北北東の旅、19日目の続きからです…



早朝、函館の街並み散歩を満喫したあとは
アパートに戻り荷物を積み込んで出発です。

この日は松前半島を先の方まで周ってから
渡島半島を北上する予定なので急ぎます…


函館湾に沿って進みフェリーターミナル港を
過ぎるとすぐに北斗市に入りました。

湾の向こうの函館山が見えなくなってきた頃
トラピスト修道院への標識がありました。

 

 

スギとポプラの並木道を上って行くと今度は
長い歩道が続いてその先には修道院の門が…

聖柵の隙間からは小さく煉瓦造りの本館が…
 

 

この門の先には行けませんが横は資料館に
なっていて写真パネルの展示もありました。

                画像をお借りしています

 

紅葉や雪景色の修道院も素敵ですね…

でもそのころだと、売店のあの美味な
ソフトクリームは食べられないかな…



ひと休みしてまた海岸沿いを走り木古内町の 
道の駅 みそぎの郷 きこない に寄りました。

ここは結構賑わっていて… 北海道新幹線と
いさりび鉄道の木古内駅前という立地にも
よるのかと思います…

 

 

駅から海に向かうとみそぎの浜の鳥居があり
よく晴れていると下北半島が見られるとか…



知内町に入り海岸から一旦山に向かうと
道の駅 しりうち がありました。

 

 

青函トンネルの出入口にも近く、貨物列車が
退避する横を走行するのが見られる展望塔や
日本最古の墓の碑や遺跡のようなトイレが…



福島町に入るとまた海岸に向かい福島漁港の
近くの 道の駅 横綱の里ふくしま に寄って…
 

 

道を挟んで千代の山、千代の富士の両横綱を
テーマにした記念館があります。

 

その先の 伊能忠敬北海道測量開始記念公園や
トンネルメモリアルパークも通り過ぎて

 

松前町に入り白神岬でひと休みしました。

ここは北海道最南端の岬で津軽半島の最北端
である竜飛岬まで19.2km…
 

 

この日は7月といえ曇っていて
気温は22度と肌寒く、何より風がとても強く

じっと霞む海の向こうを見る余裕がなかった
けれどなんとなく青森側が見えたような…



岬を過ぎて松前湾に入り、まず松前城を見に
山の方に行きましたが松前公園は広くて坂で

今回は歩き回ることを断念しました。
 

 

 

公園から下りてきて海の脇にテラスが広がる
道の駅 北前船 松前 に寄ってみましたが

晴れていれば津軽海峡の絶景を望めますが
あいにくの天気で外に出る気にならず…

地元の本マグロやウニのメニューが人気な
レストランうみかぜ食堂は混んでいました。
 
道の駅を出て道路の向こうに松前城天守閣が
見えました。またゆっくり来てみたいです…

 

 

ここからは海岸沿いに北上していきましたが
松前町は風力発電にもかなり力を入れていて

道路脇には風車が並び風も強くて
すごい勢いで回るので目も回りそう…

 

 

上ノ国町に入っても北上は続いて、洲根子岬
付近を過ぎると 道の駅 上ノ国もんじゅ が
登場しました。ここは神の国ですか?

古代遺跡のような列柱の並ぶ広場の向こうに
現代の神殿のような入口が続いていて…
 

 

評判のとてもいい日本海を一望できる2階の
レストランはもう入れなくて残念…

 

もんじゅという名は眼下の浜が文殊浜で岩が
もんじゅ菩薩に似てることに由来するそう…

近くに神の道という遊歩道もあるし
港に注ぐ川は天の川という名のようです…



天の川橋を渡って江差町に入りまた北上し
奥尻島へのフェリーが発着する江差港を過ぎ

寄った 道の駅 江差 は売店しかない建物で
日本一小さい道の駅で、中には小さいもの
ミュージアムなるものがあるとのことです。
 

 

 

 

乙部町に入り北緯42度に位置する突符岬に
道の駅 ルート229元和台 がありました。
 


海岸を見下ろすと乙部漁港と窓岩が見えて
その先は元和台海浜公園「海のプール」が
今年ももうじき開設されそうです。

遠くに見えるのは雲か奥尻島なのか…

 

 

天気も今一つで夕刻が近づき駆け足で過ぎて
しまいましたが乙部町には館ノ岬や鮪ノ岬、
滝瀬海岸、くぐり岩など見所があって

いつかじっくりと見たいものです…

そして八雲町を通りせたな町へ… 八雲町は
太平洋にも日本海にも面しているのですね…


せたな町に入ると奇岩立ち並ぶ長磯海岸が
あり 道の駅 てっくいランド大成 に寄って…

てっくいとは大きなヒラメのことだそう…

 

 

海岸沿いを進めば北海道最西端の尾花岬なの
ですが先を急ぐので一旦山間部を通ります。


フェリーが発着する瀬棚港からは海岸沿いで
トンネルも多くなり島牧村に急ぎました。

なんとか美味しい夕食に間に合いました。

 

