人間はすべてを捨ててやり直すことなんて出来ない | 青い柳の樹のように  - counselor's blog -

青い柳の樹のように  - counselor's blog -

名古屋の老舗カウンセリングルーム「アンフィニ」の代表カウンセラーの青柳と申します。
少しでも多くの人にカウンセリングや心に関心を持つ機会になって頂ければという願いを込めたブログです。
皆様の生活に身近に感じられ「気づき」になれますよう。

【カウンセリングルーム「アンフィニ」/名古屋市中区】 
【青い柳のココロカフェ/養成講座/お知らせ】


心理カウンセラーと心理学を身近にするブログです。
皆さん、本日の心の天気はいかがですか(^^

さて、今回は「人生と記憶」について。

皆さんは、自分の人生で、

いっそのこと捨ててしまいたい記憶ってありますか?

 

人によってはあるでしょう。

 

悲しい別れをした大切な人とのこと。

その場所や地域にまつわる嫌な思い出。

自分の生い立ち。

親との確執や許せないこと。

 

等々。

 

そういった記憶に"触れる"ということは、

嫌な気持ちになったり、偶発的な何か不快なことが起きても、

なんだかその"触れたくない"もののせいにしたくなってしまうでしょう。

 

「ジャッジ 裁かれる判事」という映画があります。

ロバート・ダウニー・Jr主演です。

 

 

主人公ハンクはシカゴでやり手の弁護士。妻とは離婚寸前。

真実よりも勝利を重視し、饒舌さから犯罪者の刑を軽くしてしまうほどでした。

ある裁判中、母親が亡くなったという知らせで実家へ帰ります。

 

実家はインディアナ州の片田舎。

父親はその地域で、正義感溢れる厳しい判事で有名です。

兄と知的障害をもつ弟の3人兄弟。

 

父親は葬儀の後、車でフラリと買い物に出かけ、

翌朝兄は、父の車の前方部分が破損していることに気づきます。

すると、出所したての自分が裁いた相手をひき殺した容疑がかかるのでした。

 

この主人公の設定がまさに…。

・地元が田舎臭くて嫌い

・嫌な青年時代の思い出がある

・父親との確執がある

という感じです。

 

ハンクは父親を弁護することになるのですが、

元々馬が合わないために、なかなか思うようにならなかったり、

地元に置いてきた元カノと再会したりと、色々なことが起きます。

 

久しぶりに地元に滞在することになってしまったことで、

知らなかったことや、意識的に目を逸らしていたことを

ぶつけたり、受け入れたりしていくのでした。

 

時間的には長い映画ですが、それを感じさせない作品です。

脚本家の実体験に基づいているとか。

 

この映画のテーマとして、私が感じたことは、

"人間は、全てを捨ててやり直すことなどできない"

ということを自然と表現していることです。

 

人間の個性は、生まれ持った性質と、

"記憶"によってできているとも言えます。

 

ある部分の"記憶"だけを「抑圧」すれば、

無意識的に、歪んで違う形となって表出するものです。

その生き方は、自分でも気づくか気づかないレベルでの生き辛さになるでしょう。

ネガティブな過去(記憶)だけを捨てるなんて都合のいいことは、

人間にはできないことです。

 

それならば、いっそのこと"向き合う"という選択のほうが、

記憶を「教材」として整理したほうが、清々しく前を向けるでしょうね。虹



いつも有難うございます。

過去に向き合いたい人はアンフィニへ!

.

ご予約は052-253-5040まで!

∞ -----------------------------------
#名古屋のカウンセリングルームアンフィニ
 

#心理学講座・青い柳のココロカフェ
 

#カウンセリング評判・口コミ

 

#企業のメンタルヘルスケア・教育

 

#カウンセラー・セラピスト非常勤
∞ -----------------------------------