『十字架』by重松清
- 十字架 (100周年書き下ろし)/重松 清
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先日の吉川英治文学賞受賞作品。
いじめを苦に中学二年生の男の子が自殺をし、その彼の遺書に残された4人の同級生のその後の人生が描かれた話。
小説として、決して長い訳ではないけれど、とても大切な経験というか人生を体験させてもらったような気がする。人の命の大切さが心に沁み入る、素晴らしい作品だ。
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いじめは良くないこと。
いじめることも、いじめられることも。けれど、無力がために傍観してしまう罪もあるのを忘れてはいけない。
親のエゴとかでなく、密かに自分の子供には武道をやらせたいと思っていた。
戦う術が全くなければ、いじめの問題だけでなく、酔っぱらって寝ている人を助けることすら出来ないのが現実だから。心得として、戦う術を持つことで、身体的な姿勢だけなく、人として正しく生きる姿勢につながるはず。
けれど、こればかりは、泣いても笑っても道場にねじこもうと、決意を新たにした。
愛娘よ、すまん。
他は激甘で育てるから、ここだけは頑張ってくれ。
子は親を選べないのだ。
PS
ちなみに、剣道とかもしやらせるとして何歳くらいから習えるのかな。。
PS2
あんなに可愛い顔してもの凄い強くなっちゃったら怖いな。。
自然に、気付いたら音楽が生活の一部となっていた。
私も習っているピアノの先生の教室で、愛娘が音楽のレッスンを始めた。まだ2才半だが、歌や音楽に合わせて身体を動かしたりすることが好きなようなので始めることにした。
ピアノの練習に励む父親の影響・・・
と、言いたいところだが、NHKの幼児番組や、歌の流れる絵本の影響が大きい気がする。
先生も懸命に教えてくださっているが、愛娘もなんだかそれに一生懸命応えている。クレヨンで画を書きながら、その延長で先生がピアノを弾きながら歌を歌い、乗せていく。また、早くも五線紙におはじきを置いて、「ド」の音の位置を教わったりしている。
まだ、ひらがなも習っていないうちに、「ド」の位置を習う。
す、すげえ!(ってか、うらやましぃー!)
このままいけば、五線紙ネイティブだ。いーなー。
将来的に「いつ習い始めたのか分からないけど、物心ついたときには、自然と生活の一部になっていた」と、言ってもらえると嬉しいな、と思う。そういう意味で、すごくいいスタートが切れた気がする。
ちなみに、先生も小さな子供は沢山教えてきたけれど、2才半は初めてらしい。。けれど、「ちゃんとレッスンになっているのに感動!」と、言ってもらえている。
娘よ、頑張れ!
実践する人
先日の吉川英治賞のパーティー後、いつものように渡辺淳一先生にくっついて銀座の街を渡り歩いた。
パーティー会場を後にして食事して、クラブをハシゴして帰途につくまでの間に、いろんな出来事があって、それは(何度か先生と行動を共にしていれば)当り前のような光景なのだけど、ひとつひとつ切り取ってみると実はすごく学ぶところが多いことに先般気がついた。
従来、渡辺先生が仰っていることとかも、
「ま、そうだよな。」
ということがほとんどな訳だけど、言うは易し、行うは難し、なことって実は多々あって、けれど渡辺先生の素晴らしいところは、その“行うは難し”をちゃんと実践しているところだ。・・・と気付いた。気付いたら、その気遣いや行動が、あたかも我々に行動でもって示してくれ、教えてくれているように感じられるようになった。
言葉で言えば当たり前のこと、だけど、出来ていないこと。
あるよな~(笑)
脳内の快感物質に自失しない強さとか、時には、やせ我慢を強いられることもあったりだけど、まだまだ人として学ぶべきところが沢山あるな、と思った。
PS
あ。決して、男と女の話だけではないです。(笑)