Ψ(さい)のつづり -79ページ目
ふわふわは
たんぽぽの綿毛
ふわふわは
焼き立てのパン
よいふわふわは
髪の毛までで十分
頭の中も
ふわふわと
思考がさだまらず
あっちへこっちへ
考えが彷徨う
ひとつのことを考えて
集中していたはずが
氣が付いたら
別のことへ
あれ?
いま
何を考えていたんだっけ
何かを始めても
別のことをやりはじめて
行動までふわふわ
し始める
こら
わたし
しゃんとせい
目を瞑り
耳を澄ませ
鳥のさえずりを聴け
心で
天の歌を聴け
声なき声に
惑わされるな
手を伸ばしても
地に足つけろ
地球の奥の奥に
煮え滾る
熱を感じ

意識
動き
言葉
ずっとずっと
ことばとの
付き合い方が
わからなかった
誰かを傷つけることを
ひどく
おそれて
おどおどと
口ごもるか
逆にちゃらちゃらと
おどけてみせるかで
その場をしのいで
あとから
自分の言ったこと
言われたことを
牛のように
反芻して
ぐるぐる
余計なことを
思い悩んで
大人になってしまった
そして
言語造形に
であった
そこで
口を
酸っぱくして
言われたこと
意識がまず向く
そして指をさすなどの動きが出て
そこに言葉が乗るんだよ
と
意識があるから
舟が動く
その上に
ことばが乗ることで
はじめて
相手に
届く
そして
奇跡的に
贈り物になるかもしれない
だから
ことばが
先に出る
営業トークや
マニュアルトークには
人間味がなくて
心が感じられないんだよ
と
いまなら
AIがそうなのだろう
心の動きのない
人間のトークなら
まだ
AIの方がまし
そう思ってしまうくらい
意識の動いていない
ことばは
しんどい
人間にしか
できない表現
人間だからとれる
間合い
口ごもっても
噛んでも
言い間違えても
待つことができる
表情だって助けてくれる
それでも
いまだに
書き言葉の方が
心地いい
何度も
何度も
見直しできるから
そして
遅ればせながら
こうやって
ことばへの
感謝をなんとかして
伝えたいと思ったときに
伝えられる場が
与えられる時代に
うまれたことに
深く深く感謝して
世界を
抱きしめる
希望を
名前を
詩を
ありがとう
ありがとう
ありがとう

さがしたって
正解なんて
どこにも
載っていないし
誰も
教えてくれない
自分で
ぐるぐる
考えていても
それは
無駄な
スパイラル
だって
こたえなんて
そもそも
ないんだから
だれかが
したり顔で
アドバイスくれたって
自分の
心の声に
したがって
ゴーなら
ゴーで
いいんだよ
ガーガーは
あひるに
言わせておけばいいし
ぶーぶーは
ぶたに言わせておけばいい
必要なのは
むささびの
ひとっとび
ねこの
高台からの
ジャンプ
着地を華麗にきめて
足がじんじんしていても
澄ました顔で
歩き出そう
結果は後から
ついてくる

あなたは
尽きることのない
創造の泉
あたたかい
揺り籠
パッションの
矛先
愛の深さを
はかる
天秤
決して
依存せず
現実的でありながら
時代の先の先を往く
勇氣
神々へ捧げる音楽は
常人にはわからなくて
本当は良かったのに
ワインを得る必要もあり
身分の壁もあり
矛盾も取り込む
その強さ
鉛の毒もとりこんで
さらに強さに
磨きがかかる
いまでも
あなたの名前や曲を知らぬものは
世界にいないと
言っていいでしょう
時代を超えて
あなたを
愛しています
この指には
ソナタは
まだ難しい
あなたの
完璧な
メロディーは
一音間違えただけでも
ものすごい
不協和音だから
それでも
飽くことなく繰り返し
弾きながら
癒しと
愛を
いつも
受け取っています
あなたの魂
大天使
ガイアに
この愛と
感謝を伝えられると
いいけれど
言葉を尽くしたところで
足りないから
今日も
悲愴第二楽章を
心をこめて
弾かせてください
ありがとう
ありがとう
ありがとう
楽聖

熊野の地は
世界遺産になって
20年だそうで
観光客で
どこも
かしこも
ごった返す
今の
日本では
さぞかし
ごちゃごちゃした
感じに
なってしまっているのかと
思いきや
早朝に
着くことができたおかげもあり
きちんきちんと
美しく
涼やかな
風が
吹いていました
八咫烏が
いまも
しっかり見守っているから
ごちゃごちゃなんて
ありませんね
神社におつとめの
若い方はお二人
袴姿で全力で
走り回っていらっしゃいましたよ
いつもそうなのか
神事があるからなのか
わかりませんでしたが
それもまた
ことめづらし


