Ψ(さい)のつづり -75ページ目
なあんだ
わはあは
そんな
かんたんな
ことだったんだ
なんだか
からだに力が入って
ぎいぎい
ぐうぐう
あたまでっかちで
あせっていたんだな
ひとと
どうしたって
どこかで
くらべてしまっていたんだな
どこかに
すがりたくて
だれかに
あまえたくて
せいかいが
ほしかったんだな
ぜんぶ
ぜんぶ
いらなかったんだ
てばなして
一歩踏み出したら
足元には
道が
できていたんだ
踏み出さないと
できないけれど
踏み出すと
必ずのびていく路
未知なことを
歓迎すれば
途も喜ぶんだ
踏みしめる感触
忘れずに
感謝して
すすもう

ひいふうみいよういつむうなあやあ
ここのつ
とお
さけびたくなったら
となえてみる
だいたい
よけいなことを
いってばかり
かじゅだって
えらばれたものだけ
大きく実る
いけばなだって
おもしろいものや
趣あるものだけのこして
剪定
おそうじおそうじ
かみのけだって
ぜんぶおなじながさにしたら
お人形のおかっぱ
すいたり
長さをかえたり変化をつける
ぴあのだって
ひけるおとを
押せたよって
全部主張しちゃだめで
めろでぃをのこして
弱く押すゆびと
弱めに
強めに弾く音がある
文化って
そうなんだね
全部なんでもありじゃなくて
ぎりぎりまでそぎ落とし
間引き
美しく
整える
わからない人には
わからないけれど
それでいい
大衆受けなんて
いらないから
日ごろの
ことばも
そうできたら
どんなにいいだろう
まだまだ修行のみ

いろんな
ことのはが
まいおりては
きえていく
しとして
むすぶまえに
うかんだり
もぐったり
しながら
ながれる
このはのように
ひらひらと
そらからまって
おりると
とけてしまう
雪の結晶のように
つかめず
まとまらず
かたちにならない
ことのはたち
とけても
また
そらにのぼって
くもになって
あめや雪になるように
めぐりめぐる
ことのはを
こころをしずめ
うつくしく
差し出す
わたしの
てのひらの
上に
そして
ゆびさきから
ときはなつ

忘れることは
大切だけど
思い出せないことは
哀しい
いまのわたしじゃない
まえのわたし
そのまえのわたし
さらにまえの
いろんなことを考えて
いろんな能力があって
いろんな仕事をしてきた
それを
思い出したい
すこしずつ
すこしずつ
あせらないで
あわてないで
嫌なこと
悲しいことは
蓋をするのではなく
癒して
流そう
それ以外のことは
もっともっと
戻ってきて
いまのわたしに
美しく
色を加えよう
無限の
智慧が
眠っているから
今日よりも明日
明日よりも明後日
たゆまず
なまけず
丁寧に

カナリアの
うたう声
すぴるまー
すぴえまー
ちちちちち
ちちちちち
はとのうたう声
ぼっぽろう
ぼっぽろう
ぼっぼぼろぼ
ぼっぽぽろぽ
文鳥の
うたう声
ぷっぷぷっぷぷ
ぽっぽぽっぽぽ
ぽっぽぽろぽ
ぽっぽぽろぽ
文鳥は
長い歌を知らなかったので
はとのうたを
真似して
力の限り
うたいました
インコは
真似できず
ちゅるりっちゅるりっ
くやしかったかもしれないし
羽がカラフルだから
くやしくなかったかもしれない
文鳥は
威嚇するときの
ちゅ~るるるる
返事をするときの
ぷ ぷ ぴ ぴ
しか言葉がなかったので
鳩のすてきな歌は
一大センセーションを巻き起こしました
とはいえ
文鳥はひとりぼっち
このすごさをわかってくれるのは
飼い主だけ
あのころにスマホがあれば
録音したさー


