なぜ、あの人は、キレないのか? | まなブログ

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脈の変化でカラダの声を聴く『脈ナビ』による施術、セミナーをご案内しています。
大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

砂をかけてるから。

 

 

 

昨日の続きです。

 

心ないことを言われて、カチンと。

誰にでもあります。

 

けど、いい大人が人前で感情的になるのもどうかと。

冷静に落ち着いてと。

自分に言い聞かせる。

 

五行でいえば、「水剋火」。

心を鎮め、爆発しそうな怒りを抑える。

 

 

けど、抑えられます?

実際に。

 

なかなか厳しいですよね。

 

 

五行の相剋関係が間違ってる?

 

いえいえ、間違ってませんよ。

五行は、エネルギーの法則ですから。

例外はありません。

 

 

使えないのは、学び方の問題。

「水剋火」と言葉で覚えてしまってるから。

 

日常生活に活かすならね。

日常生活に置き換えないと。

 

 

覚えるだけではね。

アタマの中だけの世界に。

 

体感できなければ。

リアリティはありません。

 

 

カラダの症状でも、

人間関係でも。

問題として自覚できるレベルってね。

 

「火」が結構燃えてる段階。

 

例えば、「水」と「火」がね。

出力100と100で釣り合ってるとします。

 

カチンときて、「火」が150に。

ヨシ、「水剋火」だと。

 

冷静になろうと。

「水」の出力を120に。

 

「水」120 → 「火」150

 

これ、「水」の出力不足で抑えられないの。

 

最低でも「水」が151以上ないとね。

カチンときた反射的な怒り以上に。

めちゃ冷静にならないと。

 

だから、実践では難しいの。

 

 

それどころか、怒りが200ぐらいの強いものなら。

 

「水」120 ← 「火」200

 

「火剋水」に。

逆に、「火」に「水」が抑えられる。

 

両者にエネルギー量の大きな差があるとね。

本来の力関係とは、逆転。

「逆剋(ぎゃっこく)」と言います。

 

それに対し、本来の「水剋火」は、

順当な力関係。

「順剋(じゅんこく)」と言います。

 

 

「相剋」とは、以下の5つの総称。

「順剋」「逆剋」「自剋」「母剋」「子剋」

 

けど、一般向けの東洋哲学の本ではね。

「順剋」しか書かれてないの。

「順剋」が「相剋」のすべてっぽく。

 

実際は、「逆剋」や「自剋」という観方がないとね。

エネルギーのアンバランスを調えることはできません。

 

 

実践で使えないのに。

これだけ世に出回ってるのは。

「机上の学問」になってしまっている証拠。

 

そう教えられたから、そう覚えた。

 

教える側も、学ぶ側も。

日常で活かす前提が失われてます。

 

 

対策として、オススメなのは「量」。

単に「関係性」だけでなく。

エネルギーの大きさという概念を。

 

前述の「200」とか「120」とか。

テキトーに数字を入れてみる。

 

エネルギー量に差が大きければ。

「順」が「逆」となり。

「相生」も「母剋」「子剋」に。

 

 

しかし、これらも身体感覚とセット。

たとえ、「量」の見方を取り入れても。

概念だけでは、「机上の学問」から抜けられません。

 

「気」とは、主観的感性。

「自分で観じる」という前提なくして。

東洋のOSは、正常に動作しません。

 

 

フーッ、熱く語ってしまった。

独学で沼にハマっている方は、ご参考に。

 

 

はい、Aさんの「火生土」でしたね。

 

カチンと発火した時、

「水」ではなく、「土」を。

その例えとして、「消火バケツ」を。

 

 

「消火バケツって?」

 

 

あの赤いバケツ。

中に何が入ってます?

 

 

「えっ・・・水じゃないんですか?」

 

 

思い出してください。

学校の廊下に置かれてたでしょ?

 

 

「あっ、砂だ。」

 

 

そう、砂が入ってましたね。

 

それなりに火が燃えるとね。

バケツ1杯の水では消えません。

 

前述の「逆剋」と同じ。

ジュワッと蒸発して、終わり。

 

 

では、砂をかけると?

