Ψ(さい)のつづり -78ページ目
あなたが
小さかったころは
送って
託して
お迎えにいって
それが
毎日だった
ぎっちり
大人と過ごすより
子どもたちの
世界で
過ごす方が
ずっとずっと
楽しそうだったから
安心して
わたしは
大人の世界で
過ごすことができた
だんだん
大きくなると
自分で
あなたの社会へ
出ていき
お迎えだけでよくなった
そして
とうとう
お迎えもいらなくなった
だから
ごくたまにある
お迎えが
なんだか
たまらなく
特別だよ
うふふ
うれしくて
思わず笑顔になってしまう
ツバメは
今年も帰ってきたかしら
スズランも
咲いたかな

あなたが
恋にやぶれて
泣いていた時
わたしも
一緒に
泣いたっけ
なんて
無防備で
何にも
知らない
わたしだったこと
その傷の
一部を
引き受ける必要なんて
全然なかったのに
だって
すべてが
自作自演
何が起こっても
それは
自分が
どこかで
望んだこと
望んでないなら
おそれていたこと
おそれたり
不安になったり
そのことに
焦点を
あてすぎていたってこと
それから
自分の
望みとは違う結果だとしたら
それは
天が用意してくれたってこと
天の用意してくれた
脚本は
わたしたちが
ちっぽけな
頭で
考える
平凡な
劇とは違って
劇薬だったりもするけれど
それは
わたしたちへの
愛であり
成長の
きっかけ
そんじょ
そこらの
これくらいで
満足してるんじゃないわよ
もっと
もっと
上を行きなさい
だから
すべては
自作自演
どんな結果も
どんなみちも
自分が
つくり
歩んでいく
大丈夫
ちゃんと
みちしるべは
あるんだから
泣いていたから
見えなかっただけだよ

レミのうしろには
ふぁ~っと
美しい空が広がっていて
レミの前には
かっこいいシドがいる
ららららら
歌いましょう
踊りましょう
愛する
ガイアのために
一糸まとわず
舞い踊る
跳んで走って
うさぎのように
たつみに
捧げる
その力
地上に
花が咲き誇り
濃い空気が
恋をうむ
空にはひばり
鳩
ツバメ
朝早くから
うたいます
ちょうちょは
花から花へ
太古から
いのちを
つなぎ
つないだ
いのちを
花開かせる
約束を
果たせるものは
これからも
励めよ励め
楽しむがよい
美しさを
わからぬものは
ブロッケン山へ
ゆくがよい

やまぶきいろ
はっとして
目が覚めるのに
可憐な花
自由に枝を伸ばし
ゆらゆらゆれる
いつか植えてみよう
お日さまの沈む方へ
手の鳴る方へ
鬼さんこちら
さあさ
いっしょに
おどりましょう
うたいましょう
待ってます
ありがとう

その刹那
空の飛び方を
また
思い出せる
ような
氣がしたんだ
あなたが
遠くへ行くことになって
まわりの人たちは
さまざまに羨んで
勝手に
私の行く末を
決めつけた
けれど
私は
行かないと
決めたんだ
変化より
現状維持
新しい場所での
心機一転ではなく
好きでもない今の場所での
変わらない日々
ひどく
自分らしくないように思える
選択をした後で
もう
与えられた変化に
飛び乗ることすらできない
私なのか
とがっかりした後で
空をみていたら
また飛べるような
そんなかすかな
予感があったんだ
静の中に
実はとてつもない動があって
動の中にももちろん静がある
ぱっと見ではわからない
燃えていたようで
どこか
投げやりにやっていた仕事
主体的に動いていたようで
どこか
流されるままに生きていた自分
楽しいことも
やりたいことも
ほしいものさえ
なかった日々
生きているようで
本当には生きていなかった日々
感情があるようで
実際は枯れかけていた日々
そういうものに
あらためて
ひとつ
ひとつ
向き合うために
用意されたみち
わかりやすくて
うすっぺらい
吹けば飛ぶような
ニセモノを
ひとつ
ひとつ
はがしては
捨てていく歳月
少しは
振り返ってみてもいいけれど
決して
自分を
責めないで
だって
すべて
必要な
過程だったんだから
やってみないと
わからなかったでしょ
待っていたよ
さあ
殻を割ってごらん
すべては
愛のために
はかりしれない
大きな愛のために


