福田村事件の映画を見て改めて感じたことは | 青い柳の樹のように  - counselor's blog -

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心理カウンセラーと心理学を身近にするブログです。
皆さん、本日の心の天気はいかがですか(^^

さて、今回は「福田村事件」について。

皆さんは、この事件をご存知でしょうか?

実際に日本で起きた事件です。

 

私がこの事件を知ったきっかけは、

映画の予告を見たことからでした。

調べたときには衝撃を受けましたね。

 

とてもとても残酷な事件です。

この事件について、ブログにも書きました。

↓※コチラ

日本で起きた福田村事件という混乱した人間の残酷さ

 

そして、私は『福田村事件』を

映画にて最近見てみてました。

 

 

日本が外国と戦争を行い、

第一次世界大戦後、関東大震災が起きます。

その混乱の中である村で起きた一つの事件。

 

もちろん脚色されているところはあるでしょうけど、

前回ブログに書いた想像以上のことがあったので、

その点を追記していきたいと思います。

 

①「誇り」というものの危険性

 

当時は、"戦争に行った男"と"戦争に行っていない男"というものがあり、

そこに対する誇りというものが存在していました。

いわば、

・外国の人間と戦った

・外国の人間を殺した

というものです。

 

もう戦争は終わっていたのにもかかわらず、

軍服を着て"自警団"を名乗る男たち。

まるで、町内会を死守する老人たちの様を見ているようでした。

 

②怒りの矛先の雪崩

 

四国から来た行商人たちの服装や、方言というものを

朝鮮人だと騒ぎ立てる人たち。

元々は戦争で家族を失った人、感謝されなかった人、

役に立つ場を失った人たち。

 

"自警団"は解散すべしというお達しがきても、

村長が「日本人かもしれないから待て」と制止しても、

誰かが口火を切った途端に、虐殺は始まっていきます。

 

それはまるでネットでの炎上のようです。

 

③村という狭いところで生きていく同調圧力

 

"村八分"という言葉がまさにそうで、

同じように同調しないものを無視したり、排斥する様をいいます。

そうすると、正しいことを正しいと言えなくなったり、

少数であることに怖れを抱いたりするようになります。

 

実際にそうだったかはわかりませんが、

日本人かもしれないから待てと制止していた村長も、

虐殺が始まったのを身を呈してまで止めることはできませんでした。

 

更には、その勢いは、

丸腰の子供や妊婦までを惨殺するという行為をさせてしまいます。

現代の学校の教室や職場でも起きている同調圧力のなれの果てでしょう。

 

内容にはちょっとエンタメちっくなとこもありますが、

「日本人が日本人を殺す事件が、災害後の日本であったんだな。」

という気持ちに触れることができたならと思います。

 

日本人が…ということでもないかもしれません。

「〇〇だったら、××してもいい。」

という考えが、恐ろしいところです。

 

不安、不満、不明瞭、不承認、

こういったものは人間をおかしくさせるのでしょう。

 

関東大震災後に起きた朝鮮人狩りでは、

朝鮮人、中国人、日本人の主義者や誤認など、

約6,000人が自警団に殺されたといわれます。

 

人間が、不安、不満、不明瞭、不承認、

であるときに「正義」という剣をかざしやすくなってしまうのでしょう。

現代でも、新型コロナの混乱やネット社会でもあることです。

 

人間は、生物としてあまり進化していません

だからこそ、驕らず、

色々なことを知り、己の無知さを知ることが大切なのでしょう。虹
 

 

 

いつも有難うございます。

同調に嫌気がさしたときはアンフィニへ!

.

ご予約は052-253-5040まで!

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