ここは木を生かした素敵なインテリアと
地元の素材を生かした素敵な料理の宿です。

この日は函館市街とトラピスト修道院に
道の駅も8ヶ所寄ってがんばり過ぎました…


次の日は連泊なので、のんびりしたいな…

      19日目 302km

 

 

 

 

翌朝、浜に出ると前日よりさらに雲が多い…

 

 

この日は「しりべしミュージアムロード」の
探訪があと2ヶ所残っていたので岩内町を
また訪れることにしました。

次の日も北上するので同じようなコースを
通るのですが先を急ぐことになるので

今日の内にゆっくりと回ろうと思いました。


島牧町や黒松内町は自生のブナの北限とかで

往路は黒松内町、蘭越町を通って豊国橋より
尻別川を渡って北上しようと…
 

 

 

新見峠は道幅も狭く霧が立ち込めて少し怖く
岩内町側にゆっくりと下りてこられて
ホッとしました。

 

 

 

林の先にうっすらと見えるのは岩内湾と
積丹半島でしょうか…

 

 

再び山を上り着いた荒井記念美術館は
いわない高原ホテルの奥にあります。

ここには実業家の 荒井 利三 氏が蒐集した
西村 計雄 氏と パブロ・ピカソ 氏の作品が
あることが有名です。

 

 

 

その後木田金次郎美術館に行きました。

中庭がある開放的な美術館で屋上は展望回廊
となっています。
 

 

これで「しりべしミュージアムロード」は
コンプリートでここから帰路に着きます。

 

 

 

海岸沿いに南下し蘭越町に入り 道の駅 
シェルプラザ・港 に寄りました。
 

 


爽やかな海のイメージの道の駅の隣には
二枚貝の形の貝の館がありました。

 

こちらでは1500種の貝類が展示され正面は
ダイオウイカではなくチョッカクガイとか…

蘭越町は少しだけ日本海に面していて前出の
水の綺麗な尻別川の河口もここです。
 

 

その河口を渡るとすぐに寿都町になります。

この辺りは壁が茶色になった番屋のような
建物がよくあって、寿都湾の奥に近づくと
ひときわ目につく大きな建物がありました。

旧歌棄佐藤家漁場、カクジュウ佐藤家とあり
明治初期に建てた漁場建築の代表的な建物で
このときは公開はされていないようでした。
 

 

そのとき一瞬日が差して振り向くと海の色も
晴れた日のように美しく見えました。

 

 

 

湾の向こう側の寿都漁港に隣接して 道の駅
みなとま~れ寿都  がありました。

たまたまかもしれませんが誰もいなくて…
 

 

 

弁慶岬には灯台と武蔵坊弁慶の石像が建ち
義経じゃなく常陸防海尊を待ってたとか…
 

 

 

岬をまわると島牧村に戻ります。道の駅の
よってけ!島牧 に寄ってみましたが

まだ時間があったので温泉情報を聞いて
北海道で初めて温泉施設に入ってきました。

 

 

モッタ海岸の温泉旅館で日帰りも可能です。
ラジウム泉で硫黄臭が強かったですが
とても疲れがとれた気がしました。
 

 

 

この日も宿に帰ると体にもよさそうな
手をかけた夕食が用意されていて…

 

今まで当たり前に享受していた日常の
ありがたさをしみじみ思い出しました。

      20日目 203km

 

 

 

 

明くる日は陽射しが明るく今までより
いい天気になりそうな予感がしました。

こちらの食堂ホールはオーナーが自ら設計し
仲間と一緒建てたものだとか…
手作りが好きな人には親近感を感じます…

この日は小樽前は近道して後は海岸沿いに
北上する予定です。

 

 

 

岩内町から共和町、仁木町を通り赤井川村の
道の駅 あかいがわ にまず寄りました。

キロロリゾートで有名な豪雪地で地元木材を
使った親しみやすいログハウス風の駅です。
 

 

ここでかぼちゃソフトを食べて一休み、
小樽市に出て石狩市に入り石狩河口橋から
石狩川の河口に向かいました。

 

 

少し波が荒かった日本海側の浜と
花咲く河口の先端のハマナスの丘公園…

 

 

途中にあった いしかり砂丘の風資料館 は
石狩川や近海のことがよく学べました。
 

 

隣の木骨石造建築物の旧長野商店と石蔵も
同じチケットで見学できるとか…

 

長さ1412.7mの 3径間連続斜張橋合成桁の
石狩河口橋を眺めてから渡って北上します。
 

 

 

 

石狩市の 道の駅 石狩「あいろーど厚田」は
3階建てでホールは吹抜けの開放的な空間で
エスカレーターやエレベーターもあります。

 

 

最上階の展望デッキからは日本海や厚田の
街を見渡せ、海に沈む夕陽は絶景だとか…

 

 

 

 

今日の宿はその北の増毛町です。
増毛駅は廃駅になっていて某増毛会社の
CMにも使われたとか…

 

 

宿にお風呂は無く、町営の単純酸性泉の
岩尾温泉に入ってきました。
 

 

露天風呂もあり道を挟んだ先の海は絶景…



今晩の夕食は海の幸やら煮込み料理やら
盛りだくさん… ウニも奮発して注文して…
 

 

