りすや

 

ハムスターは

 

わっかを上手にまわして

 

くるくる

 

ぐるぐる

 

走るよ走る

 

とぶように

 

すごい勢いで

 

走っているけど

 

結局は

 

同じところにいる

 

走るのを

 

やめても

 

わっかがとまるだけで

 

やっぱり

 

同じところにいる

 

ああ

 

別に全力で走らなくったって

 

よかったんじゃない

 

だって

 

つかれはてても

 

まだ

 

同じ場所にいる

 

その様子を

 

外から

 

ねこちゃんが

 

ひそかに

 

狙っているかもしれない

 

あそびで

 

ちょこっと

 

やってみる

 

なら

 

まわりもみえるから

 

いいけれど

 

それが

 

ムキになって

 

かたいれ

 

かただし

 

全力疾走

 

あらいやだ

 

かたやぶり

 

枠の外へ出ていこう

 

外から眺めたら

 

わっかの中の

 

全力疾走の

 

自分が

 

滑稽に見える

 

わっかの中で

 

迷ったり

 

考えたり

 

小さい小さい

 

悪戦苦闘

 

七転八倒

 

金輪際

 

さようなら

 

ありがとう

 

地球は広い

 

宇宙も広い

 

もっともっと

 

広がるよ

 

わたしと

 

わたしの

 

可能性

 

 

 

 

 

 

夫婦杉は

 

およそ八百年

 

鶴は

 

千年

 

亀は

 

万年筆

 

うれしいな

 

あたらしい

 

文房具

 

万年筆が大すき

 

だって

 

革命的に

 

字が

 

書きやすいんだもの

 

いつかは

 

モンブランに登頂し

 

黄金の輝きを

 

手に入れたいけれど

 

いまは

 

飛行機を

 

操縦する人で

 

かくのよ

 

値段が決めるわけではない

 

書き心地

 

すべての手書きの文字は

 

万年筆で記したいくらい

 

書きやすい

 

左利きが

 

不便だなんて

 

思わないけれど

 

万年筆は

 

特に

 

左利きに

 

優しいように

 

思う

 

どうしても

 

インクが

 

手につきがちだけど

 

それは

 

ご愛敬

 

ブルーブラックが

 

お気に入り

 

ありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ出ておいで

 

なんて

 

むりやりに

 

ひっぱりださなくても

 

いい

 

長い長い時間をかけて

 

磨かれた石が

 

大切にかくされていた

 

ファラオのお墓が

 

突然

 

人の目にふれるように

 

時期が来たら

 

そのときがきたら

 

大地母神への

 

愛があふれだして

 

ことのはの

 

舟に乗り

 

大海原へ

 

漕ぎだして

 

世界中に届き

 

美しい

 

ガイアを

 

宇宙の星々が

 

誉めそやす

 

そんな星に

 

何度も

 

生を受け

 

山盛りの至らなさと

 

おそろしいほど身勝手な時期も

 

生かしてもらったこと

 

ありがたくて

 

涙があふれるけれど

 

その感謝を伝える言葉は

 

まだみつからない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここではないどこかへ

 

とか

 

もっともっとよくなろう

 

上へ上へ

 

とか

 

思いすぎていると

 

いまいるところ

 

いまある暮らし

 

いまあるしあわせ

 

いまある豊かさ

 

ここにしかないもの

 

そういったものすべてへの

 

感謝に欠けていたことに

 

氣付かされる

 

毎日寝る場所があって

 

毎日食べるものがあって

 

レコードやCDをもっていなくても

 

毎日きくことができる美しい音楽があって

 

だれかが育てた美しいお花が売られていて

 

それを買って家でいけることができて

 

郵便を受け取ったり

 

出したり

 

そういった手作業もまだまだあって

 

庭でスズメが草の実をつつき

 

シジュウカラがネクタイしめてやってきて

 

久しぶりにかわいらしい声を

 

きかせてくれたり

 

ヒバリが空で歌い

 

ウグイスは

 

歌の練習に余念がない

 

みんなちゃんとちゃんと

 

自分のやるべきことを

 

やっている

 

私はどうなんだろう

 

さくらが満開で

 

一年分の穢れを一掃し

 

空氣を一新する

 

さくらもここのさくらと

 

別の土地のさくらは

 

全然違う顔をしている

 

でも惜しげもなく

 

その花を

 

散らすのは

 

同じ

 

 

 

 

世界中の

 

扉という

 

扉をノックする

 

のっくのっく

 

ふーずぜあ

 

とんとんとん

 

なんのおと

 

千本ノックは

 

星ひゅーま

 

いいなまえね

 

とにかく

 

さあ

 

起きて

 

船が出る

 

電車が出る

 

飛行機が出る

 

バスが出る

 

どれに乗っていこうか

 

ぼやぼやしてると

 

ボヤージュに

 

出られないよ

 

荷物は

 

少ない方がいい

 

焦って

 

走らなくてもいいけれど

 

ここではない

 

どこかへ

 

ここから

 

近くても

 

遠くても

 

地上から

 

30センチ

 

浮いただけでも

 

イナゴのように

 

神出鬼没で

 

天狗のように

 

軽やかに

 

マクシミリアン