スカイライン400R ATF交換はチューニング! | なかしん公式ブログ

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~A型理系男子の取扱説明書~

こんばんは、なかしんです。

 

V37乗りで大流行しているATF交換して参りました。

 

お世話になったのは東大和にあるファクトリーUさん。

圏央道と中央道で1時間半くらいでしたが、中央道の八王子JCT⇔国立府中IC間を走ったのは人生初かも??人生初の石川PA。

 

作業内容に興味があったので、隅々まで見学(取材?)させて頂きました。パパのお出かけにはいつも子供達がついてくるのですが、今日は子供の相手ができないので家で留守番です。

さて、世界最高峰のATF交換を余すところなくお伝えしたいと思います。まずATFを抜くところから。この時からワクワクが止まりません!

オイルパンを外すと残ったATFがザバーっと一気に出てきました。ドレンからは全量抜けない設計なんですね。へぇ~

 

露わになったAT内部。メカメカしくて恰好いい!

 

ストレーナーも取外し。ボルトを抜く順序も、試行錯誤に基づいた独自のノウハウがあるんだそうです。

 

メカメカしさMAX!!(〃♡ω♡〃) 鼻血でそう。

 

外したオイルパン。比較的綺麗との事でした。今年1月にディーラーで純正ATF交換したせいかもしれません。ちなみに走行距離は18,218km、前回ATF交換後8,661kmです。

 

右のマグネットは鉄粉びっしり。左は洗浄後。

 

オイルパンは綺麗に洗浄し、

ガスケットを剥離。走行距離があると大変な場合があるそうです。

ガスケット残りをスクレーバーで丁寧に丁寧に除去。メーカーによってはこの作業がけっこう大変なんだそうです。

 

見違えるほどピッカピカ。

ガスケットも当然ながら新品。天日干しにするのは結露防止のためだそうです。干せない天気の時はヒートガンで暖めるそうです。仕上がり品質へのコダワリがハンパではありません。

 

外したストレーナー。鉄粉(アルミ紛?)まみれでした。

 

ストレーナーは気持ちよく新品交換です。

 

ストレーナーを取付け。外科医っぽくて格好いい!

 

ストレーナーのボルトが部位によって微妙に異なるとの事で、1本1本間違えず復元するために、V37専用のボルトトレーまで準備されていました。V37 ATF交換の経験値の高さが垣間見えた瞬間です。

 

オイルパンも装着。ここまでの工程でお腹一杯ですがまだ前半です。

 

トルコン太郎に繋ぐラインを接続。なかしんはてっきり、ATに直接繋ぐのだと思っていました。

 

ここで初めてトルコン太郎が登場し車と接続。ここまで1時間半ほどでしたが、作業内容を丁寧に解説して頂きながらの見学なので、あっという間でした。

 

いよいよトルコン太郎で作業開始、胸の高まりも最高潮です!

 

今年1月にディーラーで交換していたお陰か、1回で綺麗になったので、いよいよ本日の真打、パワークラスターのATFをベースにしたファクトリーUオリジナルのスーパーレーシングの注入です。HPにある8,030円/ℓの最高峰のATF、これを10ℓ使います。

スーパーレーシングはスーパーレーシングに対しエステルの添加量を増やし、耐熱温度を向上させているのだそうで、サーキットを頻繁に走るなかしんはこれ一択でした。

 

左から、

・今回注入した限定カラー(ブルー)のスーパーレーシング2

・抜いたATF

・新品ATF(普通は赤く着色されている)

・着色前のスーパーレーシングATF

 

注入後はATFが40℃以下になるまで冷却する必要があります。

気温14℃くらいでしたが、冷却は1時間くらいでした。やはり夏場だと時間を要するとの事です。この間、代車をお借りしました。(後述)

 

OBD2情報でATF温度を確認し、オーバーフロー分を抜いて適正量に調整します。この調整も、試行錯誤に基づいた独自ノウハウが満載との事です。サーキット走るなら吹かないよう気持ち少な目が良いとの事です。V37のATF交換で世界一詳しいんじゃないか?と思いました。

 

最後にピッカピカに磨いて頂き、カバーをつけて作業完了!

 

後付けサイドシルプロテクターが無くリフトアップがすんなりできた事、洗浄が1回で済んだ事、寒くて冷却時間が早かったなどの好条件が事が重なって、作業時間は4時間ほどでした。

 

さて、ここからは個人の感想です。

滑らかさが別物!

え?ATFでここまで変わるの?嘘でしょー?ってくらい。

店を出て最初の50m、いや20m、1速→2速に変わる瞬間が段違いで、「おまい、CVTになったんかい!?」と錯覚するくらい変速が滑らかで、思わずニヤリとしました。帰り道は頬が緩みっぱなしでした。

 

街乗りのシフトショックが軽減し快適性が向上するので、「いやースポーツ走行しないし」という人にも恩恵があると思います。

 

スポーツ走行はまだしていないので(公道で出来る訳がない)、次回富士スピードウェイに行った時にレビューしたいと思いますが、期待できそうです。

 

次回以降はバラしての洗浄は不要で、圧送交換作業のみで良いとの事です。交換サイクルは6万km(スポーツ走行するなら4万km)との事なので、最初の1回は出費が発生するものの、得られる効果と持続性を考えると、満足度と納得性が高い費用だと思いました。

 

最高峰のATF。

V37の豊富なノウハウ。

こだわり満載の緻密で丁寧な作業。

これはメンテナンスではなくチューニングだと思いました。

ここでしかできない、最高の体験でした

 

おまけ

冷却の待ち時間に代車を貸して頂きました。感謝!

隣が400Rなのは偶然です。

 

車で6分ほどの多摩湖を観光しました。

 

大正5年に起工、昭和2年完成なんだそうです。

東京の水不足にいち早く対応した先人の慧眼、土木技術が今ほど発達していなかった往時の難工事、関東大震災や戦争の災禍からの復興、阪神淡路大震災後の耐震工事、その全てに心から敬意を表します。

 

2023年12月2日 なかしん

 

---23年12月18日追記---

富士スピードウェイで効果を検証しました。

結論:速くなりました。

検証レポートはこちら