泊り客は私のような一人旅の女性と二人組、
ソロライダーが二人、年代もわりと近く

食後も長い間、旅の話が弾みました。

      21日目 332km
 

 

 


22日目の朝は前日の宿泊メンバーと一緒に
コーヒーを飲んでからお別れしました。

といっても一人を除いてあとは皆同じ方向に
行くのですけどね… 稚内を目指していて…

私はこの日は距離を走らなきゃいけないので
焦って一番に出発しました。



増毛から留萌までの間はいつから交通手段が
鉄道からバスに変わったのでしょうか…

海岸沿いの道には年季の入ったバスの待合が
ポツポツと建っていました。
 

 

留萌市に入って留萌港近くの黄金岬に寄って
駐車場を探す途中に印象的な建物を見つけ…

留萌市海のふるさと館は2階が展望台になり
近くに日和山烽火台跡の碑もあります。


下方の道に黄金岬の波濤の門があるとわかり
下りていくと見覚えのある二人連れが…

いつのまにか追い越されていたようです。
 

 

黄金岬はかつてニシン漁の見張り台があり

ニシンの大群が水平線から押し寄せ背びれが
夕映えに染まって水面が黄金色に見えたこと
から呼ばれるようになり美しい洛陽も有名…

積丹半島にも同じ由来の黄金岬があります…

 

 

その先の鰊番屋に二人組も行くことがわかり
一緒に行くことにしたのですが留萌市の
道の駅 るもい に私が寄ってしまい別々に…

るしんふれ愛パーク(船場公園)に2020年
オープンした新しい道の駅です。

 

 

その後あとを追うように北上して小平町の 
道の駅 おびら鰊番屋に着いたら車があって
長い施設を順番に見ていきました。

 

観光交流センターの交流ギャラリーの展示は
実際に使われていた大漁旗だそうです。

隣接の旧花田家番屋の中で二人に巡り合えて
見学しているうちにライダー二人にも出会い
ラインのグループを作ることになりました。

撮り忘れていた増毛のレトロな建物の写真を
送ってもらい感謝感謝です。
またゆっくり行きたい場所が増えました…



ここで再度別れて放射性廃棄物の地層処分に
関する研究を行う幌延深地層研究センターの
ゆめ知創館 に向かいました。

海岸沿いに北上して苫前町、羽幌町と先日と
逆向きに天塩町まで行き内陸の幌別町に…

そこからまた山中に ゆめ知創館 はあります。

左手前が研究管理棟、右奥が ゆめ知創館 で 
広報施設として研究を紹介しています。
 

ここの塔は地上45mの展望台となっていて
利尻富士もよく見えるそうです。

展望台から地下階までじっくり見学させて
いただきましたが長くなるのでまた後日に…



それから下サロベツ原野を横切り海岸沿いに
戻るとき偶然また二人組に再会しました。

これから豊富町のサロベツ原生花園に行く
そうでまた途中まで一緒に行き稚咲内で別れ
 

 

私は一気にオロロンラインを北上します…

この先は今回の旅でまだ通っていない道で
通行する車もめっきり少なくなりました。

真っ直ぐで気持ちいい道ではありますが
曇った天気のせいもあるけれど少し寂しい…
 

 

オロロンラインは広くは小樽市から稚内市の
区間をさし距離は約320kmあるとか…

前日からずっとこの道を走ってたのですね…



先日宗谷岬を通ったときに時間がなくて
寄れなかった野寒布岬… 今回はなんとか
辿り着くことができましたが… 後が怖い…

 

 

稚内市の 道の駅 わっかない はJR稚内駅の
中にありました。駐車場には車がたくさん…

きっと礼文島や利尻島に遊びに行く人が
駐車していっているのでしょうか…
 
私は今はそんな気持ちの余裕がありません…

 

 

 

再び宗谷岬に向かいましたが近くに白い道や
風車の道もありますが寄り道はできません…

宗谷岬では給油して日本最北端の証明書を
いただき今度はオホーツク海岸を走ります。


途中道の脇に赤い鳥居… 厳島神社だそう…

猿払村の 道の駅 さるふつ公園 にも不思議な
ホタテ化石群やいさりの碑などがあります。
 

 

さるふつまるごと館やホテルさるふつの
日帰り入浴やレストランのホタテ料理とか
今度は、地下歩道とかも歩いて見たいかも…

ポロ沼を過ぎると猿払村道エサヌカ線が…
16kmの直線道路が続きますがこちらも
いつか…のリストに入れておきます…
 

 

 

さらに南下し浜頓別町のに入り道北最大の湖
クッチャロ湖とのわりと近くに 道の駅 
北オホーツクはまとんべつ がありました。
 
ここも2019年にオープンした新しめの駅で
役場や保健センター、図書館などに囲まれた
原理な立地でバスターミナルも兼ねてます。

 

 

 

本日の旅路はまだまだ続きます。


ここから内陸に入り中頓別町、音威子府村、
美深町と過ぎて名寄市までひたすら走り…
 

 

日が落ちるまでになんとか市内に入り
美味しい夕食に間に合うことができました。

      22日目 428km