誰にとっての?
『ボーッと観る会』、昼の部。
昨日のAさんに続き、
お料理教室主宰のAさん。
人生でワーストな体験。
その身体感覚に名前を。
Aさんは?
「『能なし』です。」
ほー、能なし。
自己否定感ありありですね。
「他人にどうこう言われるのがイヤでした。」
なるほど。
自分の価値は、自分で決めると?
「言われてもほっとけばいい話ですが。」
気になりますよね。
「心をかき乱されてました。」
「能なし」呼ばわりされて。
Aさんのプライド。
粉々に砕かれたってかんじですか?
「はい・・・いま、なぜか。」
なぜか?
「『粉々』が気になります。」
ですね。
反応されてましたね。
「ちなみに、この後のお昼も粉もんです。」
あら。
「お好み焼きを焼こうかと。」
お料理の先生のお好み焼き。
まじ喰いたい。
ってことで、「粉」ですね。
粉々かあ~。
プライドが粉々に。
けど、Aさん。
「はい?」
最近、「しれっと」されるように。
「ああ、しれっと。」
誰かに何か言われても。
笑顔で受け流されると。
過去記事でも。
「たしかに。」
「当時に比べれば。」
「かなり受け流せるように。」
それ、「粉々」になったからかも。
「粉々?」
「土」の循環。
破壊と再生ですよ。
「破壊と再生?」
「土」とは、陰陽が半々あることではありません。
「違うんですか?」
それ、静止画。
人生は、動画。
陰と陽がめまぐるしく循環することなんです。
「循環ですか。」
生と死。
破壊と創造。
「だから、円であり、波なんですね。」
そう、サイクルですから。
季節や人生と同じ。
めぐるんです。
「なるほど。」
だから、新たな創造には、
古いモノを終わらせる必要が。
「たしかに。」
粉々に打ち砕かれるってことはね。
プライドを積み上げてきたからですね。
「あっ。」
つくったから、壊れる。
最初からプライドがなければ、
粉々になりようもありません。
「たしかに。」
誰でもつくらないと、やっていけませんよ。
特に、昭和は。
人と比べて、なんぼの時代ですから。
「しっかり積み上げようとしてました。」
けど、打ち砕かれるなら、粉々がイイですね。
「というと?」
打ち砕かれたプライド。
小石や砂利だと、スムーズな再生はできません。
「でこぼこになりそうですね。」
でしょ~。
砂ぐらい粉々にならないと。
子どもが砂浜でお城をつくるみたいに。
何にでも自由につくれます。
「けど、波にさらわれると。」
跡形もなく、消えますね。
「なんかはかないような。」
だからこその循環。
すべては、はかないものなので。
だからこそ、いまに集中。
味わい切ることで、未練なく。
次、いってみようと。
「けど、まだ気になることも。」
「すべてが受け流せるわけでは。」
そりゃ、そうですよ。
自信をつけて、自信をなくす。
これも循環。
「ああ、ほんとですね。」
で、循環という視点を持てるとね。
俯瞰できるんですよ。
目の前の破壊と創造だけにね。
視点が釘付けになりません。
「引いて観るということですか?」
そうです。
引いて観れば、いつも「循環」です。
破壊のサイクルにいようが。
創造のサイクルにいようが。
「ああ、順調に循環してるなと?」
「能なし」さえ、そうですよ。
ピピッときたのが、こちら。
「さとりの一撃」
阿部敏郎 PHP研究所
> この世の中には
> 陰で支えている
> 「無用の用」というものがあってね、
> 「役に立たない」という状態が
> 半分ぐらいないと、
> 「役に立つ」ということが
> イキイキとしてこないのです。
「役に立つ」も存在できないんです。
「役に立たない」がなければ。
「たしかに。」
しかも「役に立つ」も相対的ですから。
「相対的?」
Aさんの役には立っても。
Bさんからみれば、全くの大きなお世話だったり。
「自分で役に立ったと思い込んでるだけですか。」
それは、Aさんの自由です。
けど、
「けど?」
役に立てれば、自信をつけ、
役たたずと言われたら、自信をなくす。
その渦中にいるかぎり。
循環を俯瞰できていません。
「なるほど。」
渦中にいる視点。
循環を俯瞰してる視点。
Aさんは、いま、選択できます。
「たしかに。」
「以前は、渦中からしか観られませんでした。」
しれっと聞き流せる時、
Aさんは循環の視点に。
「ああ、わかりやすいサインですね。」
「けど・・・。」
けど?
「いまだにカチンとくることが。」
カチンときますか?
「きますね。」
「反射的に。」
五行でいえば?
「うーん、『火』ですか?」
そうですね。
反射的にパッと反応。
「火」ですね。
「抑えようと思っても。」
「すぐ顔に出てしまって。」
それ、「水剋火」ですね。
「人前なんだから、落ち着こうと。」
「自分に言い聞かせることですね。」
ええ、けど、実際には効果が薄いです。
「では、どうすれば?」
オススメは、「火生土」。
「火生土?」
五行の相生関係ですね。
「あれ、抑えるのではなく」
「促す」関係ですね。
不思議ですか?
「よくわかりません。」
「消火バケツ」ですよ。
「消火バケツ?」
小学校の頃、廊下にあったでしょ?
「ああ、あの赤いバケツですか?」
そう、あれ、まさに「火生土」です。
「つまり?」
続きは、明日です。
今日は、ここまで。
また、明日。
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