が異なる背景には、有効なリサイクルに対する

考え方の違いや、コスト負担をめぐる問題がある。【足立旬子、元村有希子】


◆区ごとに対応違い

世田谷区に住む尾澤和美さん(48)はこの1カ月近く、

廃プラをごみ収集に出していない。ごみ収集方法が10月に変わり、

ペットボトルと白色トレーを除くほとんどのプラスチックは「可燃ごみ」

として出していいことになった。

それでも尾澤さんは、これらを分けて別の袋に入れ、自宅に保管している。


「ごみが出ないようにし、さらにリサイクルした上で、

残ったものを燃やすのはやむを得ない。でも最初から何でも燃やせば

いいという方針には違和感を感じる」と尾澤さん。

有志でグループを作り、古紙や瓶、缶などのように廃プラの一部を

自主回収できないか検討を始めた。


可燃ごみ化の発端は、最終処分場(江東区)の逼迫だった。

04年10月、23区の区長会が廃プラの焼却を検討することで合意。

翌年には実施年度を「08年度」と決めた。


◆港区は資源化

23区のごみ処理を請け負う「東京二十三区清掃一部事務組合

(清掃一組)」によると、4月~9月末の可燃ごみ焼却量は前年同期より

9%増える一方、不燃ごみは54%まで減った。

不燃ごみの半分を占めていた廃プラが可燃ごみに回った結果と見られる。

順調にいけば「あと30年」だった処分場の寿命が

「あと50年」まで延びると都は見積もる。


港区は23区で唯一、廃プラすべてをリサイクルすることを決定。

「資源プラスチック」として10月から全域で回収している。

12万世帯すべてにチラシを配布した上、職員が戸別訪問して

周知徹底する方針だ。


残飯などが交じった袋には担当者が警告シールを張り収集しない。

「持ち上げて軽い袋は分別されている証拠。重い袋にはたいてい

プラスチック以外が交じっている」と高木俊昭・清掃リサイクル課長は

話した。うまくいけば、ごみを1割減らせるという。


しかし、区は新たに年間6億2000万円を負担することになった。

廃プラをリサイクルする場合、自治体は収集と圧縮などの

中間処理費を負担しなければならない。

それでも実施を決めたのは

「廃プラ焼却に対する市民の不安が大きいから」という。


文京区はペットボトルなどを除き全量焼却している。

「区長会の決定に沿うもの」と説明する。

「区が支払う費用は、焼却の場合1トン2万円。

リサイクルすれば1トン7万円かかる」


新宿区は「プラマーク」がついた廃プラだけをリサイクルする。

プラマーク以外もすべてリサイクルする港区より負担は少ないが、

それでも区の支出は1トンあたり15万円程度になる。

「燃やせばコストは抑えられるが、区内に清掃工場はない。

他区にある工場で焼いてもらう立場上、燃やす量は極力抑える

べきだ」(新宿区)という。


江東区は、「全量焼却」を念頭に昨年秋、可燃ごみ化のモデル事業

を始めたが、審議会が「廃プラは資源化が基本」という結論に傾き、

資源化を目指す。23区で最も遅い来年3月の始動に備え、

担当部署は準備に忙しい。年間7億円(試算)の追加負担も気がかりだが

「減量とリサイクルというごみ処理の原則へ理解を求めたい」という。


◆「CO2排出は微増」

リサイクルできる廃プラを燃やすことについて

清掃一組は「廃プラ焼却もリサイクルだ」と説明する。

燃やした熱で発電し清掃工場で使うほか、余った電力は売る。

余熱は近隣の温室や暖房、温水プールなどに利用する。

こうした手法は「サーマルリサイクル(熱リサイクル)」

「サーマルリカバリー(熱回収)」などと呼ばれ、

国の処分方針でも埋め立てより上に位置づけられている。


ただ、燃やさず材料(同じプラスチックなど)や化学製品に

リサイクルする技術も既にある。環境省検討会が8月に

公表した試算では、化学製品へのリサイクルは熱リサイクルより

環境負荷が小さいと出た。熱リサイクルの発電効率は全国平均で10%、

23区の21清掃工場でも10~20%で、効率がいいとは言えない。

 

