まとまりのないブログ -43ページ目

吉川英治賞

昨晩は吉川英治賞(吉川英治文学賞・文化賞)の授賞式。


毎年、招待していただいているけれど、今年の授賞式は個人的にとても楽しめた。というのも、受賞作品(本賞『十字架』、新人賞『鉄の骨』『天地明察』)だけでなく新人賞候補作品だった『ダイナー』『己惚れの砦』を読了もしくは丁度今、並行して読みかけていたから。


どこの編集者だっよ!て感じだけど(笑)、そこまで読み込んで文学賞の授賞式に行くと楽しい。なにしろ、大御所の作家ら選考委員の選評に共感できる。


吉川英治文学賞の選考委員は豪華だ。五木寛之、北方健三、林真理子、平岩弓枝、宮城谷昌光、渡辺淳一、浅田次郎、伊集院静、大沢在昌、高橋克彦、宮部みゆき。


そういった作家さんたちが、自分も読んだ同じ小説について候補作の選評を語るのだから、こんなにワクワクすることはない。来年からも、出来る限り候補作品全てを読破して授賞式に臨もう!と思った。


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ところで吉川英治賞は、文学賞だけではなく、文化賞というのもあって、これは世間にあまり知られていないけれど実はもの凄い立派な社会貢献活動をされている方々を表彰する賞。


決してスピーチ慣れしている訳ではないけれど、圧倒的な独自の世界観を持った受賞者の、たどたどしくも懸命なスピーチに毎年、感涙している。


皆さん、素晴らしいのだけど、特に今年は93才の甲冑職人・明珍宗恭さんのスピーチが最強だった。93才とは思えないエネルギッシュな方で、


「努力だけでなく、意地っぱりがまた必要なんだ」

「仏さんを睨むような気概が今の人たちには足りない」


と、前のめり発言連発で元気をもらった。


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それと面白かったのは、授賞式後のパーティーで、『鉄の骨』で新人賞を受賞された池井戸潤さんに挨拶した際、私が読後に書いたAmazonのレビューを覚えていて下さって、


「あのレビュー書いたのはあなたでしたか!感動しました。」

「いえいえ、私こそ今日お会いできて感動です!」


と手に手を取り合って互いの出会いを喜んだ。

Amazonのレビュー職人(自称)冥利に尽きる嬉しい瞬間だった。(笑)


・・・しまった!一緒に写真撮ってもらえば良かったな。。



鉄の骨/池井戸 潤
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『乗り移り人生相談』by島地勝彦

乗り移り人生相談 -柴田錬三郎・今東光・開高健、降臨!!/島地 勝彦
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大手版元のダーハラ元編集長から薦められ、読了。

私にとっては『甘い生活』以来、島地さんの本は二冊目。


小さくまとまりがちな頭を少しほぐしてくれる。

時々、こういう本も読まないといけないね。


「借金をしてても気前よく振る舞え。そうすれば良縁が入ってくる。才能ある人間が周りに集まってくる。そしていい店を知っておけ。シマジとつき合っていればうまいものが食えるとなれば、俺も含め作家がみんな寄ってくる。運は天から授かるもので縁は自分で掴むものだ」。そう教えてくれたのは今東光大僧正だ。いま振り返ってみてもこの言葉は圧倒的に正しかったと思う。



シマジさんの関連図書(DVD)もチェックしなくちゃあせる


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甘い生活 男はいくつになってもロマンティックで愚か者/島地 勝彦
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とある水曜日のフォトブロ。

昨日(4月7日)のフォトブロ。


仕事後・・・、
[佃煮邦彦]羽田ではたらく番頭のblog-桜テーマなお茶のお稽古

まずはお茶のお稽古。

桜な雰囲気の中で。


[佃煮邦彦]羽田ではたらく番頭のblog-スオウ、レンギョウ他

続いて、お花のお稽古。

スオウ、レンギョウ、猫目柳にキバデマリ、枝物ばかりで難しい花材だったけれど、どうにかこうにか活け上げた。


[佃煮邦彦]羽田ではたらく番頭のblog-コルトー!

それから場所を移してピアノのお稽古。

ウォーミングアップに、と先生が獲り出したのがコルトー!

怪しい風貌の男が考案した、単調かつ複雑な反復練習は嫌いではない。

こういう練習法を考え出す人間も、実践する人間も、変態だと思う。


6月に迫った発表会の課題曲、ずしりときてる。


[佃煮邦彦]羽田ではたらく番頭のblog-素振りのカウント

さすがに帰って寝ようかと思ったけれど、木刀が見えると振ってしまう。


昨晩は2,000本。これで完全に2月以来、一日千本ペースを上回った。千日回峰行を真似て、千日千本の素振りを納め、100万本を当面の目標としている。