自分で笑えるから。
昨日の記事で、「火生土」について書いた。
カチンと怒りに火が点いた時、
調和を図るのに、2つの方法が。
まず思い浮かぶのが、相剋関係「水剋火」。
「水」は、「ぎゅ~っ」というエネルギー。
内&下に向かう意識で。
冷静になろうと、気を鎮める。
そう、考え方としては間違っていない。
ほとんどの本も、そう書いている。
しかし、「火」の勢いが強いと、「水」も蒸発。
「火剋水」と逆剋に。
実践で有効なのは、相生関係「火生土」。
燃え盛る「火」の勢い。
まず「土」に漏らす。
「火」の勢いが落ち着いたところで、
相剋関係「水剋火」を。
まず相生からの相剋。
消火バケツに蓄えられているのは、
水ではなく、砂。
水で火を消すのではない。
砂で火を窒息させる。
まさに、「火生土」の応用。
翌日、Aさん本人から、
> 炎は、相手も焼き尽くしますが、
> 自分も焼き尽くしてしまいますものね。
怒りで我を忘れると、
自分も痛い目に。
けど、炎は、浄化にも。
古いお札。
神社で焚いてくれるのと同じ。
> 浄化の炎ですね。
> 「とんと」の炎を思い浮かべることにします。
> 灰になり、肥料になって再生です。
そうそう、焼畑農業。
再生のための破壊。
一旦、古い自分を終わらせる。
その灰は、新しい自分の糧に。
ちなみに、灰をかけても火は消えます。
陽極まれば、陰に転ず。
怒りの火。
抑えるのではなく、派手に燃焼。
わが身が灰になるまで。
ハードな選択肢だけどね。
さて、Aさんの選択肢は?
> もう私も十分ばばあですので
> 「砂かけばばあになる!」
> で行こうと。
イイですね~。
マジで怒れません。
> 怒りの炎が燃えたら
> 「砂かけばばあ」と呪文を
> 唱えようと思います。
> 「砂かけばばあ」
> くすっと笑えて、
> それこそ緩みそうです。
言葉にしたら、
相手もビビりますよ。
一瞬、キョトン。
あとは、笑うしかない。
> ああ、砂かけばばあなら、
砂かけばばあなら?
> 孤軍奮闘ではなく
> 鬼太郎の援護も期待できそうです。
そこですか。
けど、たしかに。
自分で笑えると、深刻になりません。
相手の理解も、周囲の支援も得られやすい。
> ワンピースの
> 「オレは海賊王になる!」みたいで、
> 「私は、砂かけばばあになる!」と
> 普段から宣言しておくと、
> ここぞというときに、効きそうです。
なんと力強い。
いちいち宣言されても、
相手もビビりますね。
お好きにどうぞと。
そう、宣言とは、自分との約束。
内からパワーがみなぎります。
「私は、砂かけばばあになる!」
「呪い」ではなく、「祝い」。
「祝詞(のりと)」だね。
怒りで緊張したカラダ。
宣言した瞬間、ふっと脱力。
もう笑うしかない。
「笑う」のは、五行では?
「ぱあーっ」と広がるから、「火」?
そう、広がる人が多いでしょうね。
五行色体表でも「笑」は、「火」に。
けど、ご注意を。
何でも「笑うは『火』」だと。
丸暗記すると、机上の学問。
身体感覚にリンクしてませんね。
「水」気旺盛な人は、「クククッ」と。
くぐもったような笑い方を。
笑ってるけど、エネルギーは内向き。
これ、「水」の笑い。
陰中に陽あり、陽中に陰あり。
五行のそれぞれにも五行もあり。
「笑う」は、大分類が「火」だとしても。
中分類には、「木」の笑い、「火」の笑いと。
五行に分かれていく。
さらに、小分類もあり、そのまた先に、と。
マトリョーシカのように延々続く。
この世は、フラクタル。
自己相似ね。
「笑う」は、「火」。
五行色体表は、サンプル事例集。
サンプルなんだから。
参考にしてはいいけど。
鵜呑みにしてはいけない。
その都度、観じる。
自分に、相手に意識を向けて。
どんな感覚が生じるか?
観じた身体感覚を五行に置き換える。
さて、私もやってみよう。
さだまさしもびっくりの「砂かけばばあ宣言」。
「私は、砂かけばばあになる!」
私なら・・・。
くすっと笑えて、その瞬間は「火」。
けど、ひと息ついたら、ゆるんで「土」。
はい、怒りで「火」が点いた後に、ゆるんで「土」。
見事、「火生土」に。
自分で宣言して、自分で笑う。
誰かから何か言われてではなく。
外圧ではなく、内燃。
輸血のようにね。
拒否反応が出ない。
受け容れやすいのだ。
祝詞による笑いこそ、
最も有効な「火生土」。
本を読んだだけでは。
本に書いてあることを絶対視しては。
出てこないでしょ。
この観方は。
「気」の学問は、実技。
その意味、伝わりました?
おや、あなたもよくカチンと?
くすっとゆるむ祝詞。
何と宣言しますか?
今日は、ここまで。
また、明日。
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