 

 

「酸素がなくなる?」

 

 

そう、消えないまでも。

燃え広がりにくくなります。

 

 

「なるほど。たしかに砂でしたね。」

 

 

「防火砂」と言うみたいです。

 

 

「順剋」が使えるのは、

「火」の勢いが小さい時だけ。

それ、あんまり「問題」になりません。

 

「問題」になるのは、「火」が強い時だけ。

まずは、「火」の出力を下げます。

 

相生関係「火生土」。

「火」のエネルギーを「土」に漏らします。

 

「土」に導き、「火」の勢いを抑えてから。

「水剋火」と「水」でなだめます。

 

相生からの相剋。

 

覚えておいてくださいね。

 

 

「はい、覚えました。」

 

 

Aさんは、「土」気旺盛。

カチンと発火したら。

得意の「土」気で、火力を抑えます。

 

 

「というと?」

 

 

中庸な「土」気とは、

心身ともに「ゆるむ」作用が。

 

Aさんにとって、

意識すると「ゆるむ」ことって?

 

 

「おいしいモノを食べた時です。」

 

 

ああ、それはイイですね。

心理的にも、生理的にも。

副交感神経優位に。

 

それ、使いましょう。

 

例えば、梅干しをイメージすると?

 

 

「ツバが出ます。」

 

 

そう、イメージで肉体が反応してますね。

 

 

気は意識に導かれ、血は気に導かれる。

 

 

イメージしたことが、生理現象として、

現実に作用しています。

 

Yさんが思い出すだけで、よだれが出る料理って?

 

 

「ウナギです。」

 

ほー、ウナギですか。

 

 

「実家は三重県津市なんですが。」

「人口あたりのウナギ屋さんの数が日本一です。」

 

 

なんと浜松ではなく、津とは。

 

 

「法事でもウナギが出るくらいですから。」

 

 

まさに、ウナギの聖地。

 

では、ウナギで。

 

カチンときて、自覚できたら。

「ウナギ」をイメージするのも「火生土」です。

 

 

「けど、カチンときてる時に思い出せるかしら。」

 

 

そう、「火生土」は、多種多様。

エネルギーの関係性ですから。

 

Aさんがゆるめば、OK。

何にでも置き換えられます。

 

 

「他には?」

 

 

じゃあ、上級者向けを。

 

 

「はい、お願いします。」

 

 

ゆるむは、ゆるす。

ゆるすんです。

 

 

「えっ、目の前の相手をですか?」

 

 

ええ、目の前の相手を。

 

 

「それができないから、カチンときてるんです。」

 

 

いま、私はカチンときてる。

その自覚さえあれば、できます。

 

 

たとえば、Aさん。

お子さんが幼い時、

 

「お母さんのバカ!」

 

って言われたことは?

 

 

「何度もあります。」

 

 

カチンときましたか。

 

 

「くる時もありましたが。」

 

 

ましたが?

 

 

「逆に、愛おしく思えたことも。」

 

 

ほら、それですよ。

 

カチンとくるのは、同レベルだけ。

ケンカは、同じ階層でしか起こりません。

 

母親目線の時にはね。

カチンと来ないんですよ。

 

 

「たしかに。」

 

 

Aさんをカチンとさせる人ってね。

子どもみたいに素直すぎる人か。

自分も苦しくて余裕のない人だけ。

 

 

「なるほど。」

 

 

まずは、母親になれなくてもね。

ハグするイメージをしてみてください。

 

 

「ハグですか?」

 

 

めちゃ抵抗あるでしょうけど。

怒りがあるうちは、抱えつぶすぐらいの勢いで。

 

 

「とにかく、まずはハグですね。」

 

 

ええ。

 

ちょっと落ち着いたら。

「お母さんのバカ」と連呼する幼子だと。

 

 

「それなら、できるかも。」

 

 

その時、母親目線に。

もう怒ることができません。

 

この母性こそ、中庸な「土」。

「火生土」です。

 

 

「イイこと、聴けました。」

 

 

まあ、何でもOKです。

ゆるみさえすれば。

 

ご自分がイメージしやすいように。

アレンジされてみてください。

 

五行とは、エネルギーの法則。

置き換えて、なんぼです。

自分の身体感覚にね。

 

逆に、身体感覚に置き換えられないと。

「机上の学問」決定です。

 

 

「なんだか楽しみです。」

 

 

カチンとくるのが?

 

 

「ええ、早く使ってみたくなります。」

 

 

ぜひ、後日レポを。

それで一話、書けますから。

 

 

えっ、あなたも。

カチンと発火しやすい?

 

じゃあ、防火砂。

「火生土」で、酸素をなくしましょう。

 

で、ゆるむことって?

 

 

 

今日は、ここまで。

また、明日。

 

 

 

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