清掃一組によると、廃プラ焼却で二酸化炭素(CO2)の

排出量は増えるが、従来埋め立てていたプラスチック容器についた

生ごみや紙ごみからも温室効果の高いメタンガスが発生しており、

焼却によってこれが減る。

さらに発電によるCO2削減効果も加わるため

「全体としては微増にとどまる」という。


国立環境研究所循環型社会・廃棄物研究センターの森口祐一センター長は

「廃プラを減らすことを大前提としたうえで、

処理のコストをだれがどう負担するか、原則から再考すべきだ。

分別が楽でコストがかからないやり方を考えていかなければならない」と話す。


●23区にとっては新しい課題でも、容リ法でプラスチック製容器包装の

分別収集が始まった2000年から変わらぬ課題だ。


●片や清掃一組は本業である焼却の優位性を主張している。

 組合に資源化まで関わらせるには、枠組みを変えさせるしかないが。


●港区は「区民がプラスチック焼却に反対するから」といって資源化する

 ようだが、これを手本とするなら、容リ法でのコスト負担どころではない。

 自治体の役目はリサイクルの受け皿づくりではないはずだ。

 森口さんのいうように、負担の公平性やコストがかからない方法を

 考えるべきだろう。


●それにしても、プラスチックごみを家に保管するとは、たいへんだ。

 一般区民とのギャップがますます広がってしまいそう。

 入り口は違うけど、

 町田市でも燃やしておきながら、できることから始めようという

 団体もあって、メーカーに返却するとか言っている。

重い原料高 容器軽量化、CO2も削減

10月24日サンケイ 記事抜粋


サントリーは「サントリー天然水」のペットボトルを薄くする
一方、輸送や保存に不都合がでないよう
形状や強度を工夫。2リットル容器では従来の47グラムを
業界最軽量の40グラムに、500ミリ容器は25グラムから
21.4 グラムに減量した。

年間のペット樹脂削減量は1800トンになる見通し。
同社広報部は「軽くすることで物流費も抑制でき、
年10億円程度のコスト削減につながる」と話す。

一方、ビール業界では、缶のフタを小さくすることで
アルミ缶の使用量を削減する動きが加速している。
キリンビールは1994年にアルミ使用量を13%以上
削減した204径缶を導入。
サッポロビールは昨年11月から、サントリーも10月下旬
から順次使用を開始する。

セブン-イレブン・ジャパンでは昨年秋から、
弁当の包装をラップで包む方式を止め、テープで留める
方式に変更。すでに8割超の店舗に導入し、
全店に広がれば、年間約570トンのプラスチック原料を
減らせる。「環境保護だけでなく、数億円の容器コスト削減
にもつながる」(広報センター)という。

今年10月からは自社のヨーグルト飲料のプラスチックの
フタをはずして販売。年内にコーヒー飲料にも広げ、
年間計330トンのCO2を削減できる。

一方、大手スーパーの西友は、トレイに載せた状態で
並べていた冷凍エビを7月から、真空パック包装にして
販売している。年間2トン強のトレイの削減につながり、
商品が軽く、小さくなるため、輸送効率もあがるという。

同社によると、ごみの有料化や商品がかさばることを嫌って、
買った商品のトレイを店頭で捨てる客も多い。
このため、冷凍エビ以外の商品にも導入していく方針。
また、使用するトレイも和牛ステーキなどで使っていた
木目調トレイなどをやめ、白いトレイに統一した。

また、大手百貨店の高島屋はおせち料理の容器に間伐材を
使い、箱を再生紙にするなど、各社はあの手この手で
包装の簡素化に取り組んでいる。

●できる削減はどんどん進めてもらいたい。
 家庭ごみ有料化による消費者の行動が、スーパーの販売方法
 にまで影響を及ぼすようになってきたようだ。